誘惑
ある 昼下がり 祖父と孫は口喧嘩をしていた
よくある光景だ、俺も昔にやった事がある
ドッカーン…
何だ?爆発音だ!
「私だって やれるわよ!」
ドッカーン… ドッカーン…
おいおい、あいつら何やってんだよ!
「お前には まだ早い…」
ドッカーン… バッコーン…
中庭か? ったく
俺達は お茶を飲みながら それを聞いていた!
暫くして 静かになった
マインが部屋に入って来た!
「ガズユ様ったら 私の事子供扱いして!」
「喧嘩でも してたのか?」
俺が そう言うと マインは聞いてくれと言わんばかりに 話出した
どうやら 俺達と一緒に行くって話 を ガズユにしたらく 当然のように却下されたらしい
「そりゃ、当然だ マインはまだ修行中だしな」
「アルは黙ってて!」
アルは呆れた顔で イブを見た
「………………、装備も無いし」
「じゃぁ、イブが作ってくれればいいじゃない!」
「…………、ぁぁ!」
わがままな奴だな!
「マイン、アナタ 死ぬ覚悟はあります?」
「そんなの当たり前よ アーミ」
ダメだ! コイツに何を言っても無駄だな!
「龍だって、一緒に行くの賛成してくれたわ!」
おい、俺はそんな事言って無いぞ!
全員の視線が俺に集まる!
「おい、龍… 本当か?」
「………、また余計な」
「はぁ!」
「ちょっと待って! 俺はそんな事言って無いですよ
そんなに行きたかったら ガズユに頼んでみる事くらいしてやるって言っただけで」
「やっぱり、コイツか!」
「…………、そんな事言ったら」
「この子の 性格分かってないんだからぁ!」
俺が悪いのか? あれ? 何でだ?
コンコン…
「どうぞ!」
ガズユが入って来た!
また ガズユとマインの口喧嘩が始まった!
俺は 黙って聞いていた
すると アルが 話に割って入った!
「嬢ちゃん、そんなに行きたかったら、俺達と模擬戦でもしてみるか?」
「いいわよ!」
「誰か 一人でも ダメージ与えられたら考えてやる」
すると マインは立ち上がった
「さぁ、早くやるわよ!」
マインに鎧が無いって事で 俺達も鎧無しでの模擬戦だ、俺…大丈夫なのか?
不安だ、最近の戦闘では 鎧無しで戦った事は無い!
基本的に家の中に居る時以外は装着しているのだ
まぁ、動け無い分は 技でなんとか するしかない!
神殿の中庭に出た、ここは結構広い!
俺達の模擬戦するには充分な広さがある
「じゃ、始めるか!」
っと いきなりマインが動き出した!
速い、 イブに向けて石の弾丸を打ち込む
イブはシールドで防御した
マインは攻撃の手を休めない!
アルが マインに向けて 斬りかかる
マインは 石の盾で受ける
反撃に 石の弾丸を打ち込む
アルは 避けると同時に回し蹴りを入れた!
吹っ飛ぶマイン… 気絶したのか?
油断してると 俺目掛けて 石の弾丸が飛んで来た!
俺は 大剣でガードした!!
マインが突っ込んで来る、どうする!
いつもの使うか!
落とし穴!
マインは いきなり現れた落とし穴に目を丸くした!
ズドーン
マインは落とし穴に落ちた、 怪我してないかな?
「よし、終わりだ!」
アルが 落とし穴を覗き込んだ瞬間
石の弾丸が射出された!
アルが避けるが 1発だけかすったか!
「マイン 終わりだ!!」
落とし穴から マインが出て来た!
「ったく、危ねぇ嬢ちゃんだぜ!」
「アル 当たったわよ!」
全員 アルを見る
アルの頬に擦り傷が ついていた!
「これは、終わってからだな…」
「マイン よろしい、約束じゃ 行くがよい」
「ちょっ、ガズユ様!これはですね…」
「アル、仕方無かろうて!」
「はぁ」
アーミが マインとアルの治癒をした
俺とイブは ほぼダメージは無い!
「ったく、マイン 反則だぞ!」
「ダメージを与えたわ!」
アルは納得して無いみたいだ、俺も どうかと思うのだか!
ガズユの決定に逆らう奴は この場には居ない!
マインが一緒に行く事になったので
マインのパワードスーツと武器が必要だ!
イブが 戦闘解析を KIDを使ってする!
模擬戦の相手は俺とアルだ
「何かKID イブの物になっちゃったなぁ」
「ワタクシは龍様のサポートシステムです」
そうなの? 少し嬉しいな!
でも KIDの本体って 家にあるし、工作室とKIDの本体は合体した形になっていたハズだが?
「工作室は ワタクシと繋がっていれば何処でも大丈夫です!」
へぇ~、便利だね!万能だな俺のKIDは!
