1話 始まりは、王道のようです。
少し感情を入れてみました。
俺の名前は、越智拓海だ。 どこにでもいる普通の高校生だと…思う。そんな俺は、下校中に事故で亡くなってしまったらしい?……正直記憶が曖昧なのだ。
それで、目を覚ますと天国かと思えば、そこには、木材でできたボロそうな椅子が二脚しかないしろ白一色で殺風景の所だ。
「ここは、いったい……」
「ははは!ここは、死後の世界だよ!」
とテンション高めで知らない人がそこにいた。
どっかでその白い服。事故の時に頭を強く打って忘れてしまったみたいだ。
「死後の世界……それが」
俺は、事故で、死んだ。だからここにいる。
それでいいじゃないか(現実逃避)……よくないけど。
「まぁ、そこに座って。」
素人が作ったと思わせる手作りの椅子に座った。背もたれに背を持たれるとギコギコと音がなった。
ーーおっと、持たれるのは危険みたいだ。
「ありがとう。」
「いや、僕が勢いで作った椅子なんだよ。設計図無しで。」
どうりで不安定なはずだ。
「今度は設計図を書いて作成するよ。」
反省反省と口でこういっているがこんな人はきっと、次もしないだろう。
「……俺は、これからどうなる?」
「どうなるんだろうね?僕は知らないしわからない。」
「つまり?どう言うこと?」と言う質問に。
「君が決めることだよ。他人が決めていいことではありません。」こんなこと知るか返答が帰ってきた。
それはそうだけど……情報が足りない。
俺は、死後の世界にいる…OK理解できているな。
次、話しているやつは親切にしてくれているが、名前もロクに知らないときた……oh。積んだ。
「少し整理をしよう。状況が把握できていないみたいだから。」
「お願いします。」
「……渡辺拓海くん。君は死んだ。」
何故、こいつ俺の名前を知っている?初対面の筈だ!
「それで、肉体は燃えた。火葬されて魂がぷかぷか流れ着いて、なかなか来れないここにきている。」
「できれば細かくいってくれない?」
「運転手のおじさんの飲酒運転をしていてアクセルを踏み外し、信号待ちしていた君が下敷きになって死んだ。」
教科書を読むように読み手は感情を込めずにいっている。
「死んだ。それで、ここにいる。」
「ふーん。ここにいる時点で事故に巻き込まれたと言うことは、何となくわかっていたさ。」
「じゃあ、君は死んだという冷静だね。」
「現実逃避しても変わらないんだろ。」
「君は事故で亡くなったから残りの人生を終えず、死んだんだ。チャンスをあげよう。」
「は?なんのだよ。」
「まぁ、話は最後まで聞くもんだよ。君に今から三つの選択肢を与えるから一つ選んでほしい。急で申し訳ない。もしかしたら、君の望みを叶える事も可能だ。」
「ふーん。落ち込んだが俺にはしたい事は見つかったから、もしかしたら、その望みが叶うかもしれない。で、簡単にいえば、俺にチャンスをくれるんだよね。」
「ははは。ありがとう。悪いが質問は最後でいいかな。君にはじっくり選んでほしいからね。」
本当に優しい神だ。
自分のことのように考えているようだ。
「まず、一つ目は、「生まれ変わる」という選択肢だ。もちろん「地球」で。動物や女子の下着でも生まれ変わる事が出来るよ。」
「……お、俺にそんな趣味はないわ。」
何言い出すんだ!この神。
大事な所にボケネタを入れやがって……
「俺はそんなことはどうでもいいだよ!」
「あれ?僕の友達は……「高校生は、こうゆうネタを言えば動揺する」と言っていたのに?」
「誰でもそんなことを言われたら動揺してしまうに決まっているだろう?」
まさか、こいつ言われたことを間に受けてしまうやつじゃないのか?流行っているドラマのセリフをつい言ってしまうという奴だな。……この神様。
「一つ目の選択肢を選ぶ場合、僕の方で担当に話しておくから担当の人の別の神に聞くといい。僕の担当者じゃあない。」
「ちなみに、あんたの担当は?」
「よく聞いてくれた。最近の子は、僕のことを見せたら強いスキルをくれとか、俺は、ハーレムを作るとか、俺の物語はここから始まるとか、フラグみたいなことばかり言ってくるから困っていたんだよ。僕の役割は、今している案内人だよ。いや、案内神だよ。」
「お疲れ様。神って大変なんだよ。」
知らなかった。ライトのノベルが異世界系が増えたせいだからそのせいだろう。こ重症様。
「そうなんだよ。 ちなみに君がそんなことをなってしまったら、彼らと同じ結末を辿るからね。言ってしまった彼らはどうなったかぁぁ?……聞きたい?」
「いいです!」
なんとなくどうなってしまったわかる気がする。多分、「どうしてこんなことをなってしまった」とか「俺は、強いんだァァァ!」とか言っているに決まっているだろ。
「うん、うん。みんなそんな反応する!嬉しいね。」
「心臓に悪いからやめてくれ。」
「ごめん、ごめん。君には言っておかないといけない事があるんだよ。君に会った時からもう入国審査は、始まっているんだよ。いや、入異国審査か!行き先は、異世界だし。」
「さらっと大事なことを言うなよ。反応に困る!」
まじか。つまり僕の選択肢で決まるのか!
