表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

幻想

作者: 神無月龍詠

夢。それはロマンにあふれた物語。素晴らしき物語。

ああ、夢、夢、夢!!

今も昔も夢は素晴らしいものだ。

夜に浮かぶ月みたいなものだ。美しくて、とても焦がれる。憧れ。

夢、夢、夢、夢、夢、夢!!

見てしまったのだ。あの時、燦然と輝く自分を。未来が。

努力すれば。諦めなければ。叶うと。今も。信じていた。気づくべきだった。遅すぎた。

夢に魅入られてしまったのだ。すがるしかなかったんだ。それしか、それでしか自分を保てなかったんだ。

10年、20年と、時間を重ねて。残ったのは「夢」だけ。いや、元々それしかなかった。

無駄な時間を過ごしたとは思わないさ。でも、こんな結末になるのであれば、ほかの道を選んださ。


「現実を見ろ」とお前等はいうけどさ。何度も見たんだよ。

このままでいいのかな。とか。将来のこととか。考えたよ。何度も何度も何度も何度も考えたさ。

自分が天才でもなんでもないことは知っていたよ。とっくの昔に知ってるんだよ。

なんなら、自分は周りと比べて馬鹿だってことにも気づいていたよ。

頭良ければ夢なんてモノ見ないからな。

現実を見て、打ちひしがれながらここまで来たんだよ。来てしまったんだよ。吐き気がするね。

プライドと劣等感、希望に絶望に。

特別でもなければ普通でもない。クソみたいな人間の出来上がり。酒の肴に合いそうな話だ。


「どうして諦めなかったのか」だって?

は?諦めきれなかったからこうなっているんだよ。諦めきれたら、諦めさせてくれたら、こんなにも苦しむこともなかったんだ。全てなくなって、全て捧げて、それでも。諦めるなんて簡単なことが出来なかったんだ。


やっぱり、俺みたいな馬鹿が夢なんて見たのが運の尽きだったんだ。喰われちまった。呪いみたいなものだ。だって、何もかも失ってもなお夢を見てしまっているのだから。終わりだ。幻想だったのだ。

夢も。人生も。生きる意味も。ジョーク。嗤い。


40歳の自分を想像して書いた。

そしてこれは現実になる…かもしれない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