空へ
何処にあるか解らないサブクリスタルを求めて、俺とKIDは旅に出た。
サブフライトシステムは順調に稼働しているが、出力は半分以下だ!
やはり 仮の部品ではこんな物か…
俺達は、サブクリスタルの反応を求めて世界を飛び回った。
しかし、何処にもサブクリスタルの反応は無かったのだ。
「KID… サブクリスタルなんて本当に実在するのか?」
「過去の記録では、実在しています」
「でも これだけ捜して反応が無いなんて…」
「現在 火龍 水龍 黒龍も捜索しています、諦めずに我々も捜索を続行する事をお薦めします」
「… 分かってるよ、 ただ… おい、火龍達のは何処にあったんだ?」
「他の機体は 竜の死体がサブクリスタルを所持していたとデータにありますが」
「空竜の死体は? サブクリスタルを持って無かったのか?」
「調べましたが、見つかりませんでした」
何故… 空竜だけサブクリスタルを持って無かったんだ?
「一度 下部コンテナに戻って調べてみるか…」
「了解!!」
俺達は一度ムーに戻り、手掛かりを捜す事にした。
下部コンテナでは、機体用の武器が完成していた。
装備している間に、俺は手掛かりを捜す…
「空竜はサブクリスタルを持って無かったのか?」
「そんな事は無いハズですが」
「これだけ捜しても何処にも無いんだぞ?」
結局 サブクリスタルの手掛かりは見つからないまま
時間だけが過ぎていった。
地上に上がると、火龍達と合流した。
「ダメだ、何処にも反応が無い…」
「… お前の 本当にあるのか?」
「さぁ、俺も自信が無いんですよ。 これだけ捜して反応が無いなんて…」
俺達がサブクリスタルの捜索をしている間に、シルバを中心とした開発部が新たなマシンを試作中だった。
空中戦を想定した、バイクの改良型だった!
テスト中に上空へと向かい、雲を突き抜けた時!
一匹の空竜と出会ったらしい。
テストパイロットの話では、その空竜は少し大きくクリスタルを握りしめていたと言う。
「それ、サブクリスタルじゃ?」
「だといいがな…」
俺は確める為、空に向かった…
雲を突き抜け、捜すが… 空竜の姿は無かった。
「火龍… 反応は?」
「確認出来ん。」
「……こっちも反応無いぜ」
その時だ!
「熱反応接近中… 回避して下さい」
上空からの攻撃だ!
「各自 攻撃体制… 思ったより早かったな!」
「おぅ、 俺様が守ってやるよ」
「だ、ダメだ。出力が足りない…」
「白龍… 撤退しろ、不完全な機体でウロチョロするな」
「り、了解!!」
俺は火龍に撤退を命じられた、だが敵の数は火龍とジャックだけでは防ぐ事は不可能な程の数だった。
「KID 援護するぞ、何とかしてくれ」
「出力が不足しています、一度撤退…
「ダメだ、火龍達が殺られる!」
「了解… 限界ギリギリまでやってみましょう」
火龍とジャックは次々と敵を撃墜していたが、突破する敵までは塞ぎ切れない。
俺は その敵を撃墜していたが、どうしても出力が足りない…
このままでは、ヤバイ… そう思った時、地上から援護射撃する者が居た!
「おい 龍… 俺を忘れてないか?」
「エリック!」
「俺のは狙撃が特化してんだよ、お前は引っ込んでろ」
エリックはそう言うと、地上から敵機を迎撃していた。
俺の機体は徐々に出力が低下していった。
高度が下がる!!
武器の出力も低下している… くそ!
「一度地上に降りましょう。」
「仕方無いか、KID降りるぞ」
俺は撤退し、地上に降りた。
「KID 敵の数が増えてないか?」
「援軍が来たみたいです」
「ヤバイんじゃないのか?」
「数が多すぎます」
流石に 数が多すぎだ、こっちの戦力は実質3機!
俺の機体は役に立たない。
「おい、火龍… こりゃ ちょいとヤバくないか?」
「くっ、これだけの数とは… 黒龍 迎撃は間に合っているのか?」
「くそ!間に合わない、攻撃されている!」
俺はエリックを援護しに向かった…
「うわ、補助武器を破壊された…」
「水龍… 前に出過ぎだ!」
「前に出るのが俺様の仕事だ、テメェは俺様の後ろから敵機を撃墜してろ」
しかし、火龍も被弾する!!
敵は次々と地上に向かい、エリックに襲い掛かった!
「くそ! 間に合わない、火龍… ちょっとキツいぜ」
次の瞬間… 一筋の閃光が走った!
「よし、KIDいけるか?」
「出力安定… いつでもどうぞ」
俺の機体は次々と地上の敵機を撃墜し、火龍達の援護に向かった。
「待たせたな火龍、ジャック」
「…… 邪魔だ、俺様は問題無い」
「驚いたな、その機動力は…」
俺は次々と敵機を撃墜し、地上ではシルバの指揮の元援軍がエリックをサポートしていた。
形勢逆転した、敵機は撤退を始めた。
だが、火龍はそれを逃がさない。
ジャックもだ!
「火龍、ジャック! それ以上追うな… 」
その瞬間、敵の母艦が攻撃してきた!
火龍は左腕を破壊され、ジャックは頭部と右足を破壊された!
「撤退しろ、火龍… ジャック…」
俺は機体の長距離砲で、敵母艦を攻撃した。
母艦の武器を破壊していく、しかし間に合わない。
火龍は左足も破壊され、機動力が低下している!
ジャックも右腕を破壊され、機動力が低下…
「二人共… 撤退しろ、 撤退だ」
俺は二人を追いかけた…
「白龍… 来るな」
「そうだ、って火龍… テメェも撤退しやがれ、あれは俺様の獲物だ」
俺は敵母艦の武器を全て破壊し、火龍とジャックを追った。
敵母艦も撤退を開始した、しかし二人は追従する。
「火龍… ジャック… もういい、撤退だ」
「ここで逃がす訳には いかんよ」
「火龍…テメェ 撤退しやがれ」
「KID 何とかしてくれ」
「私には あの2機を制御出来ません」
敵母艦と二人は宙へと消えていった。
俺は長距離砲を格納し、二人を追った。
火龍…ジャック そして龍が宙に消えていった。
俺は黒龍の機体の中からモニターで最後まで見守っていた。
俺の機体は飛ぶ事が出来ない。
奴等を止める事が出来ないのだ。
そして、宙で爆発が起こった!
「龍… ジャック… 火龍ぅ…」
応答は無かった…
奴等は自分達の身を犠牲にして、最後まで戦ったのだ。




