ウチの旦那がウザすぎる
芹沢香苗 二十二歳
学生の頃から交際をしていた年下の彼氏と私の卒業を機に結婚と同棲をした。
最初は、お互い仕事や学生をしながらの緩い新婚生活を楽しんでいたが、ちょうど私が仕事に慣れてきた頃あの日が来ない。
歳下の男性である旦那に相談するわけも行かず。
不安になりネットで質問してみたら。
返答は、ただの疲れやストレスからくるホルモンバランスの乱れだとろと言われたが私は、現状にそんなものを感じておらず知らず知らずで溜め込んで居たのかもと自分を納得させてその時は、過ごした。
あの日がこないまま二ヶ月が経った時、朝礼中に立ちくらみを起こし、周りの人を驚かしてしまった、その場はすぐに立ち上がれたので問題は、無かったが不安に思いお昼休みに現状をお世話になっている職場の同性の先輩にお昼を取りながら相談した。
先輩は、お弁当を食べる手を止めてから「最近旦那だとヤッた?」と手を使ったジェスチャー付きでニヤけながら言われ私は、急な話で吹き出しそうになりながらも私は、恥ずかしいながらに「はい」と返す事しか出来なかった。
私の返事を聞くなり先輩は、「避妊は、したの?」と先程の揶揄った様な態度では、なく真剣な面持ちで聞いてきた。
学生時代から旦那が「生でやろ」て強く誘ってきていたが私は、学生だからと断り続けていたが同棲を機に旦那からの誘いを断りきれずに一回致してしまった。
それからは、簡単に妊娠しないからとなし崩し的に回数は、増えていった。
そして今先輩から聞かれた質問で私は、自覚した
「もしかしてしてない…旦那まだ二十歳の学生だよね?」
沈黙を肯定と捉えた先輩は、驚きと少し呆れた様な声色で質問してきた
私は、急に事実を認識してしまいお腹を見る様に顔を下げて返事をした。
「はい…私より二個下なので。」
「後輩に結婚で負け、おめでたでも負けたかーとりあえずおめでとう」
先輩は、頭を掻く仕草をしながら私に対して笑顔労う様に言葉をかけてくれた。
「ありがとございます」
お腹をさする様に手を当てながらお腹を見つめながら先輩に返事をした、話を聞いて自覚した途端に体から妙な幸福感に包まれている
そんな私をみながら先輩が一言
「仕事残ってるの?少ないなら私やったかから体調悪くなくても早退しな帰りに薬局で妊娠検査薬買って帰るんだよ」
それを言ってお弁当の残りを食べ始めた先輩
「いや悪いですよ全然元気ですから定時までやってきますよお気持ちは、ありがとございます。」
流石に申し訳ないと思い先輩の申し出を断ってしまったが、先輩は、ギロリと睨む様にしてコチラを見た。
「早く結果調べて私に報告してもらうためにやるのいい」
すごい剣幕で端で私をさしながら注意する様に言うその時私は、先輩の優しさに触れて感謝しか出来なかった。
昼休みが終わり本当に先輩が上司に私が体調すぐれない事を伝えて早退する流れになった。
退社後早く帰る事を旦那に伝えるべくスマホを取り出した時、先輩から
「気をつけて帰るんだよー」と気が抜けた犬のスタンプが送られてきた。
先輩に返信して旦那にも連絡を入れて私は、帰路に着いた。
帰り道先輩に言われた通りに薬局で妊娠検査薬買った。
家に着いて早速使って見るべくトイレに入った。
使い方をよく読んでみたが緊張しているのか全然尿意を感じなかったので検査は、後にする事しリビングで休む事にした。
リビングで休んでると講義が終わったのか旦那から返信がきた
「カナエさん大丈夫??帰る時プリン買って帰ろか?」
私が体調不良で早退したと伝えたから心配した様な内容のメッセージが飛んできた。
「全然元気だから心配かけてごめんねちょっと立ちくらみしたのに先輩が大袈裟で早退になったの。プリンは、食べたいかも」
