KIDの開発
KID、 天野龍のサポートシステム…
開発したのは ルナ王国の科学者マリン・C・マルーン
この国でトップクラスの科学者だ
都市ヨミカで学び、都市ガズユに住み着いた変わり者だ
この国でトップクラスの科学者なら、都市ヨミカから出たりしないのが普通らしい
なのに 彼女は都市ガズユで暮らしている
彼女は 人と同じ事が嫌いらしく、服や履き物等
生活のスタイルまで違っていた
ガズユから 与えられた研究所は、都市ガズユの地下
宇宙船の中の1画にある
誰が見ても研究所とは解らない所だ
彼女は ある日、ガズユからサポートシステムを開発する仕事を頼まれた。
「天野龍 って誰ですか?」
「この世界を救う者… に、なるかのぅ?」
正直、彼女はそんな依頼は受けたく無かった
自分が好きで やる事には情熱を注ぐのだが、人に何かを頼まれたりするのは好まないタイプだ
「そんな物 造って何が楽しいんです?」
「君の技術では、カール氏が開発に成功したサポートシステムより優れた物は… やはり無理か」
ガズユの言う カール氏とは、彼女の先生だった
都市ヨミカで科学者を育て、また自らも科学者として新しい物の開発をしている
彼女はカールのようになりたい、カール以上になるのが夢だった。
その為には、人と同じではダメだと判断した彼女は
都市ガズユへとやって来た。
「先生が開発したサポートシステムですか?」
「あぁ、噂で聞いただけじゃが… 人工知能を搭載した物を造ったらしい」
彼女… マリンがガズユから詳しく話を聞いた…
カールは授業中に言っていた事がある、人工知能の開発だ
マリンも ここ都市ガズユで人工知能の研究をしていた
カールが授業中に話していた内容の物は、完成された人工知能だ
しかし、マリンが求めたのは違った…
人工知能と使用者がお互いにレベルを上げて行く
そうでなければ、使用者がサポートシステムに操られる形になる…
その危険性を カールと口論した事もあったという
「先生が… 開発したサポートシステム」
「まぁ、無理なら他を当たる… 邪魔したな」
「待って下さい、誰もやらないと言ってません」
「………、出来るのか?」
「私の研究は そんな物に負けない、出来ますよ」
そして月日は流れた…
マリンから、条件付きで場所を確保したガズユ
その場所に マリンは完成したサポートシステムを組み込んだ
マリンは使用者に ボール型のコントローラーを渡すようにとガズユに伝えた
その後 マリンは都市ガズユから姿を消した…
KIDと龍は マリンの想定していた通りの結果を出していた、KIDを成長させる為にイブやシルバが知らない内に協力する事は マリンも想定外だった!
このままでは、KIDのサブシステムが その内追い付かなくなる!
マリンは今のKIDシステムでは、不完全だと判断し次の開発を開始した…
その頃 世間ではBeシステムの開発が進められ、科学者達から注目されていた
マリンのKIDシステムを知らない者は、このBeシステムで驚いていた
開発したのは グレンダー
彼も カールの教え子だった!
マリンは このシステムを流用する事を考えたが、これではKIDの実力を発揮出来無い
マリンは ヒントを捜す旅をしていた、都市ヨミカに戻り久し振りに恩師カールの元を尋ねた…
「先生… お久し振りです」
「おぉ、マリンか… よく来たな、何かあったのか?」
「私も先生のおっしゃられてた人工知能について研究を続けてみてるのですが… 」
「ふむ、なかなか上手くいかないか?」
「はい、不具合ばかり出て来ます…」
カールは マリンを連れて都市ヨミカの外れに来た
そのには KIDシステムでもBeシステムでも無い
カールの造った システムが設置されていた!
人工知能の部分では KIDシステムの方が勝るが
カールはサブシステムの方に拘っていた
その結果 KIDシステムより効率が良いものになっていたのだ
マリンに造れない物では無いが、同じ物を造った所でダメだ
カールから教えられ、マリンも学習するが何かが足りない…
暫くカールの元で研究し、その答えを捜す…
カールのシステムには 様々なデータが入力されていた、その中に 天野龍に関するデータまで
マリンは 極秘にカールシステムのデータを解析し
研究を続けた…
このシステムは、何れKIDシステムの障害になる物だ…
マリンは あらゆる方向から 新しい物を考え
研究や実験をした、他の者に内密でだ
そして 旅立つ時を迎えた
「先生… 結局答えは見つかりませんでした。
私では 造れない物でした…」
「難しく考えなくていい、そうだ…Beシステムの研究をしてみなさい。
グレンダー君は 力になってくれるハズだ」
「はい、訪ねてみます…」
マリンは都市ヨミカを後にし、大都市ルナに向かった
この頃には Beシステムの改良版が造られていた
マリンも見学して来たが、参考になる技術は無かったのだ
ガズユと相談し、次の開発にマリンは乗り出した




