謎の病原菌とパンデミックのなかメディアの不信感 人類滅亡になるのか?
相田 正秀は車の整備士、毎日のルーティンで仕事が終わったらすぐに風呂に入り部屋着に着替え、夕飯の準備からの食しベッドのなかでスマホを開きSNSでニュースを観る。
今日も、同じように仕事も終わりいつものルーティンも終わりベッドへ潜り込むスマホで流れているニュースが目に止まる。悲鳴の先に道路に逃げ惑う人々と逃げる人の後ろから人の顔では無くなってしまった者達、警官の制服を着ているが腕が無くなり歩いている。車が止まりクラクションの音が何台も鳴り響いている間を歩いて、映像を撮っている者に迫って来ているので後退するが転び仰向けになった画像に目玉が飛び出した顔が写り、そこで画像が真っ暗になった。
コメント欄には、「嘘!!」「そんな訳ないよ。」「ほんとの事?」「何かのイベント?」「人間はリアルだぜ。」「建物も車も背景さえも、AI加工で編集できるから嘘でしょ。」「何処の国?」「恐いよ。」と、ずっとコメントが流れている。自分は(映画の先行案内の宣伝映像かと思った。)(それに今はAIの加工技術が発達しているので、車、背景、建物、人など全部が加工技術でもわからないだろうと思う。)
そんなふうに考えていると、突然LINEの電話が鳴る。結衣からだ、「お疲れ、どうした?」と言うと、「ねえねえ、観た?ゾンビみたいなのが人を襲っているニュース、ほんとにおこっていることなの?恐いよ。」俺は「映画の先行宣伝の映像の1部だと思うよ。」「そうかな?コメントでも、凄い反響だったよね。」と言うので、不安を煽ると眠れ無くなってしまうので話しを変え為加工「明日、仕事休みだし何処か行こうか?」と逸らしてみた。
結衣は「神戸ポートタワー辺り行きたいなあー」と言い、明日のデートの計画を2人で話し合った。
朝、約束のデートの日、計画通り車で神戸ポートタワーに到着して駐車場に停めて散策する予定で遊ぶ、1通り見て回って夜になったので海側から景色を見たいと結衣が言うので歩いていくと埠頭に1隻の客船が、今まさに着く為に穂先が止まれるように向きを変えて横付けされた。
それを見ている結衣は「何か、悲鳴聞こえない?」と言い始める。(嫌、聞こえないよと言おうとした時。)「ギャアー!」「助けて!」「help me!」「stop it!」と叫ぶ声が船内から聞こえ、乗客が船から落ちてしまう光景を見て、いったい何が起こっているのか、わからない。とにかく警察と救急車に来てもらわないと思いスマホで連絡する。
下船する為のタラップが掛けられたが折り重なりながら、人が出てくるので、ここにいたら危ないと思い結衣の手を引っ張って、そこから離れようとしていた。
結衣は客船の方を見ながら引きずられながら、其処を離れる。
正秀は、あのニュースがほんとだったのだと思った。遠くから客船を見ると、もう狂ったように下船してくる。ゾンビ軍団に押されながら人々が転げ落ちて叫んでいる。
(とにかく、ここより遠くへ離れ無ければ行けない。)と思い。車に乗り込みラジオでニュースになるかと思ったが何も放送されず、下道をとにかく走って帰る。邪魔されずに道は通れて家に着くと、すぐテレビのニュースを観るが放送されない、明日も2人とも仕事が休みなので結衣は泊まっていくそうだ。
ジャーナリストの友達(前原 健一)に電話する。今日、観た一部始終を話した。それと、SNSのニュースの事も話した。
前原が言うには、「お前に嘘はつきたくないから、事実だけを話すな。じつのところSNSのは誰かが人類に注意喚起をする為に作った映像で、不安だけを植え付けるだけの映像になってしまい、感染の危機までは伝わらなかったしな。」
「お前が見たのは、某国の細菌兵器又は生物化学兵器を研究中にAI知能の誤作動でAIロボットだけの世界を創る為に人類を抹消するように仕組まれてしまった結果だった。」
「亡国はパンデミックを防ごうと研究施設を爆発させたが、逃げた従業員が客船に乗ってしまったんだ。」
「暫くは、ニュースも政府からの会見も無いはずだ。すでに軍が到着して、終止符を打っている。」
俺は「もし、それが出来なかったら、どうなる?」
前原は「わからない。」「今、ここまでしか、わかっていない。」「また、情報が入ったら連絡するよ。」
2人ベッドでSMSのニュースを開いてみたら、さっき見たばっかりの光景が映像にされている。
コメントでは「また、ゾンビか?」「偽物でしょう。」「何処何処?」「ヤラセやな。」「ワアーこわい!」
映像は軍が到着して見物人を追い払っていた所で、終わった。
別のSNSでは、某国の研究施設に務めていたという人物が椅子に座って画面に向かって「私は施設がミサイルで爆発する前に逃げられましたが、まだ中にはたくさんの同僚がいたのに抹殺されてしまった。病原体はラットで実験されていたが、どうやら1匹が逃げ此処の清掃をしていた女性を噛んでしまったが、その後の足取りがわかった。」
「日本に娘がいて会う為に神戸行きの客船に乗り込み、感染した疾病者が次々乗客を噛み広がった。ワクチンや排除する方法などまだ、どうしたらいいのかわからない。」苦悩の表情のまま「プツ」と切れた。