あまり心配をかけ過ぎない様に緩い感じに返信した
返信したら急に尿意を催してきて私は、トイレに駆け込んだ。
先ほど使い方は、頭に入れたのでいざ試して見ることにした。
すごい緊張して手が震えてきたり尿意がどっかに行きそうになりながら検査開始からしばらくして結果が出た。
結果は、陽性だった。
結果を見てから私は、お昼に先輩に言われた時にと同じにお腹を眺めながらさすっていた。
改めて感じる高揚感と幸福感は、初めて感じるものばかりでどうしていいかその場から動かずにお腹をさすっていた。
旦那からの返信で我に帰り先輩から報告する様に言われてる事を思い出した。
「そうなんだ、最近よく立ちくらみ多いけど気をつけてね。プリン買って帰ります〜あと1限だから6時ぐらいかな」
いつもと変わらないメッセージで私は、ホッとしていた。
「了解 帰ったらお楽しみがあるよ」
今ここで伝えてしまうのは、違うと思い直接伝えたいと思ったから濁すような返信を送った、そしたら速攻で返信がきた。
「え、何かな?楽しみワクワク」
流行りのアニメのスタンプと一緒に返信がきた。
「帰ってのヒミツです」
「了解楽しみワクワク」
旦那とのメッセージのやり取りを終えて次は、先輩にメッセージを送った
「妊娠してました。陽性です」写真付き
「おめ!」
あまりにも簡素な文での返信だったが嬉しかった
「本日は、ありがとございました」
「いいよいいよ」「お幸せにー」「ちゃんと両親には、伝えなよー」
「はい ちゃんと伝えますありがとございます」
優しさが滲み出てる先輩とのやり取りが続いたが程なくして終わった。
メッセージのやり取りを終えて夕食の準備がまだな事を思い出して慌ててトイレをでた。
結婚して家事は、分担してやっているが旦那が料理できないので私が専属である。
冷蔵庫の中身で今晩の献立を考えながらついネットでし妊娠中にオススメの食べ物を調べていて一人でニヤけてしまった。
都合よく冷蔵庫にレバーなどの物が入ってるはずもなく買いに行く気も起きなかったので簡単にできるものだけ作った。
もうそろそろ終わりそうな時に玄関が開く音がした。
「カナエさんただいまー」
ドアの方から声が聞こえて振り返ると旦那が帰ってきてた。
「ユウジ君おかえり」
私が旦那に向かって返信を返したらいそいそ近づいてきて手に持ってる買い物袋を自慢する様に見せてきた。
「プリン買ってきたから冷蔵庫入れとくね」
「ありがと夕飯の後に一緒に食べましょう」
「お楽しみて何か、部屋に変化は、見えないけど?」
冷蔵庫に買ってきたプリンをしまいながら旦那が聞いてきた。
「夕飯の時にわかるからハイから机まで運んで」
そんな返しに不安と期待のこもった目で旦那が見てきたが私は、子どもができた喜びをいち早く分かち合いたいがその気持ちを抑えていつも通りに振る舞った。
テーブルに夕食を並べて部屋着に着替えてきた旦那が席に着いたのを確認してから夕飯を食べ始めた。
「でお楽しみて?」
食べ始め早々に旦那から期待に満ちた顔で質問してきた。
「コレ」
私は、陽性だと表記された検査キットを旦那に見せた。
旦那は、出されたものが何か分かってないような顔をし首を傾げていた。
私は、お腹をさするようにな手を下に持っていき旦那にわかるように伝えた。
「できたみたい」
私は、子どもができた事への嬉しさを噛み締めるように笑顔で旦那を見て伝えた。
私の言葉を聞いて理解したのか旦那は、驚いた顔をしてから笑顔になった。
私は、旦那と気持ちが一緒になれたと思ってお腹を撫でながらより溢れ出る幸福感や高揚感が一層幸せを感じさせてた。
そう言った感覚に私が浸っていると旦那からの一言
「下そっか」