Web小説投稿サイト群雄割拠の時代が来たかも?マグネット小説を使ってみた!
ツイッターTLで偶然見かけたマグネットという投稿サイトを使ってみた。
今まで使ってきた投稿サイトとの違いを挙げてみようと思う。
コンセプト
小説投稿サイトだから、コンセプトは投稿以外の何がある? と言われたらそこまでだけど、サイトごとに伝いえないものは違ってくるわけよ。
なろうは小説家になりたい人のための育成所、実際なった人沢山いる。
カクヨムは書くと読む、つまり作者のほかに読者も同様に大事という意味を込めてあると思うが、実際読者として使ってみたら、本を探すのが大変で、そこを何とかしてもらいたい。
アルファポリス?コンセプトよくわからないな。会社名をそのまま投稿サイトに使った感じ。
ノベルバは詳しくはわからないが、印象から言うとノベルを読むバーみたいな感じがする。作者よりも読者に寄り添った感じ。だけど先月の騒動で昔読めていたものが全部読めなくなった。
で、本題のマグネット。
正しくはマグネット!かな?なぜビックリマークついてるかわからないが、作者と読者が磁石のように吸引し合えるシステムと場所の提供を目的としているらしい。
それはそれでよし。マグネットに相応しく、サイト内では磁界や磁力といった遊びの概念、ユーザーは中二っぽくマグネッターと呼ばれたりする。
うむ、なかなか作りこんでいる感がすごい。では実際どんなものなのか?
マグネットにおける「磁界」はいわゆる宣伝ポイント
読者は作品を読むことで。作者は作品を創作することで磁界を生み出すことができる。
少しややこしいのは読む時で得る磁界と書く時で得る磁界が若干違うってことだ。ヘルプには詳しく説明されているが、なかなか理解するのに頭を使う。まあ、実際使ってみるほうが一番分かりやすいかもしれない。
で、読書で得た磁界は好きな小説にあげることが出来る、小説を書いて得た磁界と他人がくれた磁界は自作の宣伝に使える。
これはなかなか画期的だと思う。従来読者からの応援はランキング位しか影響してこなかったが、応援するだけで他の人が読んでくれる確率を増やせるのは実に嬉しい。
マグネットにおける「磁力」はいわゆる経験値
磁界を小説にあげると読者としての磁力-が大きくなる、小説に溜まっている磁界を使うと作者としての磁力+が大きくなる。
一見シンプルで、よく考えられたシステムだと思う。経験値が増えるのなら無論溜まった磁界を使いたくなる。そしてこの磁力のステータスは他のユーザーも見れるので、この作家すごい!この読者すごい!といったことも起こりえるかもしれない。
な!げ!せん!
そうだよ!投げ銭だよ!バーチャルユーチューバーが30分で百万稼ぐ世の中で、作家が一日かけて書いた作品で小銭をもらうぐらいのことがあったもいいと思うわけよ!
現に、ファンボックス、エンティーなどの投げ銭サービスが存在する。けど小説に特化したサービスは今までなかったのだ。これで書籍化しなくても、一人の熱心の読者さえいれば、経済的な報酬がもらえるかもしれない。いい作品がエタる率が下がるかもしれない!
で、早速この投げ銭システムを使ってみた。
まずMPというものを購入。マジックポイントではなく、マグネットポイントらしい。
消費税がかかってる。単に有料ポイントと理解したほうが早いかな?最少額108円なので、ファンボックスよりはハードル低い。
で自分の作品を開く、マグネット応援をクリック!さすがマグネット応援、中身は全部マグネットである。って、応援押せない・・・ヂグショウ!自分には応援できないのかよ!あったりまえだけども!
てなわけで再チャレンジ!はしない。活動報酬のところをよく見たら1000円以上じゃないとお金は下ろせないらしい。さすがに1000円払って試したいとは思わないから、とりあえずギブ。尼のギフト券と銀行振込対応なので、少額は尼で十分だと思う。
ここからはほぼ推測だけど、MPで買ったマグネットはそのまま作者のほうへと送られて、そしてそのマグネットの重量(?)の80%が換金できる。気になるのはボーナス欄があることだ。ボーナスによってパーセンテージがぐっと変わる可能性もあるかもしれない。
賞金総額200万円の小説コンテスト
3月18日のプレオープンから募集していたらしいけど、まだ応募数はそんなに多くないように見える。それはもしかしたらもしかしてワンチャンあるかも!
