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クリスタル   作者: 忍の里
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続 聴き込み…

次に向かうは ルキハの街だ


今回は 都市ガズユから移動にバイクは使わない

小さな事でも 見落とさない為にと シルバが決めた


俺達は 街道を徒歩で進んだ

スレ違う商人や旅人など どんな小さな事でも

情報は欲しいのだ


入ってくる情報は 同じ用な事ばかりだった

昔 騎士団が何かを捜して あちこちの街や村に

出向いていたと、全て ネピウス団の話しだった


今は この辺りの街や村は平和で 盗賊団に襲われる事は無くなったと言うのだ


「あまり進展はありませんね」

「そうみたいですね、しかし 情報というのは大切なのです」


シルバは 根気よく情報を集めながら旅をする

そんな旅をしているからか、街に着く前に日が堕ちた!

街道から 少し離れた場所でキャンプした

今向かっているのは マインが住んでいた街…


マインも複雑な心境だろう

「マイン… 大丈夫か?」

「えっ? 何が?」

「いや、 昔住んでた街に行くんだから…」

「ん~、私… 覚えて無いの」


覚えて無いんかい!


心配する必要は 無かったみたいだ

俺は焚き火の用意をし、マインはテーブルや椅子を技で造る練習をしていた

今日の狩り当番はシルバだ


「近くに川がありましてね、今日は魚にしました」


俺達は 魚を焚き火で焼いて 食べた

みんなで雑談や 今回の旅の話し等…

このメンバーで旅をしていると 家族旅行みたいだ


暗闇の中で 焚き火だけが辺りを照らしていた

「何か こちらを見てますね!」

「お腹でも 減ってるんでしょうか?」


「龍と お父さん 何の話し?」

そいつは 暗闇の中から襲い掛かって来た!


俺は そいつを片腕で捕まえた!

「何者だ?」


シルバとマインは普通に食事を続けてる!

襲い掛かって来たのは 子供だった

年の頃は15.6才って所か…

「これ 龍… 放してあげなさい」


俺は 明るい所まで連れて来て 奴を解放した

「まだ 沢山あるので 一緒にどうですか?」


奴はシルバの誘いに 素直に応じた

明るい所で じっくり見て驚いた

獣族の特徴を持っているのに 殆ど人族の見た目

「アナタは人族と獣族のハーフですね」

「そ、そうだ …悪いか」

「いきなり 人を襲うのは感心出来ませんね」

「………………、仕方無いだろ」


暫く 無言で 奴は魚を食べていた

「アナタの お名前は?」

「…………、ベッカ」


コイツは ベッカ 父親が人族で 母親が獣族のハーフだ

見た目は普通の人間に 耳と尻尾が付いていて 牙もある

爪は自在に伸縮するみたいだ

シルバの質問には 答えていた

「おい、 アイツ 何であんなに強いんだ?」

「龍 の事ですか? 」

「龍 っていうのか!」


ベッカは 食事をしながら 俺の事を見て来た

シルバが話を聞くと 都市チハの外れで暮らしていたらしく

ブルッケンの襲撃から 命からがら逃げ出して来た

親は殺され 落ちていた短剣を拾い

今日まで 生きて来たらしい

「オレ 行く所が無いんだ、お前らと一緒に旅をしていいか?」


シルバは 少し考えて ニッコリ笑った

「いいですよ」


翌日から ベッカはことある事に 俺を見て来た

別に 何かしてる訳でも無いのに

何の収穫も無いまま ルキハの街にたどり着いた


街で聴き込みをするが 当時の事を知る人々は少なかった

シルバは ある場所に向かった

そこは 昔 マインが住んでいた家の跡地だ

「もう 何も残っていませんね」

「………、お母さん 私を庇って……」


俺と、シルバは驚いた!!

マインは明るく振る舞いながら 忘れたと言っていたのに

実は 覚えていたんだ!

俺はマインを抱き締めた

マインは小刻みに震えている

シルバは 申し訳なさそうな顔で 立ち尽くしていた

「すまない マイン、お父さんが帰って来てさえいれば…」

「いいの、お父さんのせいじゃ無いもん。それに

あの事件があったから 龍と出会えたんだし」


マインは 強いな、 俺なら こんな事言えないよ

みっともなく 八つ当たりしてるだろう


マインはシルバの手を取り 街の広場へ向かった

暫くは 親子の時間だ、 この街で一緒に暮らせ無かった分を 少しでも埋めればいい

マインは 父親に甘える事が出来無かったんだ

シルバ… 父親として 娘との時間大切にしてくれ


俺は そんな親子に気を使って 単独行動で聴き込みを再開した

取り合えず 騎士団の所だな


この国の街は 何処も作り方は同じだ

中央には広場が有り 南の方角に騎士団の事務所がある

街の出入口は 東と西の2ヵ所だ

騎士団の事務所に行き 名前を名乗ると

全員整列した!

「本日は どのようなご用件で?」

「あぁ、ネピウスの事について教えて欲しいんだ」


騎士団は 何か ゴニョゴニョと言いにくい事でもあるかのように 言葉を濁す

「隠すなら 建物ごと吹き飛ばしますよ」

「わ、解りました」

そして 奥の部屋から 資料を持って来た!


「これは 何の資料かな?」

「解りません、ネピウス団長が秘かに集めていた物であります!」


凄い 冷や汗だな、 絶対何かある

それに 知ってるだろう


少し コイツら泳がすか…

「資料は借りて行くね、ありがとう~」


俺が立ち去る時に 団員達がため息を着いたのは聞き逃さない…


この街… 何かある


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