アーミ
イブとアーミは 俺の特訓プログラムを作り上げるべくKIDに分析をさせていた
俺とアルは 酒盛り中だ
「龍… お前の戦い方だが、技だけに頼り過ぎてるぞ
身体をもっと使え」
「………、でも俺 戦いなんて したこと無いし、困ったな!」
アルは少し考えた
俺も 何も考えて無い訳じゃない
廃村で 殺され掛けた時の事を思い出す
もっと動けてたら 逃げるくらいは出来たんじゃないかと
「アル、 稽古つけて もらえないかな?」
「ん? まさか お前の口から そんな言葉が出るとわな!いいぜ」
酒盛りは中断し 外に出た
「何から 始めればいいんだ?」
「そうだな、攻撃は身体のみ!後は 自由だ、始めるぞ」
喧嘩の要領か? とにかく試してみるか
先に足を止める
アルは下がる そしてカウンター
「痛っ!」
なら 回し蹴りでどうだ
アルはガードで受け止める
そのまま 軸足を払われ 地面に叩きつけられた
俺の顔面に アルの拳が
「こんな もんか?」
アルは強い 今まで こんな強い奴と喧嘩した事はなかった
「もう一度 お願いします」
「おぅ、やる気だねぇ!」
俺の動きは アルに読まれてる!
何をしたら 油断させられる
考えろ 考えろ……
「おぃ、来ないのか?」
考えるんだ 何か
「なかなか前向きな事で、でもな…」
アルが来た! 踏み込みが速い!
一旦距離を取る… が間に合わない
アルの拳が来た ギリギリで避けれた
アルの回し蹴りが 脳を揺らす!
「ありゃ! 伸びちまったぁ」
気が付くと アルは焚き火の側で 俺の方を見ていた
「ごめん、心配掛けて」
「別に 心配なんてしちゃねぇょ」
アルは 不機嫌そうな顔だった
「龍… お前は何で戦ってんのに クリスタルのパワーを使わないんだよ?」
「いゃ、その 分からないんだ!」
「例えばだ、踏み込みの時には 風を使えば加速出来るだろ? ジャンプする時や 色々と考えてみろ」
「あぁ、成る程ね!」
確かにそうか 技の応用で 身体の動きは速くさせられるのか!
「アル、 やってみるよ」
「おぅ、 イメージが大切だ やってみろ」
速く動くイメージで 踏み込み
「何………やってんだ?」
俺は吹っ飛んでいた
俺は擦り傷だらけになり 戻って来た
「やっぱ パワードスーツが完成するまで ダメだなぁ」
「すみません」
アーミが俺達の所に来た!
「あら! 随分派手にやったのねぇ、じっとしてなさい」
アーミが掌をかざした
俺の怪我は瞬時に治った!
「これで 大丈夫よ」
「アル、ちょっと来て」
「んだよ」
イブと アーミと アルで何か話し出した
俺って ダメな生徒なんだなぁ
何だか 凹む
三人が 俺の所に来た
イブの分析の結果だ
「最初にだ………違うんだよ………僕らのとはね!
使い方もさ………出し方も…違う……」
何が言いたいんだろ?俺に理解出来るように教えて欲しいんですけど 先生!
「龍… お前のクリスタルは俺達のとは全く違う物だと思え! そして お前の特訓は 技から始めるぞ!」
「私が 教えてあげますわ!明日の朝から始めましょう」
そう言うと アーミは風呂場に行き
アルとイブは 工作室に向かった
俺はどうしたら いいんだろう?
普通のクリスタルを使う人は MPみたいなモンを消費しながらパワーを得る
身体能力面の強化や 技(魔法みたいな事)
使えば使う程 持ち主とクリスタルは成長し
MPも増えるそうだが
成長の途中でクリスタルが変異する事も
あるらしい
違う属性の効果が付与したりもあると
それが アーミのクリスタルらしい
アルのクリスタルは 基本的には 身体能力面の強化に特化したタイプで 技は中級までたが 本気をだせば 目に見えない位の速度で戦えるらしい
イブのクリスタルは 基本的には 技だが、水の属性最上級が使える 身体能力面の強化はそこそこで
探知能力の付与が出て来ているらしい
アーミのクリスタルは 基本的には 技だ、治癒の効果がメインになった少し特殊なタイプだ 治癒の上位が毒の効果だ 元々は土の属性のクリスタルだったらしいが 治癒ばかり使ってる間に 属性が変化したらしい
俺のは どんな成長するんだろ?
