転生されたようです。
目が覚めた。
目がしょぼしょぼする。
だんだん目が慣れてくるとそこには一人の女性、二人の男性がいた。
女性は綺麗な真紅の髪のロングで気のきつい顔の20歳半ばの美人だ。
男性の1人はメガネをかけている癖っ毛の黒い髪、こちらも20代半ばの男。
人が良さそうな顔だ、綺麗な顔をしている。
もう一人の男は40代後半ぐらいだろうか白髪を生やし整えられたヒゲをしている。
執事が着ているような服を着ている。
三人とも心配そうな顔をしている。
何故だろうと思いながら俺はここがどこか貴方達は誰なのか聞いてみることにした。
「あうあ、あうー?」
(ん?俺何言ってんだ?)
「ハンス、この子泣かないんだけど大丈夫なの?」
「お嬢様、少し心配ですが大丈夫でしょう。お元気そうです。」
「ハンス、この子凄くふて腐れた顔をしているようだけど・・・・」
「旦那様、落ち着いた顔で良いじゃありませんか。将来とても賢い子になられるように感じられます。」
「そ?そうかい?それは嬉しいなぁ。それじゃあちょっと抱き上げてみようかな。」
何言ってんだこの男、俺は高校三年生の18歳身長は174センチ65キロあるんだぞ。
すっと男に持ち上げられた。
(ん?何で?)
男は俺を持ち上げるやいなや身体をさすったりと、あやしてくる。
持ち上げられていることに驚愕しながら近くにあった鏡を見てみると、さらに驚いた。
(俺、赤ん坊じゃないか・・・・)
すると、色々なことが急にフラッシュバックする。
あの契約書のこと、真っ白の世界で変な奴と話していたこと。
そっか、俺は転生したのか。
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一ヶ月後
あれからやっと俺は現状を把握した。
最初にいた男女の若い二人は俺の両親らしい。
眼鏡の男、父の名は セナ・ブルーナ
赤い髪の女、母の名は エイダ・ブルー だぞうだ。
執事らしきおじさん、ってか執事なのだが彼の名はハンス・バンというらしい。
ちなみに俺の名前はアラン・ブルーナだ。
まだこれぐらいのことしか分からない。
この一ヶ月母の母乳をずっと口にしている。
最初の頃は凄く嬉しかったが、何も興奮もしないので最近飽きてきている。
早くハーバーグ、カレーとか食べたい。
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更に半年経過
どうやらここは本当にファンタジーの世界のようだ。
まぁ最初からそう言われていたので分かっていたが、あまり実感がなかったのである。
何故実感が湧いたかというと、この前ハイハイで家を徘徊していると父が部屋で何やらブツブツと何かを唱えているのが聞こえた
俺はこの世界にはお経なんてあるのかなっと思いがらも、父の部屋にコッソリと入った。
すると、父が手をかざしている。
何してるんだろう。
「ここに集いしは水神の力。敵を撃ちぬけ!ウォーターバレット!」
ちょっと待って痛い、うちのお父さん痛い。
お母さん、お父さんが中学生の病気にかかってますよ。
と、バカにしていたが次の瞬間父の手から水でできた弾丸のようなものが複数発射され壁にすごい音を立てぶち当たった
え?ウソでしょ。
俺は唖然としたが、冷静に考えてみると俺はファンタジーの世界に送られたのだ、魔法があるのは当たり前のことだ。
俺はそう考えるとワクワクした。
そうか、俺はファンタジーの世界に来たのか!
どうやら、セナのやつ魔法の練習をしていたらしい。
外でやれよあぶないな。
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更に五ヶ月後
どうやら今日は俺の誕生日らしい。
あれから一年が経つ、あっという間だった。
今日は珍しく客が来ていた。
凄くだるそうな顔をしている男だ。
年齢はセナたちと変わらないだろう、賢者のような紺色の服を着ている。
髪は金色で、顔はかなりの男前だ。
「これはウィル様、お久しぶりでございます。」
「あぁ、ハンスさんお久しぶりです。」
「よっ!ウィル久しぶりだな!二年ぶりくらいか!」
「ん?あぁ、セナ久しぶりだな。ってかお前声がでかいんだよ。頭がいたい。」
「そんなこというなよ!俺はお前に会えて嬉しいんだよ!さっ!ゆっくりしていけよ!俺の息子の誕生日会だからご馳走だぞ!」
「はぁ?俺は仕事を終わらせて早く帰るよ。お前の息子のアランはどこだ?さっさと職業探査の儀式をおわらすぞ。」
「まぁまぁ、ウィル今日はゆっくりしてきなさいよ。」
「いや、いいって遠慮するよ。」
すると、エイダが威圧する眼差しで料理に使っていた包丁を持ちながら
「ん?何か言った?」
「あー楽しみだ!エイダの料理は最高だからな!アラン君の誕生日会にお世話になろう!」
かなりの手のひらクルーだかエイダは本当に怖い。
まるで獲物を狙ってる狩人のようだ。
俺でもそうなるだろう。
だが、そんなことより俺はウィルが言っていた職業探査というのが気になったが、その場で流れてしまった。
まあ後々分かるだろうと、そのまま俺は流れに乗った。
会話が始まりセナとウィルはお酒を飲みながらずっと話している。
何やら昔のことにふけっているらしい。
話を聞いていると色々分かった。
ウィルという男、ウィル・カーターは本当に賢者らしい。
胡散臭い賢者だなと思ったが口にしないってかできない。
ウィルとセナ、エイダは共に昔通っていた学校の同級生らしい。
この世界にも学校があるのか、俺もいずれ行くのかなと思ったりしていた。
ウィルはこの世界で病人、怪我人の手当てをしたり、さっき言っていた職業探査をしながら生計を立て旅をしているらしい。
ちなみに職業探査とは、その者が生まれた時から持っている天職がわかる儀式らしくその結果によってその人物の身体能力の伸びがわかるらしい。
この儀式を行える物はなかなかおらずそれができるウィルはかなり優秀な賢者なようだ。
人は見かけによらないなぁ。
などなど、色々な話をして誕生日会は終わりを告げる。
「んじゃ、そろそろ儀式を始めるか」
と言うとウィルは全員を家の庭に連れて行き、庭に魔法陣のようなものを書きそこに俺は座らされた。
エイダに良い子だからそこにじっとしててねっと言われたのでそこにいることにした。 俺は良い子だからな。えっへん。
ウィルやエイダが戦士かな?魔法使いかな?など楽しそうに話してる。
俺は何が職業かしっているのだが。
ウィルは俺の頭に手を置くと
「知の神よこの子に秘められし職業を教えたまえ。」
と言うと俺の手元にプレートが生成されていく。
お、すごいなぁっと思っていると出来上がりプレートを掴む。
サイズはスマホぐらいだろうか
それを見てみると日本語でも英語でもないよくわからない字で書かれていたが、なぜか読めた。
そこにはこう書かれていた。
アラン・ブルーナ
職業 魔王見習い
この世界の魔王ってどう思われているんだろう。
まぁ、見習いとかついてるし可愛いもんだろ。
ふと、ウィル達四人の顔を見ると口を開けたまま固まっていた。
あ、やっぱり魔王はだめみたいですね。
はい、すみません。
国語力なくてすみません。
本当に読みにくいですよね。
すみません。