表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/24

~衝撃発言~

 あの件から数日後、ようやく村に着き、美江さんの家へ向かう。


「なかなかに静かでいいところだな。緑も豊かだし……」


「そうだねー。空気も美味しいし。あ、あれだよ! 美江さんの家」


美江さんの家を訪ねるのは、いつぶりだろう……。そう……レンと一緒に現象について聞きに行った時……。遊びに行くと言っておいて、訪ねることが出来なかった。それは……数年後、レンが死んでしまったから。あれから私は何をする気にもなれなかった。


ピンポーン!!


私はそっとインターホンを押す。美江さんは元気だろうか。そう思いながら待つと、ガチャッと扉が開く。


「あぁ……留美さん……!! やっと来て下さったのですね……!! もう来ないのかと思ってました……」


美江さんは私を覚えてくれてた。そして、ずっと待ってくれていた。そう思うと、目頭が熱くなった。


「美江さん……会いたかったです……!!」


つい、美江さんを抱き締めてしまう。


「今まで……色々あって……会いに行けなくて……」


いつの間にか涙が出てきた。美江さんと再会したことで、レンとの思い出が頭の中を巡る……。


「……そうだったのですね……。……ん?」


美江さんはふと、顔を上げた。視線の先にレガンがいた。


「貴方は……」


「あ、すみません。邪魔しちゃって……。俺はレガン・ドールと言います」


「……!?」


美江さんの体がビクッと反応する。何かあるのだろうか。


「……レガンさん……と言いましたね、話があります。中へ入って下さい」


「え……あ、はい。ではお邪魔――」


ビリッ!!


音が鳴る。レガンは驚いた顔で美江さんを見る。


「今の音は……?」


「貴方の正体を表す音です。……貴方、人間じゃありませんね……?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