そんな事を考えてるうちに 眠ってしまっていた!
朝からアーミに起こされる
「龍 今から森に行きますよ」
アルとイブはまだ寝てるのか?
アーミと森に入った、会話は無い
すると 突然アーミが足を止める
「どうしたんですか?」
「…………………………」
「あのぉ~?」
アーミは振り返る っと 瞬間に
掌をかざした
アーミが毒を使って来た!
慌てる俺 それを 睨み付けるアーミ
「死にたくなければ、 毒を出す事を考えなさい」
毒を出すってか? くそっ
水か?洗い流せばいいのか?
俺は 水のイメージをする
洗い流すイメージだ
頭の天辺から大量の水が流れてくる 滝に打たれてるようだ
まだ 苦しい 毒は残ってる
「ダメね、…………」
アーミは 再度 掌をかざした
毒が消えた!
「おい、いきなり何するんだよ!」
アーミが睨み付けて来る
「アナタ 敵が現れてから ヨーイ、どん で戦闘が始まるとでも思って?」
確かに 言われてみたら そうか、もしこの状況でアーミが裏切り 俺を殺そうと思えば出来たんだ!
「龍 もっと普段から考えなさい」
返す言葉が無い………
「アナタのクリスタルは特殊なの、だから特殊なクリスタルの使い方を教えてあげるわ」
「何が違うんだ!」
「特殊な効果は 使い手のイメージが大切なの、範囲やスピード 大きさ 固さや全てをイメージでコントロールしなければいけないのよ」
「………………………………?」
「例えば アナタ イメージでカマイタチ使ってた時はどうだったの?」
「あぁ、 マインにカマイタチだって言われて これくらいのやつ出せたら そうなんだって!」
「そう、それが大事なの!」
「じゃ 技の書に記載されてたのは?」
「忘れなさい!覚えるのは技の種類だけ」
「それじゃ、俺は見た事無い技が出来…」
「出来なくていいのよ!」
そうして アーミは歩き始めた
着いた場所は、俺が吹っ飛ばした場所
「こっちに来なさい」
「動物の死骸だ、腐ってる!」
「そこじゃ無いわ、ほら!」
死骸の側で 赤ちゃんが痩せ細っていた
「これって?」
「アナタの仕業よ」
俺が? 何でだ?
「過ぎた力を持つ者は その使い道を誤ると災いの種となる」
俺の事だ!!
「昔 私がガズユ様に言われた言葉なの!」
「え?」
そして アーミは話してくれた
アーミは クリスタルに選らばれてから 治癒ばかりを専門に使っていた、怪我人や病気の人の為に
戦闘になれば攻撃技も出来るベテランだが
その中でも 仲間の回復や 民間人の手当てを優先し
回復のアーミと呼ばれていた
そんなある日 クリスタルが異変を起こした
土の属性のクリスタルが 茶色い光りから紫色に
最初は 治癒属性に変換されたのだろと思っていただけだった!
アーミは普段通り 怪我人や病気の人に治癒をしていた
そこに 近くで戦闘中だった戦士が運ばれて来た!
片腕が無かった
アーミはすぐに 最上級技を使って治癒した
結果は 戦士の全身に毒が回り 死んだ!
「薬も飲み過ぎると毒になるって言うでしょ?」
「でも 助けようとして………」
「結果は殺したのよ!自分の力を分かって無かったせいでね!」
その事件の事で アーミは牢獄に入るが ガズユが助けたらしい!
力の使い方を 覚え もう一度人々を救うようにと
アーミは ガズユの元で修行し 特殊なクリスタルのコントロールをマスターした!
自信満々で街に戻ったアーミに 人々はこう言った
『毒のアーミ』っと
「だからかなぁ、アナタには 私みたいになって欲しく無いのよね!」
「アーミ、もう一度俺に毒を」
「あらぁ?やる気なの? 今度は治癒しないわよ!」
「大丈夫だ!!」
アーミの掌が向けられた、来た!
「ヴァ…グゥゥゥ………」
毒を出す 水 水 いゃ、 風も使うか 大きさ 速さ
イメージが大切だ!!
俺のクリスタルが光りを放つ
「ヴェ~っへっ」
「やったじゃないの!」
「へへへっ!アーミ…」
「何かしら?」
「パンツ見えてるよ!」
バチィーン
家に戻ると アルとイブが 俺のほっぺの紅葉を珍しそうに見て来た!




