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人生やり直しい屋  作者: ネギルンバ
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~人生いろいろ~

人生は山のようなものです。

理想という山頂をめざし、ムダにくねくねしてごつごつとした道を登っていきます。その道の途中に多数の別れ道がでてきます。その選択によって一気に山頂へなんてこともあれば、道がとぎれてるなんてことも。

もしこの分かれ道をもう一度選べるとしたら、あなたはどの道をえらびますか?。

このお話はそんな「道」に関する話。

1話 母との決別

「{私はあなたを愛しています}

そんな言葉が最初でしたでしょうか。何もなかった私には刺さりました。」

彼の名は但馬満。15歳の時みずからの手で母を殺めた人物だ。少年院をでたあと彼はある宗教団体に入る。

そこでまっていたのは、過度な暴力 洗脳 麻薬 万引きなどの犯罪行為。それでも彼はこの団体を少しも怪しまず、崇拝し続けた。今回のmyhistry~この時人生が変わった~は現在年間150回も講演会を開らく

き、彼の半生を描いた僕の過ちは10万セラーを達成したした今話題の人物但馬満を特集する。

「人生は船旅です。難破して波にのまれてはいけない。そこからどう生きるかが大切です。」

   ブチッ

「いいねいいね あんた役者の才能あるよ」

強面の男性がテレビをけし、こういって但馬の顔をじっと見つめる。

「いつまでこんなことやらされるんですか。テレビや講演会に出てはあなた方が作った話を言わされ、ギャラももらえない。こんなのただの操り人ぎょu」

強面の男が但馬の首をガッとつかんだ。

「そうじゃいお前はわしらの操り人形じゃ。誰がシチリアからお前を助けたとおもっとんじゃい。大体お前が母親を殺したのも、宗教団体に洗脳されたのも事実やろうが。あんまり調子のってるとどうなるかわかってんねやろうな。」

彼の怒声が部屋に鳴り響く。但馬の引き面つらには涙がこぼれていた。

「すみませんでした。」

そういって彼は逃げるように事務所から飛びだした。夜空を見上げると真ん丸お月様。

「こんな日ならあめでもふってたらよかったのに。天気まで俺を馬鹿にしてやがる。もうこんな人生見切りをつけるか。どうせ生きててもな。」

そんな独り言ぶつぶつ言いながらいつもの交差点を曲がった先に妙な建物があった。

「人生やり直しい屋?新しいラーメン屋か?こんな店あったけな」

ぼろぼろの雑居ビルの前にぽっつんと建っているスナックでもやってそうなちいさなちいさな建物。

その建物ドアと壁には手書きの文字で「人生やり直しい屋~あなたの人生やりなおそう~」と書かれたA4サイズプリントが無数にはられていた。




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