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なろうラジオ大賞3 応募作品

お菓子よりも「」が欲しいキミ

作者: 御厨カイト


「いや、マジで今回はごめん!」


「いえいえ、そこまで謝られなくても大丈夫ですよ。」


「でも、そういう訳にはいかないからさ。だから、ごめん!」


「もうー、先輩は律儀ですね。私は別に良いと言っているのに。」


「……そうは言っても僕が良くないからさ。あっ、そうだ、お詫びと言っては何だけどさ。何か欲しいものは無い?」


「え、欲しいもの……ですか?」


「うん、そう。欲しいものがあったら、何か買ってあげるよ。」


「そ、そこまでなさらなくても。」


「いいから、いいから。ほら、何か欲しいものないの?」


「うーん、そうですね……。……何でも良いんですか?」


「うん、何でも良いよ!気にせず言ってごらん。なんせ僕は先輩なんだからね。」


「……それなら、先輩が欲しいです……。」


そう言いながら、後輩ちゃんは僕の服の裾をキュッと掴む。


「……えっ?」


僕はそんな彼女の急な行動に固まることしかできない。

えっ?どういうこと?

僕が欲しい?


……そ、それってつまり……?


「…えっと、それはど、どういうことかな?」


僕は少しドキドキした気持ちを隠しながら、そう言う。


その言葉で我に返ったのか、後輩ちゃんは顔を赤くしながら、服の裾をパッと離す。


「あ、す、すいません!な、なんでもないです。ご、ごめんなさい!」


「あ、いや、うん、べ、別に良いんだけど。そ、それで結局欲しいものは……僕という事で良いのかな……?」


「そ、そんな、滅相も無いです!えーと、うーんと、あっ、お菓子、お菓子が欲しいです!」


「お菓子?そんなんで良いの?」


「はい!お菓子をお願いします。」


「分かった。……それなら今から一緒に買いに行く?」


「良いんですか!」


「うん。お菓子ぐらいなら今からスーパーにでも買いに行った方が良いと思ってね。」


「そうですね、そうしましょう!」


「よし、そうと決まったなら行こうか。」


「はい、行きましょう。」


そうして、僕たちは近所のスーパーに2人でお菓子を買いに行くことにした。


……因みに心のドキドキはまだ収まっていない。









皆さんこんにちわ 御厨カイトです。

今回は「お菓子よりも「」が欲しいキミ」を読んでいただきありがとうございます。


読んで「面白い」とか思っていただけたら、感想とか評価のほどよろしくお願いいたします。

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