表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/142

冒険

あれからさらに1ヶ月が過ぎた。

リアとリリのレベリングとベリルと準精霊との魔法の確認と連携を組んだ。

パーティーは6人までなら同じ経験値が入る。


準精霊について

準精霊たちの魔法はMP消費の割合を変えることができ、与えた量で攻撃範囲が変わることが分かった。

また、同時にユキやベリルとの精霊魔法と同じように微精霊の力を借りることもできた。

ただ、準精霊の魔法はユキやベリルの加護によって放つ技よりもMP消費は少ないとはいえ『最低』1割全体のMPを持っていかれる。

しかもレベル上がってMPが増えても1回発動するごとにMPが1割持っていかれるから戦闘で10回使えないことになる。

まぁ、一回に与えるMPの量が増えるから最低の攻撃力も上がるからまだいいけど



ベリルについて

ユキはよく見つけた魔物に片っ端から白い雷を放っているが、ベリルは主に防御の精霊魔法をよく使う。

攻撃もできるが、ベリルの攻撃だと当たった後に魔物の頭や胴体が消し飛ぶ。

高圧の水鉄砲だな。

俺も水の準精霊の加護で似たような技を打てるが比じゃない。

こっちがピストルならベリルのはミサイルだ。

破壊の規模が違う。

正直怖い。



リアとリリについて

リアとリリはレベリング効果で上位魔法が使えるようになった。

上位魔法は『アヂン』『ドヴァー』『トリー』級の低位・中位魔法より上の『チェティーリ』『ピャーチ』級の魔法が唱えられるようになることである。

前にユキを助けるのに『チェティーリ』をリネットが唱えていたな。


そしてなによりリアの感知魔法は本当に素晴らしい。

俺も微精霊の危険察知があるが、俺が分かるのはせいぜい半径20メートルほどまでだ。

だから、いきなり目の前に魔物なんてこともあるが、リアのおかげで十分に対処ができるようになった。

しかも、リアは火、雷、土の上位魔法が得意で感知魔法で見つけた魔物に先制攻撃をよく与える。

魔法操作も一流だ。

リリは回復魔法が得意だが、今のところけがをしたことがないのでまだ見ていない。

しかし、リリの才能も恐ろしい。

リリは水、風、土の上位魔法が得意なので防御や足止めによく使ってくれている。

また、リリは博識なので魔物への対処や弱点などよく知ってくれている。



だが、最近悩むことも増えた。

リアとリリ、ユキとベリルという最強のアタッカーと鉄壁のディフェンダーが俺のパーティーにいるということは基本的にこの4人がいれば魔物を簡単にほふることができる。



つまりは、俺がいらない



そう、今の俺は何の苦労も苦戦もしないで簡単に経験値が入ってくる。

ユキと一緒に狩っていたころはまだ魔物にいきなり会うことがあるから、警戒することがあるので自分の役目みたいのがあったが今それらしいことがない。

ゆえにヒモ状態なのだ。


分かってはいた。

なんとなくこうなることは分かってはいたが自分の予想よりもだいぶひどい。

これは非常にまずい状況だ。

ただでさえハーレムを作っていてリアやリリには相当な不満があるのに魔物狩りでも頼りっぱなしでは俺の立つ瀬がない。



そしてもう一つ、俺の心に傷を負わせる事案がある。


リリ レベル1の時

ケース1

「キングフロッグ討伐をやろうと思う。初心者にはいい相手だからな」

リリ「良いですね。そうしましょう」


キングフロッグ4匹に遭遇


リリ「『トリー・アクアブレイド』」


水の斬撃がキングフロッグを襲い、4匹とも天に召される。


リリ「キングフロッグってこんなに弱いなら楽勝ですね」

「………」



リア レベル10程度の時

ケース2


「今回の相手はキングゴブリンだからリア、ショックで動けなくなるなよ」

リア「大丈夫だよ。私はもう上位魔法も使えるんだから」


キングゴブリン発見


リア「『チェティーリ・グランドニードル』」


地面が膨れ上がり、土でできた針がキングゴブリンを串刺しにする。


リア「あれっ。キングゴブリンってこんな弱いんだ」

「………」



俺があれだけ苦戦し、命のやり取りをした相手を一瞬で屠る。

リアもリリもあの時戦っていた俺よりもレベルは確実に下なのに

俺はこれがジョブの違いなのかと思うと涙が出てくる。



ということで俺は現状、菓子を作って皆に献上するくらいしかお役に立てていない。

バークレーを出て行ったので菓子をもう大量に作ることはできないとシルヴィアに言ったところギルド1階の厨房で菓子を作っていいということになった。

もちろん、断ったがシルヴィアのあまりにも熱烈なお願いで折れた。

最初は作る気はなかったのだが、クソガキのことで微精霊たちに菓子を作るのに使ったところ思った以上に良い厨房だったのでそのまま借りることになった。

なお、他の冒険者が食いたいというので金を取るようにしたところ良い売り上げになった。


そして、俺自身の冒険者ランクもCになった。

クソガキの件でシルヴィアの親父からランクDになったのだが、リアとリリ、ベリルの加入によって破竹の勢いで魔物を狩り続けたことで1ヶ月でランクCになった。

俺のランクはギルドの2階で清算するようになったのだが、わざわざ2階に上がるのも面倒だし、フェルミナが俺のハーレム要員なのでフェルミナにお願いしている。

なお、フェルミナや他の受付嬢に菓子を届けるのはいまだに日課になっている。

いい加減、めんどくさい。


金もパーティーとしての買取やギルド1階での菓子の売り上げでだいぶ貯まってきた。

金貨80枚くらいか。

リアとリリのレベルも40近くになってきたしそろそろ潮時かな。

俺のレベルは50を超えてから異様にレベルの上りが遅くなった。

今はレベル68。


ようやく幻人族の地域に向けて旅に行けるな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