「まぁ、最後に聞くとして!話を戻すよ。二つ目は、天国に行くという選択肢を行くことだ。」
「天国とかあるのか?」
「私の友人が、行っていたが天国はいい所らしいよ。私は、正直君には天国に行って欲しいと思う。」
「どうして、天国を勧めるんだ?」
「最近、天国の移転する若者が減りつつあるからって。その代わり、お年寄りが増えてきているんだよ。なんかいい案ない?」
「そんなことを言われても困るのだけど?」
どう考えても今の日本みたいな事じゃないか!
少子高齢化社会の出身の俺にどうしろと言っているだ。日本県民の俺に意見を求めるな!
「ごめん、ごめん。それじゃあ話を戻して、三つ目は、異世界にいくということだ。君も一度は、憧れていたのじゃないか。「異世界に行ってみたいなぁ〜」とか思ったことはないか?」
ふーん。普通な選択だな。うん。
「今、言った三つの選択肢からえらんでくれ」
「じゃあ、三つの選択肢の異世界に行くでいいよ。」
正直、地球の生物として生まれ変わってもあんまり意味ないし、天国に行くと多分俺は介護とかしてそうだから。理由は案外単純なのだ!
「わかった。異世界に行くためには、少し準備が必要だ!」
「もたもたしているんじゃないよ。40秒で支度しな!」
このセリフは、準備をしている奴につい言ってしまいたくなるのだ。
「何言っているかはわからないけど、準備ができていない状態で送ったらダニ状態で異世界送ることになるぞ!」
は!…危なかった。
この前じゃあ、ダニ(タクミ)異世界に逝くとなってしまう所だった。場所が町の衣服に引っ付いたら、瞬間ゲームオーバーだ。運ゲーになる。子供が「この辺り、お日様の明かりがする」とか言いだすよ。ダニの死臭なのに。とにかくそんなのはイヤだ。
「すまなかった。ちなみに何分ぐらいなの?」
「10分ぐらいだな。異世界行く奴は、大抵勇者になるのが定めだからな。君は例外だ。勇者おるし。」
勇者としてか……「勇者」という国の奴隷になりたくないなぁ……
「ふーん。ちなみに俺はどんな世界に行くんだ。」
「え〜とね……剣と弦と弓の世界だよ。島国に落とすつもり」
「なぁ、質問。その国って、何を信仰しているんだ?」
「う〜ん。仏教だよかなぁ?」
「稲作している?」
「うん。しているよ。最近収穫したらしい。」
……多分、日本だな。うん。……おい!
「俺を送ろうしている所は、まさか弥生時代の日本だろ。」
「正解。ちなみに君は渡来人としてポン米を伝えてきてもらい最終的に現地で生活する……と言うことで」
「どうやって教えてたらいいんだよ。圧縮という概念がなさそうなそんな世界にポン米をどう伝えたらいいんだ。」
ポン米は米を圧縮して作るもので、たまに甘いタイプがあるが砂糖を入れているからのである。
「タクミ君、……冗談だよ。」
「冗談に聞こえない。」
「ははは。そういえば、お前、職業何になりたいんだ。」
「じゃあ、永遠の自宅警備員になる!」
「どんな仕事なんだ?自宅を警備する仕事か?」
「チッチッチッ。わかっていないなぁ!この仕事は、24時間365日年中無休で家のための働いている誇り高き自宅警備のエリート集団だぞ。」
「さっき調べたら、無職の人じゃないか。ダメだよ。そんな大人になっちゃあ。」
シラベタラダメデショウ。
「違う。この人は、社会という荒波に取り残された人たちなのだ。」
「わかった。君には特別に荒波に揉まれて無人島に流れ着くということで……いいかなぁ?」
「ごめんなさい。ふざけていました。」
神なのについ言ってしまった。
「素直でよろしい。僕は優しいから特別に許してあげよう。」
「さすが神様。ありがとうございます。」
「それで、君はどんな職業になりたいんだい。人に夢と書いて儚いと読むけど、聞くぐらい別に儚くないだろうし。」
「さりげなく、人間をdisた気がするけど、そうだなぁ、じゃあ平民で」
「ナゼ、ヘイミンナノ?」
「片言で、いわないでくださいよ。異世界に行ったら、ゆっくり生活してみたかったから。向こうには、職業を変えることができるでしょ?」
「まぁ、神殿に行けばできるけど……」
「ならいいよ。興味が薄れたら漁師にあるさ。俺でも、村人Aぐらいになれるだろう」
本当だ。静かさは大好きだし、学校では、めんどくさい奴らにはあまり関わらないようにしているだ。
「僕の力で君を勇者や魔王になれるんだよ。石に刺さっている剣を抜かすことができるというのに」
「その剣をとったら、王道に入ってしまう。めんどくさいのはいいからスローライフを過ごす方ができたらそれでいいから。」
