ティファナの心配
みなさんこんにちは!
今回からはティファナの話です!
今日の朝ごはんは俺が作った豚汁とエイダが買ってきた魚で作った魚の串焼きだ。
ご飯がこのあたりで採れないのか元々この世界にないのかは分からなないが、ないのはとても辛い。
日本人から米抜いたらここまで拷問地味なことになるなんて思わなかった。
朝食を済ませて俺はいつもならランニングに行くところだが、今日はティファナが朝食を食べ終わり家を出て行くと、俺はを追跡する。
途中で彼女に気づかれないように一定の距離で付いて行く。
事前にセナに今日の魔法特訓は終わりだとアリスに伝えてくれと頼んでいるのでそっちの方は問題ない。
セナに伝えてくれるように頼んだときにニヤニヤされながら二人でそんなことしてたのかぁ、みたいなことを言われたが俺は冷たい目でスルーした。
ティファナは家から少し離れたところの林の中を入っていく、そこは入ったら迷子になるからよく入らないようにとエイダから言われているところだ。
まぁ、今の俺は空を飛ぶこととかできるし迷子の心配はないだろう。
その林に入ってから20分ぐらい歩いたところで開けたところに出た。
そこには小さな滝が流れ、川が流れており、とても静かな場所で朝日が川に反射して気持ちい陽ざしを感じる。
夏だったら川遊びをしたのにな。
そうしたら、アリスやティファナの水着姿が見れたりするんじゃ・・・・。
っとイカンイカンよく考えたら彼女たちはまだ5歳じゃないか何を俺はこんなことを考えているんだ。
日本だったら犯罪じゃないか。
とまぁそんなことを考えているとティファナは滝に向かって詠唱を唱え魔法を撃ち始めた。
火、水、風のそれぞれの攻撃中級魔法をどんどんと撃っていく。
この歳で中級魔法が使えてバンバン撃てるところはやはり見習いといっても魔王という職業の強さがうかがえる。
たぶん、彼女は魔法の修行をしているのだろう。
しかし、あんな適当に魔法を乱発することで魔法が上達するわけがない、しっかりと魔法のイメージを掴み丁寧に打つことで詠唱スピードも速くなり、最終的には無詠唱魔法ができるようになるというのに、そんな質のない魔法はむしろ魔力を無駄に消費するだけだ。
「あのさ、そんなんじゃいつまでたっても上達しないよ?」
俺は思わず声を出してティファナに話しかけていた。
「なんじゃ貴様、妾を付けていたのか!そして妾を馬鹿にするか!お前が少し強いからって調子に乗りよって、今に見ておれ絶対にお主よりを強くなってやるのじゃ!」
「いや、だからそんなんじゃ無理だよ。君に魔法の基礎を教えてくれる先生はいなかったのかい?」
「う、うるさい!そんなことはどうでもいいのじゃ!妾は魔王ぞ!選ばれた女なのじゃ!貴様とは違うののじゃ!魔法の基礎などくだらないことしなくても強くなる!」
俺はこの時、昔のことを思い出していた。
俺が中学生の時人よりも勉強ができ運動後出来るので何もしないでも他の奴らには負けないと思っていた。
しかし、やはり人間努力を欠かしては才能は活かしきれないのである。
俺はすぐに成績など中の下ぐらいになり運動部にも得意だった短距離走に負けてしまった。
またその努力の仕方も重要なのだ。
基本の問題はいいから応用問題ばかりやっても成績は伸びないのだ。
今のティファナを見ているとそうだ。
中級魔法を乱発するだけ。
初級魔法をおろそかにしているのがまるわかりだ。
そんなんだからなのか、俺はティファナのことが自分のことと重なってどうしてもほって置けなかったのだ。
「いや、だからさ僕と一緒に魔法の特訓しない?今、アリスって子と一緒に魔法の特訓をしているんだけどどうかの?」
「貴様となど馴れ合う気はないのじゃ!」
彼女はそういうとこちらに近づいて来て、俺の頬に一発入れるとどっかに行ってしまった。
これはひどくない?
