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魔王だけど勇者と言い張る!!  作者: 田舎ボーイ
第一章 生い立ち
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五人の秘密

今回は話し合いが続きます。

「ねぇウィル、うちの子が魔王ってどういうこと?あなたのイタズラよね!

冗談が過ぎるわよ!」


「ち、違う!俺は真面目にやった....。これは....その....真面目なやつだ。」


「ま、魔王が職業なんておかしいわよ!魔王はこの世に20人しか存在しなのよ!しかも、人間族から出るなんて聞いたことないわ!」


 ウィルのやつムッチャ困ってるな、エイダはちょっと苦手なのか。


「まぁまぁ、エイダ落ち着きなよ。ウィルが困ってるよ。」


「この状況が落ち着けるわけないでしょ!」


「そ、そんなこと言っても落ち着いて話し合わないと。まず、家の中にもどろう。」


 と部屋に戻ると、数十分セナとエイダは話し合いやっと落ち着いた。


 それから、ウィル、エイダ、セナ、ハンスの四人での話し合いが始まった。


「それでどうする?王国には魔王って報告するのはまずいぞ、間違いなくアランは国の上層部に連れて行かれるぞ。」


「そうだね、王国には正直に言うべきではないね。」


「だからって、なんて報告するの??魔法師、剣士なんて報告しても能力が違うせいでばれてしまうわ。」


「能力が魔王と同じぐらいの職業か....うーん....」


 全員が考え出してしまった。


 どうやら、俺はとんでもない職業を選んでしまったらしいぞ。

 どうせなら、無難に勇者とかにしてれば良かったなぁ。


 などと考えているとハンスが何かを思いついたかのような顔をした。


「勇者ではどうでしょうか?それならば魔王ほどの力があっても疑われないでょう。」


「そうだな、それなら問題ないだろう。勇者はこの世界に結構な数がいるし誤魔化せるだろう。まぁ、それでも1000人ぐらいなんだがな。」


 え?そんなにいるの?生まれすぎでしょ!魔王が可哀想だよ!


「それはいいかのしれないけど、プレートには見習い魔王と書いているしダメなんじゃ....」


「それなら問題ない俺が魔法で偽物を作ってやる。」


 と言うとウィルは手をかざしあっという間に先ほどのプレートと似たようなものをつくってしまった。


「ウィル、なんでこんなの作れるんだ。犯罪じゃないか。まさか他にも作ったりして売ったりしてるんじゃないだろうね?」


「う、うるさい!俺にも色々お金で困ったりすることがあるんだよ!ってか作ってやったんだから感謝しろよ!」


「まぁ、こんな話してる場合じゃないしね。とりあえずウィル、ありがとう。」


「ありがとうね、ウィル。」


「あ、あぁ。ま、良いんだよ俺とお前たちの中じゃないかこんな緊急事態だし助けるのは当たり前だよ。ここで一つ提案なんだがアランが3歳になった時、俺に魔法の家庭教師をさせてもらえないか?」


「それは良いけどどうしたんだい?君がそんなことするなんて珍しいじゃないか、あれだけ貴族達に自分の息子の魔法教育をしてくれって頼まれても断ってたのに。まぁこちらとしては賢王様に息子を指導させてもらうのは嬉しいけどね。」


「賢王様はやめろ。まぁ、他の奴に家庭教師させても可能性は低いがバレる可能性もあるしな、あとお前の息子にかなりの興味が湧いた。」


「ほぉ、まぁ私の息子ですからねぇ。そりゃぁ将来有望ですよねぇ。」


「 まぁ、そういうことにしといてやるよ。剣の方はエイダが見たらいいだろう。」


「分かったわ、それじゃあここの四人だけの秘密よ。絶対に他言はしないようにね。あと、アランこれからあなたは勇者よ絶対に魔王だと他人に明かしてはダメよ。」


 コクリ。


「で?これからウィルはどうするんだい?」


「これから、また旅に出ようともう。もしかしたらアランだけが魔王ではないかもしれないしな、色々情報収集を二年間でしてくるよ」


「そうか、本当にありがとう。ウィル。」


「今さら水臭いんだよ。この!陰気メガネ!」


「だ、誰が陰気メガネだ!君だって昔は魔法がうまく使えなくてクラスの端にいる陰気なやつだったじゃないか!」


「う、うるせぇ!昔のことだ。今は現に賢王までなってるんだ!しかも、女にだってモテるし....ってそんなことどうでもいいわ!」


「君から言い出したんじゃないか!」


 と言うと、しばらくして落ち着き二人はため息をつき互いに握手を交わした。


 まぁ、この二人かなり仲がいいんだろうな。


「それじゃあ、俺はそろそろ行くわ。」


「え?そんなこと言うなよ、もう夜も遅いし泊まっていきなよ。」


「そうよ、泊まっていったほうがいいわ。」


「いや、明日にも仕事が王都の方であるんでね今日にでもたたないと間に合わない。」


「そうか、それならとめないけど。」


「んじゃ、それじゃあな。あとエイダ、飯ありがとうな美味かったぜ。また二年後会おう。」


 そう言うとウィルは俺たちに見送られ王都の方に向かっていった。


 ウィルのやつ案外かっこいいな。


 俺はこれから魔王という職に向き合っていかないといけない、大変だろう。

 だが、楽しいこともあるはずだ。

 絶対後悔しないように真っ当に生きてやろう。


次は説明回でいこうと思います

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