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取引②

ギルドに着くとリアたちには近くの椅子に座って待ってもらうことにした。

ナンパをしようと近づいた男がいたが俺を見ると逃げるように立ち去った。


「フェルミナ、シルヴィアを呼んでくれ」

「えっと、所長ですか。今ですか?」

「ああ。お前のために特製のお菓子を作ってきたとでもいえばすぐに来るだろう。早急に話がしたいんだ」

「わ、分かりました」


フェルミナが呼び出すと数分も経たないうちにシルヴィアはやってきた。


「僕のために特製のお菓子を作って来てくれたんだってー」


シルヴィアは笑顔で俺に抱きついてくる。


「な、何をしているの」

「そうです」

「ご主人様は私のです」


リアたちはシルヴィアに詰め寄る。


「ご、ご主人様!?」

「おや、君たちは誰かな?」


フェルミナは驚きシルヴィアは至って冷静に尋ねる。

ベリルみたいな綺麗な子からご主人様なんて呼ばれたら驚くよな普通


「私は優斗君のパーティーメンバー兼恋人のナタリア・バインズです」

「私も優斗さんのパーティーメンバー兼恋人のリリアナ・バインズです」

「私はご主人様の契約精霊兼恋人ののベリルです」

「へぇー、ずいぶんいろんなところで浮気をしているんだ」

「俺は一度もお前に婿に行くとは言ってない」


何となくシルヴィアから責める視線を感じるが知るか。

というかベリル、俺は好きではあるが言ったが恋人になった覚えは…まぁいいか。

嫌じゃないし。

シルヴィア、俺は婿に行くつもりはない。

お前が俺のハーレムに入るのなら話は別だが。

ただ、ハーレム管理大変そうだな。

姫川とか高橋とかどうやって管理しているんだろ後で話を聞きに行こうかな

フェルミナは「そんな、クリハラさん」とか言って狼狽しているし。


「シルヴィア、そんなことよりもお前の親父と騎士団副団長と話がしたい。呼んでくれるか?」

「まさか結婚をしてくれるのかい?」

「「「「結婚!?」」」」

「ますたー、けっこんってなあにー」


リアたちは異様にこのネタに食いつくな。

ていうか、ベリルは記憶がないけど、こういう一般常識は知っているんだな。


「違う。お前の親父の勢力争い相手を消す算段が思いついたから取引しようと思っただけだ」

「勢力争いの相手って騎士団団長のことだよね?」

「そうだ。今そこで転がされているクソガキがそこの団長の息子なんだが、俺にケンカというか実害を与えてきたからそうしてやった」


クソガキは逃げようと暴れるので顔を思いきり蹴とばすと気絶した。

ようやく静かになったな。


「さ、さすが僕の未来の旦那さんだね。やり方が強引で惚れ直すよ」

「このクソガキを出しにあぶり出しを行うからいい加減早く呼べ。こっちは夜からずっと寝ていないんだ。早く寝たいから呼べ」

「うん、分かったよ。君が今ずいぶんと不機嫌なのは十分伝わったからすぐ呼ぶよ」


それから30分ほど経った後、シルヴィアの親父と騎士団副団長が来た。

副団長の後ろには何人か部下がいる。


「君が娘の言っていた栗原君か?」

「そうだ。それとお前が副団長か?」

「そうだが」

「こいつらは騎士団の騎士で、団長の手ごまであることは事実か?」


後ろで縛り上げている男女を指さす。


「た、確かにそうだ。団長が重宝している部下たちで間違いない」

「そうか、なら早く話がしたい。早く寝たいからな。それと後ろに連れている部下はその2人の縄をほどくなよ。話は聞いても良いが、話を漏らしたら後のことは分かるな」


後ろにいた二人は俺と縛り上げた騎士2人を交互に見てひきつった顔をしている。

副団長がここで待つように指示して俺に向く。


「じゃあ、話をする。これ以上無駄なことに時間を取らせるなら縛り上げてでも聞かせるからな」

「わ、分かった」

「う、うむ」


応接室に入りシルヴィアの父親と副団長がソファーに座る。

俺はそのまま立ったまま話を始めようとする。


「君は座らないのかい?」

「今、ソファーに座ったら俺は寝てしまう。もう話をしたいからいいか?」

「あ、ああ」


事のあらすじを伝えた。