俺はしばらく動けなかったが何とか立ち上がる。
うーん、ティファナと仲良くするにはやはり時間がかかるのか。
とまぁ、ティファナが別に悪いことをしている訳ではないので俺は家に帰りこのことをエイダに伝えた。
エイダはまぁここに来て慣れない生活で苦しんでるんだろうと俺に少しの間そっとしてあげなさいと言われた。
俺自身も時間が解決してくれるかもしれないし今はそっとしてあげるべきだと思った。
それからエイダと共にまた剣術の修行をし、夕食の時間になった。
しかし、ティファナが夕飯の時間になっても帰ってこない。
俺たちはそこから一時間ほど待ったがまだ帰ってこない。
「ちょっと、おかしいわね。こんな時間になっても帰ってこないって何かあったんじゃないのかしら?」
「そうだね、これはおかしいね。ちょっと探しに行こうか。」
「旦那様、だからと言ってティファナ様が何処にいるか見当もつきません。」
「いえ、ハンスさん僕に任せてください。」
「「「え?!」」」
そういうと俺は闇上級魔法、千里眼を使う。
千里眼は使う魔力量が多ければ多いほど遠くを感知ことができる魔法だ。
俺が千里眼を行使すると北東に20キロの位置にティファナの存在を確認した。
しかし、ティファナの周囲には12人の生体反応もあった。
「みんな、ティファナは北東に20キロの位置にいるよ。だけどティファナの周りには12人の生体反応を感じるよ。」
「それは困りましたね。アラン坊ちゃんおそらく、ティファナ様は族に捕まった恐れがありますね。」
「そうだね魔族の女の子だからね。奴隷として売られるために捕まったかもしれないね。」
「そ、そんなの余りにも可哀想だわ!一刻も早く助けに行かないと!」
「そうだね母さん、僕と母さんと父さんで助けに行くからハンスさんは家の留守をお願い。」
「了解しました。」
俺はエアブーストを自分の足、エイダの足、セナの足それぞれにつけると2人と手をつなぎ北東に向かって一気に進んだ。
途中、エイダが飛んでいることに楽しんでいたり、セナが怖くて震えたりしていたが、今はそんなことよりもティファナの安全が大事なので何も言わずに限界速度で進んでいく。
15分ぐらいしたところで馬車を携えてその馬車の周りを囲むように10人と馬車を操っている2人を見つけまた。
恐らく馬車の中にティファナはいるだろう。
俺たちは近くの岩場に降り立ち身を潜める。
「どうする?あの人数だから中々骨が折れそうね。特にあの真ん中にいる男とその横にいるオンナは中々の手練だわ。私とセナだったらあの大男一人ぐらいなら何とかなりそうだねど複数が相手なら負けるでしょうね。」
そのエイダの言う真ん中の男と言うのわ2mはあるだろうという大男で背中には大剣を携えている。
その横の女は多分杖を持っているので魔法使いだろう。
2人ともエイダの見立てでは上級職レベルの雰囲気があるらしい。
エイダも中々の戦いを経験してきたのだから、そういうことは分かるのだろう。
「分かりました。それではこんなのはどうでしょう?」
俺は2人にひそひそと作戦を言い渡す。
「それはちょっとアランの負担がでかくないかい?」
「大丈夫ですよ父さん。この前の戦闘をみたでしょ?」
「まぁ、そうだね。でも危ないと思ったらエアブーストを使って逃げなよ。」
「分かりました。」
まぁ、俺はセナもエイダも大事なので逃げる気などないのだが。
「よし!そうと決まれば早速行くわよ!準備はいい?」
「「うん!」」
「それじゃあ作戦開始!」
俺たちは一気に3人で集団目かげて走り出した。
次からは戦闘シーンです!
戦闘シーンって描くのすごく難しいですよね。
本当に他の作家さんは上手くかけてすごいと思います。




