イブ
僕は 小さな村で住んでいた
おとうさん おかあさん 弟の四人で
ウチは貧乏だった おとうさんは農作業が終わると
何処かに出掛けて行った
ある日 おとうさんは夜中に帰って来た
「これで暮らしが 楽になるぞ」
おとうさんは嬉しそうに 笑って言った
僕は おとうさんが笑ってる時が好きだった
「いいか イブ、おとうさんに何かあったら これを売りに行きなさい」
「おとうさん 何処かにいっちゃうの?」
「いかないさ、もしもの話だ!あの隠し場所は おとうさんとイブだけ知ってるんだから」
それから おとうさんは農作業が終われば
家に帰って来た、夜の仕事は無い、 僕は嬉しかった
そんな幸せな時間は 長く続かなかった
盗賊団に 村が襲われた!
僕は怖かった おかあさんと弟は 床下に隠れ
僕は 天井裏に隠れてた
壁には 穴が空いた場所があって 外の様子を見る事が出来た
村の広場に 大人達が集められている
盗賊が 家に入って来た!
どうか 見つかりませんように!
僕は神様に祈る事しか出来なかった
「誰かいねぇか!」
盗賊が立ち去る っと その時
弟が鳴き声を上げた
おかあさんと弟は 盗賊に捕まった
二人供 村の広場に連れて行かれた
僕は怖くて動けなかった!
壁の穴から見ていると おとうさんが帰って来た!
「イブどこだ? ここか?
イブ無事だったかい?」
「おとうさん…おかあさんと弟が」
「大丈夫だ!それより 約束覚えてるな? あれを取りに行くんだ!」
僕は 泣き声を殺して おとうさんとの約束したあの場所に向かった
ベルトに透明の石が付いてる こんなので助かるの?
それを持ち 村の広場が見える所まで戻って来た時
僕のおとうさんが 殺される瞬間だった
剣で斬られ、 最後に首を跳ねられた!
涙が洪水の様に溢れて来た
悲しく 悔しく
初めて僕は 人を殺してやりたいと思った!
すると 透明の石が 青い光りを放った
僕は 何故か 自然とベルトを付けた
足が自然と広場の方に向いた
近くに落ちていた 盗賊の槍を拾うと
僕は 広場の方に向かって歩いていた
「何だ? 坊っちゃん 槍なんか持ってちゃ危な……ヴゲェ…」
僕は 盗賊の喉元に槍を突き刺した!
僕は 怒り 盗賊なんか居なくなればいいと
「ああああああああああぁぁぁぁぁ」
大声で叫んだ すると 石が更に青い光りを放った!
「ウォーターアロー」
何故 こんな言葉を叫んだのか 僕には分からない
ただ 水の矢が現れて 盗賊達を突き刺した
盗賊に殺されたのは 僕のおとうさんと
村長の二人だけだった
僕は 知らないうちに 盗賊を全滅させていた
村は 平和を取り戻した だが
僕は 変な技を使う悪魔と呼ばれ
次第に おかあさんにも 虐待を受けるようになった
弟は僕の事を恐れ
村人は 僕を避けるように
おとうさん 僕はどうしたらいいの?
「アンタが居ると 村で暮らしていけないよ!」
おかあさんが 毎日のように言って 僕を殴る
もう耐えられないや!
何処かにいっちゃうの? おとうさん
僕も連れて行ってよ!
おとうさんと一緒がいいよ!
知らないうちに 僕は 街道を歩いていた!
そして 騎士団に保護された!
ここの騎士団は少し感じが好きになれない
「キミは どこから来たんだ?」
「キミの村で 不思議な石を見た事が無いかね?」
何で騎士団が おとうさんの石の事を?
「知らない…」
「ふ~ん、困ったな!まぁ子供だしな」
何か あるのだろうか? よし!
「あ、あのぅ~、透明の石なら 村の広場の近くで見たょ」
「何!本当か、いつだ!」
「つい この前……」
騎士団は慌てて 何かをしているようだった!
僕は 怖くなり 逃げ出した
村から離れよう
もう あそこには 僕の居場所は無い
おとうさんの所へ…
辺りは暗くなり 月明かりが白い建物を照らしてた
あそこに行けば おとうさんに会えるかも
僕 おとうさんの所に来たんだよ
おとうさん 迎えに来てよ
おとうさん…
僕は空腹と 体調不良で倒れたみたいだ
これで おとうさんと
おとうさん…
目が覚めた!
僕の側には おとうさんが 居なかった
ガズユ様?
「おぉ、気が付いたかの?」
1度だけ 村に来た時に見た事があった
「ガズユ様?」
ガズユ様は ニッコリ笑ってた
おとうさんと 同じ笑い方だ
僕は また涙が溢れて来た
ガズユ様は 何も聞かずに 僕の事を面倒見てくれた
僕は 僕から おとうさんを奪った盗賊を許さない
そして 僕はガズユ様にクリスタルの事を尋ねてみた
「イブ、お前は選らばれた者 その力は弱者を助けも出来るが、逆もあるのだぞ」
「僕は……おとうさんと」
「イブ、学びなさい!そしてクリスタルと供に成長するといい、必ず導いてくれる」
僕は勉強した ガズユ様の元で クリスタルの事
戦い方 色々と学び そして旅立つ日に
僕の村が襲われと聞いた!
僕が ガズユ様の所に来て 2ヶ月後の話だそうだ
襲ったのは 盗賊だが クリスタルを探してたらしい
「ガズユ様 あの時クリスタルの事を知ってたのは
騎士団です!」
僕は 知っていた事を ガズユ様に伝えた
多分 自分のせいだと!
「お前は 自分の道を進みなさい、時間は掛かるが
私が真相究明してあげよう」
僕は 村に戻って来た
生き残った奴に 状況を聞き出した
僕の おかあさんと弟も殺されてた
「誰かが この村に 探し物があるとか言ったらしくてね、盗賊が襲って来たんだよ」
僕のせいだった 襲われたのはやっぱり僕のせいだ
僕が余計な事を言わなければ…
おとうさん僕はどうしたらいいの?
「アンタ もしかしたら イブかい?」
「あぁ そうだよ」
「あの時みたいに アンタが助けてくれたらねぇ」
何言ってんだ!
村人全員で僕の事 悪魔って言ってたじゃないか!
「ふざけるなよ!」
僕は 村を後にして ガズユ様の元に帰って来た
ガズユ様は 僕に教えてくれた
僕が村を守った事が騎士団にバレないように
次期村長がしていた、村は犯人が騎士団と解ってたのだ!
僕の おかあさんは おとうさんを目の前で殺された
それが村を守った 僕のせいだと思い込んでいたと
村人全員 助けてくれた 僕に感謝していたと
「そんな事 後になってから言うなよ、僕は………」
僕は もっと 学ぶ必要がある
僕が 僕みたいな子供を増やさない為に
もう、僕は余計事は喋らない
悪魔と呼ばれて 喜ぶよ
だから 君たちの未来は僕に守らせて欲しいんだ
僕は あの時の武器を手に取り
クリスタルと共に 学びながら
盗賊を退治する旅に出た…