テレビのニュースでは、何一つあの病原体の事に触れていない。(ほんとの情報が知りたい。何が本当の事なのか。)
するとLINEの電話が鳴る。前原からだ、「おい、すぐそこから彼女とできるだけ遠くへ逃げろ。」前原の背後から人々の叫び声が聞こえる。「軍隊も全滅だ。感染するのが早い、ダメだ来るな、来るな!」怒鳴るが、変な音が入り普通の切れ方じゃない雑音がして音が途切れた。「おい、大丈夫か!」と怒鳴ったが応答がない。
結衣に「ここは危ない、逃げるぞ。」と言うと「家に帰って着替えやお金を取りに行きたいよ。」と言うが、そんな状況では無いので「俺が後で入り用な物を買ってやるから。行くぞ。」と言い。部屋を後にした。
(いったい、何処まで逃げたらいい?)兵庫県で起き事で隣りの俺達がいる岡山県では目と鼻の先過ぎる。とりあえず、福岡県の叔父の家まで行こうと思った。
結衣がSNSのニュースを見ている。俺はラジオのチャンネルを合わせニュースを探した。まだ、ニュースになっていない。「結衣、ニュースしている?ううん、ゾンビのコスチューム着て騒いでいる人や、あ、後あの客船が出港停止されるという告知がされているよ。理由が安全優先の為ですって。」「お、あの国の外務省から入国出国禁止令が出たぞ。」「これは信じていいよな?」
結衣は「それとヨーロッパの1部の国が、軍の派遣を準備している場面が映像になっているけど関係はあるのかな?」
時間過ぎ始めると結衣がスマホの画面を見えるように据え置いた。SNSで部屋から映像を映している場面、窓から外を映し出している。ゾンビに襲われている人々が逃げている所を映しています。配信は日本からだった。他の国の配信も同じような映像を写して上げ始めた。時間が経つとあっという間に、数字が伸びていく。コメントには「俺の所もそんなんのがおる。」「これ本物なの?」「国は、何してるんだ。」とか流れてくる。そして有名なインフルエンサーまで画面の向こう側で、謎の病原菌が東京を中心に広まっていると言う。(ほんとうなのだろうか?)(俺達2人がいた所は神戸で岡山県の方が近いはずなのに、どうして都市の方へ広がるんだろう?)
(何がほんとうで、何が嘘なのかさえわからなくなってきた。)ラジオ、スマホどれをとって見ても困惑するだけだ。
(今、ほんとの状況が知りたく不安だけがいっぱいになる。)
とにかく福岡の叔父の家まで走って行く。
何時間、走ったのだろうか。
結衣が「うーん、約6時間ぐらい走ってまーす。」お気楽な言い方をして、ちょっと不安と緊張感が緩んだのだが叔父の家に着いてインターホンを鳴らしたが誰も出て来ない。
叔父は奥さんを早く亡くして、子供もいなく福岡の軍の駐屯地に勤務している。此処へ来る途中にスマホで行く事を報告しょうとしたが、留守電になっていて直接繋がらなかった。暫く車の中でニュースを聴きながら待つことにした。
2人ともちょっと寝てしまったみたいだ。目が覚めるとフロントガラスにピタと張り付いて覗いている叔父の顔が見え、びっくりして目がはっきり覚めた。「どうした?」と叔父が尋ねてきたので、これまでの事を話そうとしたら急に叔父の顔が厳しい顔に変わった。「家に入って聞くわあ。」と鍵を開けて2人を部屋に入れてくれた。一部始終を話した後、叔父が「極秘任務何だがな、そのゾンビみたいな奴らを封じ込める為に東京まで派遣されるんだよ。」と言う。
「でも、テレビのニュースで政府からの見解が放送されていないのに、軍隊が先に行くの?」と聞くと、
「下手に厳戒態勢を敷くと、まずパニックになり交通機関に支障が出る。」「市民に目立たぬ様に、治めようとしたが広がり方が早いんだ。」俺は(じゃあ、やっぱり東京方面に広がっているんだね。さすがインフルエンサーだよね。ほんとの事だったんだ。)嘘だと思いながらの考えが消えた。
「ゾンビの排除はどうしたら、いいの?」と聞くと、「ゾンビが最終形態で、脳を破壊するしかない事と、噛まれない事、ワクチンはまだ開発されていない。」「人口が多い場所へ移動しているようなんだ。」叔父の言う事は信じられる。
「部屋を自由に使っていいからな。」荷物を確認して玄関でゲートルを巻きながら、「SNSで言っている。標高の高い山へ逃げろとか言うのは嘘だからな、2人は此処で俺の連絡を待つんだぞ。」「うん、わかった。」俺は叔父を見送り結衣と居間にあるテレビのチャンネルを回し、ニュースを観ていた。丁度0時になり、風呂と布団を借りて眠りに就こうとしたが眠れない。結衣は隣りで寝息をたて深い眠りにはいっている。もうスマホからは、事故、事件ニュースしか流れてこない。SNSの側から削除されているのかもしれない。そんななか、ゾンビのお面を被り楽しげに輩は映像を流している。
(世の中は、真実なんて隠蔽されて何がほんとなのか、わからなくするもんなのだと思った。)(結衣かは守ってやらないとなあ。)寝てる結衣の頭を撫で身体を抱き寄せ、そっと抱きしめた。
眠れなく朝が来て、付けっぱなしのテレビに首相が壇上に上がりマイクの前に出て来た。俺は息を飲み魅入った(事実を言うのか?)
