68話 試合が始まる15分前のようです
「…………」
正門をくぐり2度目の入場した俺が城の違和感をすぐに知った。……というか馬鹿みたいに静かだ。本来なら、人じゃない人が俺を不思議そうに見つめるはずなのに。ゴースト&幽霊。同じ意味なのに違うそいつらが存在すら感じならない。まるで、この場にはいなかった忘れられた……流石に考えすぎか。
「………静かだな廃墟の城みたいだな。蜘蛛の巣はないが、コウモリはなぜか目を光らせてこちらを見ているな?……来客に警戒でもしているのか?」
「こちらでございます」
姿が見えるが顔がよく見えない。誰かこちらに来てと招いて見るようだ。渋々、声のする方へ足を運ぶとそこには対面したことのあるメイドさんが一人。
訳がわからんがあそこにいた。メイドの仕事の都合なのかは知らんがこの場にいた。
「確か、ノアだったっけ?」
「はい。そうですけど?貴方様の耳はロバの耳でございますか?」
「いや、確認だ。人の名前を間違えるんで人としてどうかと思った事と本当にノアなのかと思っただけだ。……不快なら謝ろうか?」
「いや、いいです。」
「そうかい。じゃあさぁ、なんでここにいるんだ?」
話空気を変えるためかどうかは知らないがゴホン!と一咳をして喋り出した。
「ここに来た人にルールと案内をするルール説明兼案内役ですから」
「じゃあ案内をしてくれ。」
「こちらでございます。」
無駄に長い廊下を歩いていているとふと急にノアが話をしだした。
「なぁ、ルールを説明してほしいんだけど。」
「はい。今回のルールは、何も決まっていません。」
「はぁ?そこは普通あんたら経営者が決めるものだろ?」
「本来はそうですが、もう今日という日が始まっている時からもう始まっているんです。」
「それは、大会への意気込みとかそういうことか?」
「いえ、貴方様たちにお渡ししたお札でございます。」
少し拝借します。と俺に札を渡すように言われたので札を渡してやった。彼女はメイド服からハンコを取り出し札に押した。それをじっくりと観察してペンに文字を書く。日本語ではなく英語でもない、別の言葉の言語で「1番」と書かれていた。
さすが、エリス共通語。当たり前みたいに見える。
「まさか、貴方が一番なんて。つまらないですね。」
「それは、どういう事だ?」
「本来ならこの種目は、今から十分後にようやく謎がわかりそして急いでこちらに駆け込んでくる。前回はそれはそれは面白かったですよ。」
なんの話をしているんだ?
「……過去の話だよな?」
「はい。過去の話です。話を戻しましょう。この種目の1番になられた特賞です。次をこの中から種目を選んでください。」
彼女がポケットの中から多くおられた紙を取り出し渡してきた。それをすんなり受け取り確認をした。
街中対戦型敵陣弾圧試合「ウォーゲーム」
対戦型陣取り試合「囲碁」
33対33白黒反転試合「オセロ」
一対一小細工厳禁「決闘」
安定のフラグ回収
「回収=死。回収できるまでオワレマテン」
強制的に次のステップ進む
「次回、70番以降全員アウト!!」
正直俺の知っているものと子供がするような簡単なゲームではなく大人がするようなデンジャラスなゲームタイトルが書かれていた。
「本気で言っているか?……2度も、い、言うがあんたらが決めることではないのか?」
「これは、試合をフェアーに進めるための処置でございます。」
「名前的に物騒なのですが?」
「貴方は名前が変なだけということぐらいで判断するようなクズな人なのですか?」
ノアは真剣な眼差しでこちらを見ていた。
「そういう事じゃあなくて、ルールを教えてくれ。ルールがわからない以上どれにしようかわからない。」
「それもそうですね。申し訳ございません。私の早とちりでした。」
「ルールを説明してくれ。」
そのあと、ルールを五分ぐらいざっくりと話した。
基本的にあの世界とルールは変わらないが何が隠しているように思えた。でも、やっぱり囲碁だけはわからなかった。
「ここまでの話で、わからない所や質問などはありませんか?」
「何か裏がありそうだが。今は、特にはない。」
「その言い方なら、後で質問するということですか?」
「当たり前だ!ルールを知っておかないと面倒いんだよ。色々と。」
「じゃあ、決闘で!ほかの物騒だし」
ノアは前に向かって、一定のスピードで歩いて聞こえるヒールの足音を急に止め、こちらを振り返り。
「わかりました。では、これで話を終わります。タクミ様、このまま、進んでもらうと大広間に着きます。そこで、待機してもらいます。」
「はいはい。首を長くして待っているよ。」
「では、次の方が来そうなので失礼します。」
一礼をして、彼女は、来た道を戻ろうとした。それを見届けて俺もまっすぐ広間に向かおうとした。
一歩目、靴の独特のコッの音が少しひびき、二歩目は、それとは違う足音が聞こえた。三歩目、俺は銃を取り出し構えながら後ろを振り返ると目の前に黒光りしたナイフを両手でお待ちのメイドさんノアがいた。
「どうした?……俺は、殺されるような事を起こした事は無かったはずなんだが?」
カチッとトリガーに指を当てて彼女に質問をする。
「そ、それが、お嬢様がいう銃ですか?」
「そう、だが?」
「それをむやみに使う事を控えるようにとお嬢様が言っておりました。」
「でしょうよ。なんせ、世界を大きく動かした武器だからな。知っているかい?これは、人を殺める為に作られた物だ。仮にもし、……これの球が体の一部に触れてみろ。」
「ひとたまりでもない……と言われますか?」
ノアは震える体も声も震えながらそう言った。ポーカーフェイスが壊れかけている?
「そうだ。貴方が何をやろうとしたかどうでもいいが、これだけ言わせてもらう。」
ゴクリ、体は緊張をした様子で、眼差しには強い意志をもってこちらに向けて来た。どうやら、覚悟を決めているようだ。
「無益な殺生は好まないが、俺の野望を邪魔しろみろ、テメェら、蜂の巣にするからな!!分かったな!」
俺は、こいつもかと少しキレ気味に前に歩いて行った。その後、大広間にはもちろん誰もいなかった。分かっていた事なので、少し空いた時間を使い杖以外の武器を使っていた。剣や弓矢など出来る限り作ったら、相変わらず高性能の武器を作ってしまった。
そんな事の他に、魔法の練習をしていると次々に人があつまりだして、俺がここについて一五分後についについに祭りが始まる




