戦艦ムー
戦艦ムー 惑星ジズの輸送船だ。
この戦艦は本体中央部を囲む形で全てコンテナになっている。
本体単体での機動性は高いのだが、このコンテナ部を装着する事でその性能は半減する。
武器は本体に少し装備されている程度で、戦闘力に欠ける。
いざとなれば、逃げる為のシステムのようだ。
コンテナ部には、後部にサブエンジンを搭載し本体の機動力をサポートする。
その他は、全て貨物用コンテナとなっている。
コンテナ部は上下に別れており、俺達の知っているのは上部コンテナの方だ。
火龍でさえ、下部コンテナに入った事が無いのだ!
「上部コンテナは全て調べたが、下部コンテナには入り口が無いのだよ。」
「俺様も 下部コンテナには入った事はねぇなぁ」
「竜の墓場は、下部コンテナだと私は睨んでいるのだが… どうにもならんのだよ。」
そして火龍とジャックは空を眺めた。
「あまり時間を掛けている暇は無いようだ」
「……まぁ、ガーディアンがあれば何とかなるだろ」
「ならんよ、あんな物では足止めする事も出来ん」
「… じゃぁ… どうする?パワードスーツで戦うのか?」
「確かに、有効な武器の一つにはなるが… 使える者が限定され過ぎている」
「でも… 今はそれくらいしか武器はねぇぞ」
その時 この惑星に向かって来る怪しい影を火龍とジャックは見つけていた!
俺達は大陸ムーに戻り、下部コンテナの入り口を捜す事になった!
「エリックには誰か連絡入れました?」
「奴には、地上部隊の体制を整えて貰う事が先だ。
あれで役に立つのだよ。
既に 北アメリカ南アメリカは、軍備が整っている。
新たなBeシステムもアジア諸国に運ぶ手筈になっているらしい。
そうなれば、我々としても少しは楽に事が運べる」
「仲間外れみたいじゃないか…」
「白龍… 各々役割と言うものがあるのだよ、地上部隊の配置に関しては我々より奴の方が優れている。
君が奴の代わりを出来るかね?」
「いや~、俺には…」
「出来んなら、任せるしかあるまい」
確かに そうかも知れない…
ジャックとシルバも 海中から捜索すると海に潜った。
俺は何故か火龍のお供だ!
「なぁ、本当に全てのエリアを調べたのか?」
「あぁ、残るは本体中央部だけだ。」
本体中央部… 大都市ルナの真下に当たる部分だ。
コンテナ部から本体中央部に侵入する事は出来なかった。
「なぁ、火龍… 通気孔を通れば行けないか?」
「それも調べたが、どうやら下部コンテナへの通気孔は上部コンテナとは違う経路で繋がっているようだ」
俺達は大都市ルナに到着すると、正面から城に向かった。
ガズユを見つけ、事情を話すが本体中央部に入るには国王の許可が無いと入る事は許されなかった。
その肝心の国王は、暫く連絡がついていないらしく
俺達は足止めを喰らっていた。
「白龍… この都市の建物の幾つかが、通気孔に繋がっているハズだ。 捜し出せるかね?」
「KID 解るか?」
「そのデータに関してはロックが掛けられています。…… 違うデータからヒットしました。
北西SR5の4-3ブロックに水車小屋があります、そこから侵入可能です。」
「よし、では行くぞ白龍」
その通気孔は人が通には、十分な大きさだった。
本体中央部に侵入すると、火龍がセキュリティシステムを解除しながら進んだ。
下部コンテナエリアに侵入すると、通気孔から出る事が出来た。
しかし、現在地が解らない。
火龍と俺は、進んだ距離から計算し現在地を割り出した。
此処から一番近いのは、都市ヨミカの下部コンテナ部。
移動するだけでも、かなりの距離がある。
造りは、上部コンテナと同じ構造だが… 下部コンテナは少し大きく、人の行き来が無い。
「火龍… どうする?」
「仕方あるまい、私が先行する… ついて来なさい」
火龍はサングラスを外し、凄いスピードで滑空した。
俺も風の技で着いていくが、正直周りを気にする余裕は無い。
奴は、このスピードで移動しながら周囲に注意していた。
俺達は、下部コンテナの端に辿り着いた。
「さて、何が出て来るかな?」
「検討違いって事は無いのか?」
「無い… とは言えんがね。しかし、どのみち調べる必要はあるのだ。」
火龍は扉を開け、中へと入った…
その物体は、俺達が創造してた物より大きく恐ろしい姿をしていた。
「こ、これが古代龍か…」
赤黒い鱗に覆われた古代龍の姿があった。
背中には、大きな翼!
鋭い牙に、爪… まさにドラゴンって感じだ!
「…クェルド!どうして此処に?」
声を掛けて来たのは、ヨミカだった!
「まさか、本当にあるとは! 何故黙っておられたのかな?」
そこに国王が現れた!
「私から話そう…」
古代龍の事は、隠してた訳では無い。
古代龍達は、魂を世界にばら蒔いた時…
その残った身体を解体し、魂を受け継いだ者に新たな力として甦らせよ
っと最後に言ったらしい。
だが、その身体は解体する事も出来ず。
保管されているだけだった。
「これでは、何の役にも立たんな」
「でも、何故解体しろなんて…」
「解体か…… 魂はばら蒔き、身体を解体……
もしや この身体は… 」
火龍は古代龍の身体を調べ、クリスタルの声に従い
口から体内へと潜り込んだ。
暫くすると、古代龍の身体が動き始めた!
スタッフも慌てて避難するが、直ぐに動きを止めた。
古代龍の身体は、不自然な動きを繰り返した。
まるで、自分の身体の動きを確かめるかのように。
「これ、古代龍の死体だよなぁ?」
「えぇ、そうよ。」
答えたのはヨミカだった。
「何で動いてるんだ?」
「さぁ、わからないわ!こんな事初めてですもの!」
そして、完全に動きを止めた古代龍から火龍が出てきた。
「ふむ、素晴らしい。実際使ってみんと解らんが…
いや、使う事で何か解るかも知れんな。」
その後火龍は、国王とヨミカに何やら話していた。
その間、俺は古代龍の身体を観ていた…
「白龍… 白龍、行くぞ。」
「あ、あぁ 火龍… これ どうなってるんだ?」
「その話は後だ、それより気になる事が出来た…」
火龍は そう言うと、慌てて地上に出た。
「何処に行くんだ?」
「南東の下部コンテナだ。」
「そこに何かあるのか?」
「……水龍に聞きたい事が出来た。」
「ジャックに? 何かあったのか?」
「古代龍の身体は… 人工筋肉で動くシステムだった、ガーディアンも同じ構造だ… まさか 奴め…」
何だって? じゃぁ、ジャックは古代龍の事を知っている事になる… どうなってるんだ?
俺達は急いでジャックを捜しに向かった…