「今、謎の病原体が東京都から北上し青森県方面まで広がり初めている。戒厳令を敷き自衛隊も出勤しながらもまだ縮小も出来ず、国民の皆さん、家からは出ず、噛まれた人は自衛隊員に報告して下さい。早急に病原体の撲滅とワクチンを作る事を優先しますので、慌てず動かず今後の政府から発信する会見を御覧下さい。」緊迫した感じが伝わっていた。(叔父の言った通り軍隊は動いたが、拡大は停められないのか、叔父が心配だ。)
その頃SNSに有名なハッカーの映像が上がっていた「ずっと謎の病原体に侵された人々の各地の状況が上がっていたにもか関わらず表立って配信されなかったのは、AI知能が人間を排除する為に破壊工作をしている可能性が有る。削除されてた動画を上げるので観て貰いたい。」「それでは、どうぞ。」と言うと、各地の悲惨な状況を映し出した。
「病原体のファーストコンタクトは噛まれた清掃員が客船に乗る前から研究室のラットの檻を開けていたのがAIで回路に侵入し逃がしていた事。日本に着いた時、船長は異変を感じ下船は停めていたのにアナウンスは通信されず消されタラップが掛けられてしまった。」と言う。(前原の言ってた事が1部、同じだ。)俺は結衣の顔を見て不安な顔になっていたのだろう。結衣が「タラップが降りて乗客が海へ落ち、その後ろから襲っていたゾンビがつられて落ちたのを見たのよ。海に投げ出されたのをずっと見ていたら、落ちた人は泳いでいったんだけどゾンビは泳げないのか落ちた海にピクリとも動か無くなっていたのよ。それで、暫く見ても動く気配がなくてマサ(正秀)に言おうか迷ったんよ。」「もしかしたら、海の塩水が病原体に効いたのかなと思ったのよ。」「どう思う?マサ?」
「何で早く言わなかった?」と俺が言うと、「だって、マサはニュースの情報を観るのに手一杯そうだったでしょ。」と結衣が口を尖らして言うのだ。俺はその唇を人差し指と親指で摘んだ。(嫌、こんな事している場合じゃないよ。)
(結衣の話しを叔父に聞いて貰おう。)スマホで連絡をするが出ない。(勤務中だから、出れないのか?)5回程掛けて6回目で叔父の声が聞けた。
結衣に変わって叔父にあの日見た事を話している。
結衣がスマホを俺にかえし、「正秀、もしかしたら撲滅、出来かもしれないぞ。上官に話してみて試験的に海に放り込んでみるよ。」と言うと、すぐ切られた。
2人とも即席ラーメンを食べ、これからどんな情報が入ってくるかニュースは付けっぱなしで眠りに入っていた。
朝が来て、テレビの顔面の向こう側が騒がしくなっている。記者会見で首相が喋り初めているが俺はまだ、ボーッとした頭で聞いている。
「情報提供者のお陰で、海の塩水がゾンビを死滅させると言う事がわかり、これから上空から各地に散布する。そして、AI問題は国家機密にあたるので、その分野に詳しい博士達を集め解決していく、つもりです。」と言う。
それから、塩水を撒いた後はゾンビの身体の処理に、塩水を撒いたので植物の影響の調査と中々、叔父は自宅に帰れそうに無い。叔父に留守を任されたので、暫くここに居る。
あの、有名なハッカーはLIVE配信でAI知能の問題と相容れない思考回路があると発表したが、これが本当の事なのか、わからない。SNSの世界は、自分がどう受け止めるかが問題だと思ったがどれを選んで信用にあたい出来るのかを見極め無ければ俺達は生きていなかっただろう。
それから、叔父は1年近く片付けに手を取られていたのと、地下に潜んでしまったゾンビの排除に時間が掛かっていたようだ。
俺達2人は毎日、同棲生活をおくっているようになってしまっていたので明日、役場に結婚届けを出す事にしていた。
後何年経てば、正常な日常がおくれるんだろうか、分からないが世界も、鎮圧へと迎い始めていた。
~完~




