初めての魔法
今回から段落ごとの開け方を覚えたので開けてみました。前の話も開けておきました。今回は初めてアランが魔法を使います。
「アラン! セナ! 起きなさーい。いつまで寝てるの! 朝ごはんできたわよー!」
一階からエイダの声がする。
俺は重くなっている体を起こし背伸びをする。
「んっ・・・・あぁ!今日の朝も気持ちいなぁ!ってこんなことしてないで早く一階に行かないとエイダに怒られる。」
どたどたと一階に降りるとハンスとエイダが料理を運んでいる。
セナの奴はまだ寝てるらしいな。
「おはようございます。坊ちゃん。」
「おはようアラン、顔を洗ってらっしゃい。」
「おはようございます、母さん、ハンス。」
顔を洗う為に俺は外の井戸に向かい顔を洗う。
「うわぁ、冷てぇ。早く中に入って暖まろ。」
俺は顔を洗い終わるとそそくさ家に入る。
ナパサ村は今は冬である。
体感温度は0℃ぐらいだろう。
家に戻ると、セナの奴も起きており朝飯であるパンとこの世界の野菜で作ったスープを飲んで温まっていた。
俺も早速、いただきますを言うとスープを一飲みする。
あぁ、うめぇ体の芯があったまるぅ。
ちなみに、この世界の食べ物は比較的美味しい、まぁナパサの村で採れる小麦や野菜が美味しいってことでもあるのだも思うが、料理が美味しいということはとても嬉しいことである。
しばらくすると、エイダ、ハンスも席に着き食べ始めた。
「手紙によると確かウィルの奴は今日の夕方に着くらしいよ。」
「え?! セナ、何でそんなこともっと早く言ってくれなかったの? 夕飯が足りないじゃない!」
「いやー・・・・、そのー・・・・、なんて言うかね、ずっと言うのを忘れてたんだよ。はははっ。」
「何がはははっ、よ!本当にあなたはどっか昔から抜けてるのよ。ハンス、悪いのだけれど食材の買い出しについて来てくれないかしら?」
「はい、承知いたしました。」
そうか、今日からウィルが来るのかぁ。
魔法を教えてくれるのか!
おーっ!楽しみになってきたなぁ。
ちなみに、一ヶ月前に三歳になりました。
だからといって魔力が感じられるといったわけでなく、いつもどおりだ。
こんなので、魔法を使えるようになってるのかなぁっと少し不安である。
ガチャ!キーッ!
急に扉を開ける音がした。
扉の前には一人の金髪の男が立っていた。
ウィルである。
「よ! お前ら久しぶりだなぁ!」
「ウィ、ウィルじゃないか! どうしたんだい? 到着は今日の夕方じゃなかったのかい?」
「あぁ、ちょっと予定より早く仕事が終わったんで早く来たんだ。悪かったか?」
「いや、そんなことないよ。いやー、二年ぶりだね、さぁさ寒いだろ? エイダが朝ごはんにスープを使ったんだ。食べたらどうだい?」
「あぁ、それは助かる外は寒くて仕方ないからな。」
「久しぶりね、ウィル。さぁさスープよ冷めないうちに飲んで! あと、この子がアランよ大きくなってでしょ。」
「エイダ久しぶり。スープありがたくいただくよ、エイダの料理は美味いからなぁ。あと、その子がアランか髪は赤色で癖っ毛かお互いに似たところを受け継いでるな。顔はエイダに似てるかな。これは男前になるぞ〜。」
え?まじで?俺イケメンなの?やったね!っとまぁそんなことは置いといて。
「ウィルさん、こんにちは。父さん、母さんから聞いています。魔法のご指導これからお願いします。」
「あ、あぁ、こちらこそよろしくな。なぁ、エイダこの子ちょっと大人びすぎてないか? 3歳でどんだけ礼儀正しいんだよ。敬語使ってるぞ。」
「そ、そうなのよ。本人はハンスの言葉遣いを真似してるって言ってるんだけどね。それにしても上手すぎるわよね。やっぱり私の息子だからかしら。」
「ちょっと! エイダ! アランが賢いのは僕のおかげだよ! 君は昔から乱暴者で脳筋じゃないか!」
「な、なんですって! セナだってどこか抜けてる部分があるじゃない! 私に似たのよ!」
とまぁ、こんな口喧嘩を始めるとウィルは親バカだなぁっと横目で見てスルーしていた。
とその後はウィルが朝飯を食べながら二年間あったこと、魔王についてなど色々と話してくれた。
話が終わるとセナは町の自衛の仕事に向かい、エイダとハンスは買い物に出かけてしまった。
結果、俺とウィルがお留守番する形となった。
俺は魔法が使ってみたくてウィルに話を切り出した。
「ウィルさん! 俺に今から魔法を教えてもらえませんか?」
「ん? あぁいいぞ。んじゃ外に出るか。」
というと俺たちは家の庭に出た。
「それじゃあ、まずは基本的な攻撃魔法から教えてやろう。まぁ、今からやってみせるからみとけ。」
というと、ウィルは持っている杖をかざした。
「水の力よ此処に宿り解き放て!ウォーターボール!」
次の瞬間ウィルの杖の先から野球ボールぐらいの水の玉が勢いよく飛び出し、家の石塀に破裂音を鳴らした。
おぉ、これが魔法かかっこいいなぁ。
「まぁ、お前もやってみろ。イメージは呪文を唱えた後、水が出てくるからそれを前に押し出す感じだ。はじめは魔力総量が少ないから少しでるだけかも知らないが、物は試しだ。」
俺は手をかざし、見よう見まねでやってみる。
「水の力よ此処に宿り解き放て!ウォーターボール!」
次の瞬間俺の手のひらからバスケットボールぐらいの水玉がウィルの水玉より速く打ち出され、家の石塀にぶつかると強烈な破裂音とともに塀に穴を開けた。
お、やったぁ! 俺でもできんじゃーん!
ってあれ? 身体がフラフラするなこれじゃぁ歩けな・・・・。
ドサリ
俺は倒れた。
っとまぁ、アランが倒れちゃいましたねw
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