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乞食姫と呼ばれた王女  作者: 大介
第1章 孤児院の改革
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プロローグ

私は人の感情が色で見えます。

どの人にどの様な感情を抱いているのかが分かるのです。


人には感情を溜める器があり、そこから溢れた感情が表情や行動に現れます。

笑う、泣く、怒るといったのは代表的な行動でしょう。


人は欲深くなると感情の色が濁ります。

また、普段から我慢をしない人は器が小さいです。


何が言いたいのかといいますと…。

今、私の周りにいる貴族達は皆、器が小さく濁っているのです。


今日は私が8歳になったお披露目の日です。

この国は末期だと思います。


皆が欲深く、自分の事しか考えていません。

最低限の会話をして時間を潰します。


お披露目会が終わった後に両親と会話をします。


「お父様、お母様。この国は滅びます。既に滅びていると言っても、良いかも知れません」

「急にどうしたんだ?何か見えたのか?」

「何か見えたのでしょう。どう滅ぶのかしら?」


両親は私が感情を見える事を知っています。


「貴族は王国の事を考えていません。欲ばかりです。器も小さく普段から何も我慢せず我儘な生活を送っているのでしょう。おそらく多くの民が犠牲になっていると思います」

「それ程に酷い状況なのか…。では階級制度を無くすか?」

「大きな反発が予想されるわ。突然そんな事をすれば、その時に国が滅びる事になるでしょう」


私は両親の様に国の事を考えていません。

綺麗な色が見たいのです。


そうです。

私は綺麗な色を見る為、自分の地位を利用しましょう。


貴族達が汚いなら平民はどうでしょう?

孤児達はどうでしょう?


私はお城の外を知りません。


トリエイト王国の第1王女アリエッタ、これから綺麗な色を探しましょう。

綺麗な色を探したい(友達も欲しい)です。

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