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67話 魔王城で応援されるようです。

「はぁ〜。……分かっていたが、やはりこうなるのか?」


魔王城前今2度目の足止めを食らっている。時間は十分と余裕があるがとりあえず先にむかっておこうと思ったのがこのザマである。


「1度ある事は2度あるものなんだよ。諦めな。で、少年。何をしにきた。今なら笑い話で終われるぜ?」

「いえいえ、大会の参加者のものなんですけど……」

「はいはい。以外に時間に余裕を持っている人……なぁ、あんた、アンナ姫の側近の人だよな?」

「いえ、知り合いという方がいいと思うが?」


奴の接近とか、色々パシられそうで嫌だ!


「いや、ちょっと変わった事を聞いてしまったが気にしないでくれ。」

「どういう事だ?」

「知らない方が良いこともあるんだよ。で、話を戻すが、とりあえず札を見せてくれ。」

「分かった。大切な物だから折るなよ。」

「最近、ストレスが溜まったなぁ……こんな札側ふうっと二つにしてしまいたくなる」

お、おっさん!持っているところが凹んでいるんだけど!

「ほんとでも冗談でも心臓に悪いからやめてくれ!」

「ははは。それは、少し歳をとった傭兵のジョークだと思って許してくれよ。」

「俺はここを通行してもいいのか?」

「あ、あぁ。構わないが、本当に王女さまに何も聞いていないんだな。」

「なんの話だ?」

「別に、何にもないが。……そうだった。城を入ったら、ゴーカルに話を聞きな。」

「わかった。」

「無事に追われる事を祈っているぜ」

俺はその意味が全くわからないかった。

「あんたに、祈られるより女に祈られた方が精神的にいいな。」

「そっちの方が気合入るもんな!」

傭兵のおっさんはすぅ〜と深呼吸をして、バカみたいな声を上げてこう言った。

「ライマム祭大会参加者が魔王城に入られる!門を開け!!」

「「「「はい!!」」」」


さっきまで、のんびり祭の雰囲気を楽しんでいた傭兵さんがおっさんの声を聞いて軍隊みたいに声を上げ、

門の近くに立ち戦場にいく若き兵隊みたいにこう言った。


「ライマム祭に参加される貴方様。命をかけて優勝頑張ってください。」

「What ?」

おいおいおい。俺は大会に参加するんだよな?デスゲームに参加するなんて一言も

「おい、見てみろ。まだまだ若い子供がこんな大会に参加するんだぞ!テメェら警備に気合入れろよ!」


「「「「はい!!」」」」


そんなプレッシャーかける事を言わないで!

さっきから、通行人に応援されているような気がする。それは嬉しいのだが、生きていることに幸せを感じるんだ。とか「明日があるから今日を生き残るんだ。」とか「命の灯火を止めるんじゃあねぇぞ!!」応援というか、なにがあっても生き残れと言っているみたいだった。そんな中、

「お、あの少年。試合に参加するんだなぁ?……そこの少年!」


元気がいい老人が声を張り応援をしてくれる見たいだ。

「はい!なんでしょう。」

「時には、命を大切にしろよ?若いからと言ってガンガンはいくなよ?」

だ、だから、この祭なんなの!さっきから、死ぬなよとか間接的に言われているんだけど?というかデスゲーム確定だろ?子供が見たらダメなようなヴァイオレンスな祭だよね!!国がそんな事をするなよ!

「………あ、はい。」

いくら。戦場にいくとは言え応援に素直に感謝をして、早く来てよかったということと生きてあの宿に帰ろうと思ったが

「さくらは、心配するだけ無駄か」


彼女なら、きっと大丈夫。相手にトラウマ大量生するだけで問題はないだろう。


と思いつつ、再びあの城の中に入った。



魔王城内にて


傭兵の気合の入った声がする。街の人が応援の声がする。そうだ、もう始まるんだ。魔王城内の窓から門が見えるあそこから誰が人が入って来るとかが分かっている。そんな事をしなくても誰が入って来るかなんてすぐにわかる事だ。


「ふ〜ん。変な縁があるもんなんだね。タクミが一番にここにくるだなんて。」


もう少し遅くに来ると思っていたから少し驚きだった。

あれ、本来魔族の住人には見えないもの。時間がかかるに連れて魔族に見えるようになる魔法をかけていると聞いた。つまり彼は人だったということ。人には人特有の魔力が込められているものだ。人は僕たちの魔力を感じられるが、見ることはできずまたその反対なのだ。


彼は人間ということなら、あのバケモノすぎるチートはどうしているのだろう。


「どんな思いをして手に入れたんだろ」


分かっている事はそれを僕が知ることはできない。

彼が何があったという事ぐらいだ。でも、きっかけはきっとある。明日彼と戦う事で何か知れることができると思う。根拠はないが確信は何故かある。

それは、何故か分からないけどね?


「彼が来たみたいですわ。挨拶の一言二言言ってこなくてもいいの?」

父は、今、魔王は王の間にはいない。父さんは今ベットの中で、ここにいるのは今僕と姉さんしかいない。


「いや、今そんな事を言ってもあまり意味がないんだよ。姉さん。だってあれ初めての試合で緊張だブルブル震えているから。」

今回が特別とはいえ、今までの試合…いや、祭りの話をそらしていたからなぁ。全く説明していなかったからきっと怒られるなこれ。

「オッホホホ。確かにそうですわ。……昔の貴方を思い出しますわ。昔の貴方はほんと人前に立つのがとても嫌で、仮に出たとしてもーーーー」

「い、今は大丈夫だよ!!懐かし話で過去のことを思い出さないでぇ!」

「ごめんなさいね。懐かしく思えたから。つい、話してしまいたくなるの」

「いい迷惑だよ。で、魔王の寝室から試合のリアルタイムで映像流れるしなんとかなるでしょう」


「まぁ、そうですわ。なら安心はできませんわ。」

「あの件についてはですよね」

それは、タクミたちが偶然暴いた5年前から失踪している殺人鬼プトンを逮捕したのことについて、つい先ほど進展があった。ついに口を割ったのだ。


「祭りの日。具体的には知らないがとんでもないことを起こ……」と言ってい白目になって気絶をした。

多分、契約魔法でもかけられているんだろうという結論が出たが、フドンが吐いた事を元に真剣に周囲を捜査中という所が今の状況である。


「早くめんどくさいことを終えて、ゆっくりと祭を楽しみたいなぁ。」

「それが私たち、上に立つものの責任ですわ。だから、頑張りませんと。」


「はいはい。じゃあ頑張りますか」








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