「ふーん。君って、以外と考えているだね。君を送るマジな異世界は、勇者は道具になっているよ。」
「できたら、魔王側にしてくれ。王様は、怖い。」
「ははは。本来なら、勇者は、魔王を倒すとかの王道なのだけど、その世界の王は野心家が多くて魔族は野蛮とか言われているよ。そんな話を置いといて、君を送るそんな世界は君が考えているとは、逆なのかもしれないね。僕は、君みたいなに勇者になってほしいな。」
「物騒なことを言わないでくれよ」
「まぁ、きみは、目を閉じなさい。君にあった体とスキルを与えるから」
「わかった。」
ーーーー数分後
「………………」
「目を開けなさい。簡単に話すけど、スキルはスキルだから。チートとかじゃないとかは関係ないから。僕から君に上げるのはこれだけ。あと体は、君の体を再現した。素材は、ツボにあった物を使ったから!」
「それは、遺骨だ!何勝手に使ったんだ!」
「大丈夫。遺骨の7割しかつかっていないから。君の遺骨が入った壺の中は、完全燃焼した木炭の色の灰みたいなだったよ。後悪いけど、砂を入れておいたから。」
「何人の遺骨に砂を入れているだ。神だから、そんなことが許されると思っているのか?ころすぞ!てメェ。」
「ははは。そのおかげで体が入った。それで許してくれ。………あとはこれを辿りなさい」
再現された、俺の手で紙切れを受け取った。
魂の時は、「なんかいる」という感じで声をなんとかして聞いていたため目に光が入った時は、「目ガァ。目ガァ」を言っていたが、視力が回復はしてみたがなんて書いているかは分からなかった。
「そうだ。忘れていた。剣、槍、弓、君は、どれを選ぶ?」
「じゃあ、弓で。遠距離は最高だよね!」
「弓か……君は早く死にそうだからこのスキルを上げるよ?」
「そうか、ありがとう」
「手を出してスキルを入れるから!」
神様が、俺の右手に両手をあわせたら、神様は、呪文を唱えていた。俺の知らない言葉で唱えていたからよくわからなかった。その呪文を言い終えると、
次の瞬間、弓と矢の何本かがでできた。
「ウォォ。スゲェェ!!」
俺は、ロボットをもらった幼児園生みたいに喜んでいた。わくわくがとまらねぇぇ。
「終わったよ。これで私の仕事は終わり、そういえば、僕の名前を言っていなかったね。僕の名前は、オーディオだよ。」
「わかった。いろいろしてくれて、ありがとう。」
「そうだ。君は「異世界転移者が異世界に来た小心者の初心者が二週間以内で死んでないための俺TUEEEEモード」を設定しているから。」
「そんなものいるか!長いわ!」
異世界に来た小心者の初心者が二週間以内で死んでないための俺TUEEEEモード」なんて考えた奴呼んでかい。センスのかけらもないといってやる!
「まぁ、そうだと思うけど、真面目な話、転移者は異世界の常識を知らないから騙されたりして、奴隷にさらやすいんだよ。だからこの制度を導入したんだよ。」
知らなかった。ダサい名前のモードは俺たちのことを考えられていた。
「本当は、異世界で俺TUEEEEをして欲しけどそれじゃ大変だからなぁ!二週間というルールを作った。それなら、奴隷にならずに最低限のマナーを身につけて異世界にたいようできる。」
「とても、ありがたいのだが…なんか、もっといい名前ないの?「異世界に来た小心者の初心者が二週間以内で死んでないための俺TUEEEEモード」なんか長いぞ。無難に初心者モードにしろよ。」
「よし、それにするよ。「異世界に来た小心者の初心者が二週間以内で死んでないための俺TUEEEEモード」なんか長いんだよね。言いづらいし何気に噛まないし。」
「お前は、人の不幸を見て喜ぶやつか!」
「そうだよ。神はそんな奴らが多いんだよ。」
「俺もそうだからな。人の不幸は蜜の味と言うしな。」
「気があうな。」「そうだな。」
オーディンが指を差した所にドアが出現した。
「その扉を通ると、次の担当がいるから気をつけて行くんだよ。」
「おぅ、ありがとうな。」
「タクミ、君には素質がある。何は、教えないがすごい素質だからな。まさにこの世界限定みたいなそんな素質がタクミにあるから」
「ふーん。魔物キラーみたいなやつか?それはそれは嬉しいが……」
「いきなり答えを求めようとするよ。そのうちわかるさ。タクミ、異世界を楽しんでくるんだよ。」
「分かっている。」
タクミは扉に向かって歩き出した。
この時、拓海に、宿るこの世界限定の素質と神様からもらったスキルかが世界を救うということは、もらった本人もわからない。
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