今自サイトでコンテスト開催しているところはまだ大手の数社しかいない、大賞100万円という金額も十分魅力的だと思う。そこまで賞金出すんだから、無論資金の回収も考えてあるんだろう。つまり、書籍化するんだろう?するんだよね?
しかも、作者だけでなくコンテスト期間内に優秀な書評を書いた人には読者賞も贈られるらしい。
ランキング、評価システムなど
マグネットのランキングは種類別に6個取り揃えており、ある程度作品探しの手助けになる。ただ最終的に各種類でどれほど区別化できるかはまだ分からない。
なろうではずっと不正問題が横行しているランキング、ここではどういう風になるのだろう。投げ銭によるランキングもあるから、信憑性は高いと信じたい。ただその一方で、古参のユーザーと新参のユーザーの差が出やすいようにも思えた。
他に特筆すべきなのは、作者だけでなく磁力による読者のランキングも実装しており、磁力が高ければサイト内のご意見番となることもできる。まさしく読書家なのだ。
充実したコメント機能。
これは言うまでもなく、最高に小説に特化したコメント機能だと思う。
ネタバレの伏字、誤字脱字の指摘、各章節に対応したコメント、そしてスタンプ。
コメントへのいいねと返信はまだできないみたいだけど、あったらもっと使いやすくなると思う。
欲を言えば、ブロック機能が欲しいよね。粘着されたら精神衛生的にもブロック機能があったほうがためになる。
使いやすさ
使いやすい。その一言に尽きる。
多分一般のユーザーにとっても、そこが一番気になるところだと思う。
どこが使いやすいというと、実際使ってみるほうが一番分かりやすい。
マグネットを見た後に、なろうを見てみると、なぜか悲しくなる。
ヒナちゃん、ちゃんと儲かってるんでしょう?
そろそろ時期的にサイトの見た目を変えてみてもいいんじゃない?
業界最大手とはいえ、慢心したら足すくわれるで?
表紙が選べる
Web小説も表紙が売り上げを決める時代が来たかもしれない。
アルファポリスやエブリスタは表紙を設定できるけど、あまり表紙を展示する場所がないし、インパクトに欠ける。ノベルバはでっかい表紙使えるけど、結局書籍化済みの表紙持っている組みが勝つ。
マグネットでは100種の公式表紙が選べる、TOPページを見てみるとタイトルよりも先に表紙が目に入ってしまう。若干オリジナル表紙作れる派に有利だけど、公式の表紙もなかなかクオリティが高い。
投稿した作品は勝手に削除できない。
ある日突然、目をかけて投げ銭していた作品が無くなった…
あんなに好きだったのにどうして…
――なんてことがないように、マグネットでは投稿作品は作者の方で削除できない。運営に問い合わせて削除の手続きをしてくれるらしい。
まぁ、お金が絡んでるんだし当たり前っちゃ当たり前だけど。
とまぁ、だらだら書いたけど、きっと自分で見てきたほうが伝わりやすいかと。
少し心配なのはカクヨム初期の星爆みたいなことになったりしたらかなり危うい。カクヨムはバックにKADOKAWAがあって潰れずにいたんだけど、マグネットの運営はベンチャーだからなぁ。というかよくベンチャーであれぐらいのサイト立ち上げたな。是非これからも頑張ってほしい。
マグネットを調べるついでに他の投稿サイトも色々調べてみたけど、2016年から新しいサイトがどんどん生まれてきてるね。大手の出版社からベンチャー企業まで。
今まではなろうがほぼ市場を寡占していたけど、これからどうなるか楽しみだ。競争があってこそ企業は成長していくのだから。
追記:上記感想は全部PCサイトを基準にしています。スマホの場合はまだ対応しておらず、かなり使いづらいそうです。