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呪歌

作者: Irene
掲載日:2013/09/15

メロディヤ、それは(ウタ)、只の歌

メロディヤ、それは(ウタ)、美しくも寂しい旋律

メロディヤ、それは(ウタ)、哀れで愚かな調べ

人にとっては言葉の羅列、

天使にとっては悲願とも取れる願い

そして、悪魔にとっては道化の戯言


だが其れは呪歌である

とある人魚の切なる願いのウタ

魔女に声を明け渡す前に歌う

一生に一度の恋のウタ

其れはウタであり、悲願であり、(のろい)でもある

すべての種族に捧げるウタだ


魔女は笑う:ああ、また美しい声を手に入れた!

狂喜の中タダタダ笑う

人魚の覚悟も知らず

その歌の意味も知らず無邪気に残酷に喜ぶ

さあ、願いを叶えようではないか

その声の代わりに人と同じく陸で呼吸する器官を与えよう!


天使は嘆く:ああ、なんと云う事だろう!

また人魚が人に恋をした

今度は男の人魚だ

哀れな、憐れな、魔女は願いをすべて叶えぬというのに

ならば我らは祝福を与えよう

全身を(おお)うその(ウロコ)と引換えに人と同じ肌を!


悪魔は(わら)う:ああ、なんと愚かなことか!

人魚(ドウケ)がまた懲りずに人を愛した

何時になったら学習する、その道が茨の其れだと

馬鹿な天使は知らないのか、人には二本の足がある事を

仕方ない俺たちは(じゅ)を与えよう

その尾鰭(オビレ)と引換えに人と同じ足を!


人魚は(ウタ)う世界のために

願いを適えた者達に

過度な対価を得た者には(のろい)

慈悲による祝福には(しゅ)

解りずらい優しさには(まじない)

その声が奪われる前にウタいきる


そして人となるその瞬間

完全に無くなる前に

消え()く声で聞こえるだろう

ただ、ヒトコト、



《ありがとう》

少し違う人魚物語

さてアナタはタイトルを如何読みますか?

感想お待ちしています(ペコリ)

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