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短編集

幻想に借金す

  夜中のエナジーで眠れず。

 アルコールが染み渡る心臓を絞る。

 水滴が、水滴が、喉を鳴らしてくれよう。

 買い物依存は何度も繰り返す。

 物で溢れた白い上腕二頭筋に筋を刺す。

  刺せ刺せ、刺せ。

 つまらない空想が滲んだインクに纏わり付く。

 考える暇も与えるな。ただ、流れる。

 自分は早急に出来合いが欲しいんだ。

 何年先への投資だなんて、切り崩して「今」なんです、と。

 空白に満腹を詰め込んで、そろそろ即死するんじゃねぇかって、心配でよぅ。

  青タンの裾をまくり、耳掛けに紙を置く。

 ジュクジュクの脇汗ガードを掻い潜ったら、スーパーがあって、帰りにマックへ駆け込むんだ。

 煙草を辞めようと言い、タバコに火を着ける。

 ちと、違うんかな。ちと、ヘンテコマイ。

  あぁ、ラリった工作文を書いてるなと思った諸君、自分もそう思うぞ。

 今年は働く気が起きない。

 怒ってる。とても、ダイスキだから。

 ハニートラップにお前もお前も強制終了だ。


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