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クリスタル   作者: 忍の里
39/54

水龍のジャック

俺達は 街の外れで夕食を取っていた


灯りは 中央の焚き火、空には星と月がぼんやり光を放っている


ジャックの話を聞き、海に出る時は警戒するように

話し合ってた所に 彼はやって来た


「よぅ、ビーズとレッガじゃねぇか!」

「あぁ、ニールか!久し振りだな」

「…俺も一緒にいいか?」

「遠慮するな、座れ」


突然現れた この男は ニール

ビーズ達を この街まで案内してくれた恩人らしい

国王との間に入り、街の開発に力を貸してくれている

「んで、お前ら街の方は出来たのか?」

「あぁ、街の方は順調だが… こっちの方は まだまだ掛かる」


ニールは 飯を食べながら、ビーズ達と街の開発の話をした

「紹介が遅れました、私はシルバ… ルナ王国からやって来ました。

こちらが 龍とマイン、同じくルナ王国から来ました」


「ふ~ん、そうなの! 何しに来たんだ?」


シルバは ニールにルナ王国からの任務で、この土地にやって来た目的を説明した

ニールは飯を食べながら、興味なさそうに聞いていた


「っで、今は協力してるって訳だ…」

「そうです、今は拠点が1つでも多く建設しなければなりません」

「まっ、そりゃ そうだな! うん… いぃんじゃない」


俺は このニール って奴が気になった

この暑い土地で 長袖のシャツを着て、ボロボロのマントを羽織っている

身長は シルバ位か、髪は茶髪で 目の色は青い

身なりは汚く 顔も薄汚れている

腰には 剣を下げて 、服には返り血がついていた


「あの… ニールさんは戦士なんですか?」


「いや、 主に海賊をやってる… っても ここらじゃ襲う船も通らないがな、自由にあちこちと旅をしながら暮らしてるよ」


「海賊ですか…」

「おぃおぃ、そんな目で見るなよ! 海賊っても 俺一人だ、襲うっても 食糧を分けて貰う程度だよ」


「そうなんですか!」

「海賊って名乗ってる方が カッコいいだろ~、まぁ船が無いんだがな」


ニールは海賊を名乗りながらも、ボートしか持ってないらしい

略 陸地を旅している為 ここら辺じゃ道に詳しい

「それより、お前達の 鎧は何だ?」

「これはパワードスーツと言いまして、クリスタルのパワーを使った身体強化用の鎧です」


「へ~、よく解らんが 凄そうだな!その 大袈裟な武器は何だ?」

「これはパワードスーツに耐えられるように、特別に武器の職人ロイが作った物です」


ニールは 武器に興味を持ったのか、やたらと皆の武器を見ていた

ニールの剣は 古い剣で 所々刃こぼれもしている

そろそろ 新しいのが欲しいのか、自分の武器と見比べていた


「ニールさん、 よろしければ新しい武器を 作りましょうか?」

シルバの言葉に 驚くニール…


「本当に… いいのか?」

「はい、私の技術でよろしければ」

ニールは シルバに武器の製作を頼んだ


翌日から 街の開発にニールも顔を出すようになった

海賊業は 暫く休業するらしい

ニールの提案は どれも凄い物ばかりだった

完成すれば 大都市ルナにも負けない程の街になる


後は 街の外れの開発だ、Beシステムを完全にする為に建設している構造物の建設作業が進まない

これも ニールの提案で簡単な物に変更されたが

機能は損なわない物になった


完成図を覗き込んだら… そこに描かれていたのは

ピラミッドだった!


そんなある日 ニールの武器が出来たと シルバから連絡が入った

その日の夕食時に シルバはニールに新しい武器を手渡した

「これは凄い、 俺の好きなデザインだな」

「気に入って貰えて光栄です」


ニールはすぐに 試し切りするのに 夕食の材料を切ってみた

「うん、悪く無い切れ味だ! 素晴らしい」

「強度も上げてありますので、旅に使うのにもピッタリかと」


「これは~ その…、君達の武器と同等位なのか?」

「…まぁ そうですが」


「…………、成る程… そうか」

ニールは 武器を見ながら 何かを考えている様子だった


「誰か 相手をしてくれるか?」

ニールは突然模擬戦の相手を頼んで来た!

いくら ニールが腕に自信があると言っても

ビーズやレッガは疑似クリスタルを所有している

俺達では 話しにならないだろう


「ニール、私達では… その…」

「あぁ、 分かったよ! なら… 相手したくなる様にしてやる、待ってろ」


ニールに指定された 場所に俺達はやって来た


すると後ろから

「待たせたな、 これで条件は同じだ…」


俺達が振り返ると そこにはパワードスーツを着た

ニールが立っていた

しかも このパワードスーツは見覚えがある

光の加減で判りにくいが イブのパワードスーツだ


って事は……

「さてと… 誰が相手してくれんだ?」


全員 ポカーンとしていた

何が何だか解らない…

しかし、あのクリスタルは 俺の物と同じ形をしている

ドラゴンクリスタル!


状況をよく考えろ…

ドラゴンクリスタルの所持者で

イブのパワードスーツを着ている

まさか、ジャック?

でもニールは?


「何だ? 誰も相手してくれないのか?」

「貴方は 一体…」


「俺だよ、ニール! ジャック・ニールだ」


水龍のジャック!

くそ、油断してた

全身から 冷や汗が噴き出す

シルバは 戦闘体制に入った、マインもだ!


先頭を切って 飛び出したのはレッガだ

「ニール テメェ…」



「レッガ… ダメだ、退避しろ!」

レッガは 退避し、マインの側に着いた


「いぃ判断力だ、白龍… だが その後はどうする?」


俺とシルバが ジャックの相手をしながら 撤退だ!

マインに 後方から支援して貰い、マインを守る位置に ビーズとレッガが着いている


ジャックが仕掛けて来た!

シルバを斬り付けながら、俺にミサイルを放つ!

後方からは マインの弾丸がジャックを狙うが

全てミサイルでレジストされた!


俺とシルバは 防御するのが目一杯の状況だ!

ジャックの狙いは 後方に向けられた

最初に 狙われたのは ビーズとレッガだ

疑似クリスタルで量産型パワードスーツの二人には

この戦闘はキツい…

防御用の盾も そんなに持たないだろう!


後方にミサイルが降り注ぐ…

俺は その隙に ジャックの懐に潜り込み

ドラゴンで斬り付けた、ジャックの身体に衝撃波が伝わる…

吹っ飛ぶジャック…


「撤退だ! 全員…撤退しろ!」


俺達は 逃げれるだけ逃げたが、ジャックはすぐにミサイルを撃って来た!

マインが ミサイルをレジストしていくが

全ては無理だ…

ジャックは逃げ道を塞ぐかのように ミサイルを撃って来る!

俺もドラゴンでシールドを展開するが 反撃のチャンスが無い

「この戦い方、エリックより凄いです!」

「シルバ… どうしたらいい?」

「この強さ…、想定外です!」


シルバでも お手上げなのか!

俺達は ここで 水龍のジャックに 殺られるのか…


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