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1 序
その日はなんだか、朝から嫌な予感がしていたんだ。
嫌な予感というのも、なんだか妙な……今までの生活が変わってしまうような、そんな予感。
この感覚は今まで生きて来た中で一度たりともろくな物を運んでこなかったから、どうせ今回も、そしてこれから先もずっとそうなんだろう。……って思ってた。
でも少しだけ心が浮くような、そんな感覚があったのは、どこかで期待していたからなのかもしれない。
短く、そして気の遠くなるような長い時間を共に過ごした数少ない仲間である彼との
――再会を。