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ハーレム拡張

副団長とシルヴィアの親父との取引が終わり、戻ってくるとシルヴィアが待っていた。


「どうだった?」

「交渉成立だ」

「やっぱり君なら何かやらかしてくれると信じていたよ」

「俺のせいじゃない、あのクソガキのせいだ」


俺のせいじゃない。

社会の、いや、この世界のせいだ


「リアちゃんたちから聞いたよ。両親から奪ってきたから家を追い出されたんだって」

「そうだが」


事実だから言い返せない。


「なら、今日は僕の家に泊まれば?」

「断る。明日からリアとリリのレベリングを始めるからな。ゆっくりしているつもりはない」

「そう言わないでさ。夫婦の愛をはぐくもうよ」

「育んでもいいが、俺がお前のところに行くんじゃなくて来るならいいぞ」


お前が俺のハーレムに入るのなら構わない。

ハーレム管理がより一層厳しくなるかもしれんが。


「ハーレムに入れっていうなら喜んで入るよ。僕は4人目でも5人目でも構わないからね。僕は君のお菓子が食べられるのなら処女を君にあげたっていいしね」


お前はなぜ俺の菓子にそこまでかけるのか分からない。


「ダメ、これ以上ライバルが増えないで」

「ダメです」

「嫌です」


リアやリリ、ベリルは拒否する。

もしかしたらハーレム管理がすでにできていないかこれ

でも、増やしたい。

だって、男の子だもん。


今はとりあえず今日の宿泊所だな。

俺、リア、リリ、ユキ、ベリルの5人か。


「フェルミナ、5人が泊まれる宿はあるか?予算は金貨数枚以内で頼む」


フェルミナの元へ行き、尋ねるがフェルミナ気分が暗い。


「クリハラさんはあの3人の女性と所長と関係を持っているのですか?」


なんか関係ない話が入ってきたな。


「お互いを好意的に思ってくれている関係だと思う。とは言ってもまだ手を出してはいないけどな」


俺の中にはいまだに墓の少女のことがある。

あれに区切りをつけなければ手を付けることはしない。

フェルミナは俺の言葉を聞くと少し元気になったか?


「このままじゃ……取られる。なら今のうちに……すれば」


フェルミナはぶつぶつと何かを言っている。


「クリハラさん、いえ、ユウトさん」

「え、あ、はい。なに?」


いきなりフェルミナは立ち上がると顔を赤くしながら手を組み合わせている。


「私も参戦していいですか?」

「何に?」

「ユウトさんの1番の女性になる戦いに」


この反応ももしや…

つまり、フェルミナも俺のことを好いているということか。

俺は鈍感ではない。

自分に好意を寄せてくれる人ならどんとこい、受け止めて見せる。


「フェルミナ、俺のことを好きってことか?」

「はい」

「えっとだな、俺も男である以上ハーレムを作りたいと思っているんだが」

「なら、私もユウトさんのハーレムに入ります。そこでユウトさんの1番になりたいんです」


え、なに、リアもリリもベリルもハーレムは認めてくれているけど、ハーレム内の順位で1番になるのを目指していたわけ?

俺は基本的にリアもリリもベリルも同じくらい好きだから1番とか決めてなかったんだけど。

とりあえず、フェルミナの告白は受け入れた。

リアとリリ、ベリルはシルヴィアと言い合いをしていたので聞こえていなかったらしく後で説明するハメになる。

その後、落ち着きを取り戻したフェルミナは先程の告白に顔を真っ赤にしながらも今日泊まる宿を決めてくれた。

今日1日だけでベリル、シルヴィア、フェルミナという新たな女性たちが俺のハーレム要員になってくれた。


ただなー、誰が1番とか知らなかった。

後で考えておくか。

それに微精霊たちやユキに約束した菓子作りどうしよう。

材料は買えばいいけど、厨房がないんだよな~

シルヴィアにでも貸してもらえるように頼んでおくか



ギルド内での会話


「ふん、ふん、ふふふ~ん」

「フェルミナずいぶん嬉しそうね」

「まぁね」


彼からハーレムを作っているんだと言ったときは少しというか後になってみればすごく驚いたが、それでも彼に愛されるのなら少しくらいは我慢しようと思った。


「他の3人にも後で伝えておく。シルヴィアは…とりあえず言っとくか。フェルミナの気持ちありがたく受け入れさせてもらう」と言われ、私は正式にユウトさんの彼女さんになった。

所長も入れると彼女が他に5人いるけど。

でも、やっぱり少し複雑な気分ではあるなぁ。


「う~ん、私も彼に告白しようかな」

「あたしも」


他の受付嬢たちも口々に言う。


「そんなのダメ!ユウトさんは私の彼氏なんだから」


他に4人彼女がいるけど。

しかも姉妹と精霊と上司。

ユウトさんはもうこれ以上増やす気はないからと言っていたけど、ユウトさん押しに弱いからなぁ。

パーティーではあの3人の彼女さんにこれ以上ライバルが増えないように気を付けてもらわないと。


「でも良かったわね」

「うん」


キャシーが祝ってくれる。


「これで後は所長をどうにかしなさいよ」

「うっ」


所長こと、シルヴィアはもし誰かが彼と付き合うとしたらという仮定の話を聞いても「大丈夫、僕も彼に婿になってお菓子を作ってもらう気だから。それに僕は婿に来てくれるならハーレムでも全然構わないよ。お菓子のためなら彼に処女をあげたっていいし」などと大々的に宣戦布告をしていた。

というか、実際にハーレムに入ってしまった。

所長がなぜそこまでお菓子にかけるのか分からない。


「ともかく取られないように頑張りなさいよ」

「分かってる」

「違うわよ。あなたが頑張るのは彼が1階に通い続けてお菓子を持ってきてくれるようにすることよ」

「そっち!?」

「当たり前じゃない。下手に所長に取られて、所長にお菓子を届けてしまうようになったら私はあなたを恨むからね」


キャシーは私に脅しをかける。

皆もそんな雰囲気だ。


「そんなこと言われたって」

「ともかく頑張りなさいよ」


有無を言わせないようにする。

私って良いように使われただけじゃない?

そう思ってしまう。


その後彼がギルド1階の厨房でお菓子を大量に作って売っているのを見た時は冒険者をやめたのかと思った。

私たちからは材料費しか取らなかったけど、凄いおいしいということで貴族の人まで買いに来ているのを見た時は驚いた。


これにて導入編終了!

次回からいよいよというかようやく冒険します。

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