クソガキがユキを………以下省略。

一通り、シルヴィアの親父と副団長が聞き終えると


「それが本当だとしても証拠がないのでは困る」


俺は土の準精霊に頼むと空気中から水晶が出てきた。

そこに土の精霊から見た今回の騒動のすべてが記録されていた。

これはギルドへ向かう途中に土の精霊から提案されたものだ。

なんでも記録が残っている方が説得力が増すだろうということだ。

準精霊は本当にどこぞの菓子をねだる精霊よりも使えるな


「こ、これがあれば確かにユリウス君の責任問題を問うことは可能だが、あの団長までの責任は…」

俺は副団長に俺の考えを伝える。

「お前が責任を追及するのはあのクソガキの指示で俺を最初に襲撃したのは騎士団のバカどものことだ。シルヴィアの親父がするのはクソガキがギルドの冒険者を襲ったことを騎士団に抗議すること。副団長はあの騎士共をクソガキに与え、俺を襲わせた二つの事実を騎士団内で追及することだ。兵を私的流用したあげく他者にそれもギルドの冒険者に危害を加えたなどと責め立てれば、責任逃れはできまい。どうみても、職権乱用だしな。後はギルドからも騎士団に圧力を加え続け、俺がクソガキの親父が責任を取らないなら騎士団を敵とみなし精霊と準精霊をけしかけて襲わせると言っていたとでもいえば詰みだ」

あのクソガキに個人的に騎士団から人員を引っ張って与えたのは騎士団長だと拷問時に話していたからな。

「しかし、そんなことをしたら君が騎士団を脅したことになるだろう。それに君がもしそんなことを言えば団長はいなくなるかもしれないが、団長の息のかかったものまで消すことはできない。そうなれば、君は少なからず騎士団を敵に回すことになる」

「俺は騎士団なんて敵に回すわけないだろう。俺はこれからお前を全面的に支援する代わりにお前が俺を全面的に支援すればいいだけの話だ」


副団長は俺を心配するが、俺がこのことだけで動くほど愚かではない。

団長とその側近の金銭問題、悪事、不倫その他諸々《もろもろ》の行っているシーンの映像を土の準精霊に頼んで水晶として出してもらう。


「な、なんだこの映像の数々は!」

「何って全部証拠だよ」

「どうやって撮ったんだと聞いている」

「俺が微精霊たちと今回のことである取引をした。微精霊たちに大量の菓子を作る代わりにユキを攫った奴らの関係者を一人残らず消すという取引をな」


副団長の言葉に俺が返すと2人は開いた口が塞がらなくなっている。


「これだけあれば、団長の勢力は消せるだろ」

「確かに可能です」

「はい」


シルヴィアの親父と副団長は声のトーンは低いがなんとか納得したようだ。


「そういうわけで俺はこれからお前を全面的に支援することを約束しよう。お前はシルヴィアの話では絵に描いたような優れた人物だと聞いたしな。お前やシルヴィアの親父にとって障害になることがあれば俺ができる限りの協力をする。代わりにお前らは今回潰した団長の勢力を含め、今後俺や俺の仲間にちょっかいかけるバカ共を抑えろ。これが、今回俺がお前らに示す取引だ」


今後こういったことが再び起こらんとも限らないしな。

少しは力のある奴らと裏で手を組んでいるのも悪くない。


「お前らの返答は?」

「わ、分かりました」

「今後ともよろしくお願いします」


交渉成立。


「クソガキはとりあえず色々と罰を与える。特に準精霊たちの怒りは収まらなくてな。殺さないようにはするが、少なくとも再起不能にまではするつもりだから黙っていろよ」

「は、はい」

「団長のことは任せてもらえれば何とかします」


どうにかなったな。

この後、団長は騎士団を除名。その他団長と一緒になって悪さをしていた側近共なども除名または降格になり、団長の勢力は衰退。

俺を襲った男女は掘られたことのショックのせいか自殺をしたらしい。

クソガキはその日うちにゲイバーに突き出し、3日目くらいに死んだ目になったところで回収した後、木に縛り付けて準精霊たちが思い思いに魔法をクソガキにぶっ放して再起不能にした。

感電させた魔法は凄かったな。

その後、騎士団へと突き出して終了。


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