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クリスタル   作者: 忍の里
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アル

俺は アル 一応剣士をやってんだ

王国騎士団の 団長だったんだぜ これでも


俺は 貴族の次男坊だ

親父の都合上 王国騎士団に入り 出世した訳だが


この王国は平和だ!

戦争も無いし 暴動も ほとんど起きない

俺達は 何してるかって?


パトロールくらいだ 仕事は!


たまに 異常発達した 獣の狩りや

盗賊団の取り締まりもやるが

1年の内に数える程だ!


そんなある日 俺は出会った

髪の毛は焼け 全身に火傷を負う一人ぼっちの女の子

服はボロボロになり 履き物も履いてない

何を聞いても 泣いている

俺は 女の子を保護し ガズユ様の所に向かった

「街道筋で保護しました お願い出来ますか?」


「かまわんよ!これ、アルベルトや あまり無茶をしてくるなよ」


「はっ!」

俺は この先で何があったのか 女の子を発見した場所から更に進む……


「何だこれは?」

街の半分は焼かれ 民間人は襲われていた!


盗賊団が 街を襲ったのだ!

「貴様ら これはどういう事だ?」


「あぁ、騎士団の」


「貴様ら 全員牢獄に入れてやる」


「…………、はぁ?」


「何か不服があるならば 法廷で申し立てろ」


「いゃ、 俺らぁ騎士団からの依頼で やってんだょ」


俺には 盗賊の言っている意味が分からなかった!


「そんな筈は無い、そんな言い訳が通るとでも思ったか?」


攻撃して来るか? 俺は注意しながら奴等を見る

しかし 盗賊団は おとなしい!

何故だ? まさか本当に騎士団が?

いゃ、そんな筈は無い!

俺達は街を守るのが 任務だ

そこに 同じ騎士団のネピウスが馬に乗って現れた!


「おや、アルベルト団長では?」


「あぁ、ネピウス団長!ご苦労様です、応援に来て下さったので?」


「いや、ここは私の団の警備範囲ですからな」

ネピウスは馬から降りて 近付いて来た

そうか!俺は 夢中で走って来た

自分の警備範囲の外だ!

「見て下さい、盗賊団が街を! すぐにで………!」

なっ! ネピウス団……、


ネピウスが いきなり切りつけて来た!

「ネピウス団長~!」


「アルベルト団長、他の警備範囲に入った貴方が悪い! おぃ、コイツも始末しろ」


「いいんですかぃ?」


「構わん、書類の方は上手く書いておく」


盗賊団が 俺を取り囲んだ


「旦那 悪く思わねぇでくれょ」


「やれぃ!」


俺は こんな所で死んでしまうのか?

覚悟を決める

っと その時だ ネピウスの鞄から赤く輝く光りが

全員の注意が反れる チャンスだ!


俺は ネピウス目掛けて攻撃した

一撃で切る

ミスった!

鞄だけ落ちた 光りが俺を差す

ネピウスは剣を抜いていた

「死ねぃ、アルベルトォ~」


俺は転がりながら 避け、体勢を整える時に

何かを蹴った

直ぐに 次の攻撃に備える

だが ネピウスは攻撃してこない

何故だ?

「き、貴様なのか?」


「何がだよ?」

ネピウスは 冷や汗をダラダラと流し始めた


「いや、私が悪かったよ! よし こうしよう

盗賊団は 私が捕まえる、アルベルト団長は 自分の街に お帰りになると」


暫く ネピウスとやり取りしてる間に俺は気付いた

ネピウスの鞄の中身はクリスタル

いつの間にか 俺が装着していた!

しかも ちゃんと赤く輝いている

「ネピウス団長よ、俺は曲がった事は嫌いなんだよ」


「ま、待て! 私と手を組めば……」


「そんな汚ねぇ手と 組めるかよ!」


「クリスタルの秘密を 探ろうではないか?後一つあるんだ! な、どうだ?」


「クリスタルの秘密か…… まさか その為に街を?」

「そ、そうだ!クリスタルの使い手を探し出していたんだ 悪い話では無いだろ?」


「あぁ、悪くねぇ!」


「そうだろ! 話が早い、 なぁアルベルト団長…

「ファイヤーアロー」


俺は 怒りの余り 捕らえるべき人間を焼き殺した


盗賊団は 逃げる者

腰を抜かして立てぬ者


コイツらも 生活の為に ネピウスの言いなりになってたのだろう!

俺は 盗賊団を見逃してやった 次は無いぞと


ネピウスの言っていた もう一つのクリスタルは

ネピウスの馬の鞄に入っていた!

俺は ネピウスが持っていた 剣を眺めていた!

火炎の剣か……、俺はネピウスから剣を取り上げた

不思議な剣だ まるで俺に使えと言っているように思えた!!


これで 俺は 騎士団の団長から 犯罪者だ

逃げるつもりは無い

そうだ クリスタルは ガズユ様に渡しておこう

俺はガズユ様の所に向かった!!


何処で 事件を聞きつけたのか、騎士団も来ていた!

「ガズユ様 ネピウスが クリスタルを!」


俺は ガズユ様に事の詳細を話た!

「そうか! 大義であったぞアルベルトよ!」


しかし、俺は 無謀にも一人で現場に行き 法の裁きを受ける前の罪人を 自己判断だけで殺した

殺人と同じだ!


「俺は もう罪人です、アルベルトは死にました」

そう、騎士団団長のアルベルトは殺人を犯す前に死んだ!


「そうか、なら 罪人のアルよ 女の子の為に命懸けの戦いを一人でやった者よ 胸を張りなさい」

「はっ!」


俺は 連行され 牢獄に入った

1年が過ぎ 保釈となったが 罪人のアルには

帰る家もなく 途方に暮れていた


ある日 ガズユ様から呼び出しがあった

「アルよ、お前のクリスタルは何の為に お前を選んだのかのぉ?」


俺には わからない

「クリスタルは お前を導く光りかもしれん、アルよ

旅に出て 強くなるがいい」

ガズユ様は 俺にクリスタルと 火炎の剣を授けた!

俺は 旅に出た

クリスタルと 剣を持ち 強くなる為に…

そして、罪人アルとして この国を守る!

ガズユ様が、クリスタルが

俺を導いてくれる限り……、


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