んで、ここに工作室はあるのか?
「……………、ここに無いんだよね!」
何が?
「…………、龍 家に取りに帰って」
マジで!! しかも俺が行くの?
これも ガズユの嫌がらせか……
仕方無い、俺は旅支度をした
イブに ついでにロイの所にも寄るように言われ
俺は 都市ガズユを出た
「はぁ~、おつかいばっかりだな~」
「ぅわぁー…」
ビックリしたぁ… 何だ マインか!
「私も行くわ」
「みんなに 言って来たのか?」
「アーミが いいって言ってくれたわ!」
まぁ、一人で行くよりはいいか
マインは はしゃいでいた
俺は 先にロイの住む 森に寄る事にした
森の入り口で アロンとカロンがお出迎えしてくれた
「久しぶり~、いい子にしてたかい?」
アロンもカロンも俺になついている
マインは少しビビっていた!
「ロイ 居るか? 龍だよ」
「来たか、クソガキが… 入ってこい!」
俺達は ロイの家にお邪魔した
相変わらず 武器の数が多いな!
マインは あれやこれやと武器を見ていた!
「今度は お前さんが使うのかぃ?」
マインは初めて見るロイに ビビってた
「ああ、はい!マインです よろしく!」
「ああ、 ワシはロイだ!龍 いつものマインにさせてくれ」
俺が初めて来た時のやつだな!
「アロン、相手してあげな」
さて アロン先生のスパルタ授業だ!
俺も バージョン2になったパワードスーツの効果を試す
「カロン、相手してくれる?」
カロンは尻尾が ちぎれるんじゃないかと思う程尻尾をフリフリ…
カロンが武器を装備 戦闘を開始する!
弾丸が射出
俺は避ける うん動きは前よりいい!
周り蹴りを入れる
カロンは 反転して避けた そして武器庫へ
カロンが飛び出した、ガトリング砲!
大剣でガードする、バルカンで反撃する
カロンは少し驚いた感じだったが これも避けた!
久しぶりにカロンとの模擬戦を30分程やってから
ロイの所に戻った
「成長したみてぇだなぁ~」
「パワードスーツが新しくなったんですよ 」
「何か あんのか?」
「え、えぇ!補助装備なんですがね」
ロイは う~んと考え込んで 棚の奥をガサガサと漁り出した!
「龍… コイツを使ってみるか?」
「これは?」
「ワイヤーアンカーだ、イブにパワードスーツに取り付けてもらうといいだろ!」
そう言うと ロイは作業に戻った!
マインの方は まだアロン先生の授業中だな
よし、カロン 散歩のついでに晩御飯の食材を調達しに行くぞ! ワフ!
俺はカロンに股がり 森の中を散歩していた
「た、助けてくれ~」
何だ? 俺達は 声のした方向に走った!
近くの村人だろうか? 大きな熊に襲われていた!
「カロン、行くぞ!」
「ワフ!」
俺はガトリングを打ち込む
その隙に カロンは村人を脱出させる
熊の攻撃 爪が来る
俺は避けながら ガトリングを打ち込む
熊の攻撃 俺はガードするが 弾き飛ばされた!
カロンが戻って来た!
カロンの攻撃 熊は立ち上がった!
デカイぞ コイツ!!
「カロン、下がれ!」
俺は カマイタチを使って牽制するが
熊は こっちに向かって来た!
「くそっ!」
パワーも、スピードも普通の熊の比じゃないぞ!
森の中だ 火の技は使えない!
使えば 火事になるからな!
風の技は 嫌な思い出があるから 却下だ!
土の技で 石の弾丸を浴びせるか?
「いけ、ストーンボール」
ピッキューン… ピッキューン… ピッキューン…
効果はあるぞ! 熊は後退した
暫く 睨み合いが続く…
熊は 俺が攻撃してこないと分かると 森の中へ帰っていった!
「助かった!! カロンありがと~」
カロンは俺の顔を ペロペロと舐めていた
「あ、ありがとございます」
村人は 俺達にお礼を言って来た
「こんな森の中で 何をしていたんですか?」
「薬草を採りに 来たんですが、あの熊に出くわしまして…」
話を聞けば 子供が病気したらしい
「俺達も捜しますよ」
「本当に?助かります!」
その薬草は 森の中の滝付近で見つけた
村人は薬草を採取すると 俺達にお礼を言いながら帰って行った
「なぁ、カロン! 今夜の晩御飯どぉする?」
「クゥーン」
俺達は 獲物を捕る事が出来ず ロイの家に帰って来た!
「おお、龍…どこに行っていたんだ」
「ああ、カロンと散歩のついでに狩りをと思ったんだけど ダメだったよ」
「さっき村人が ウチの者に助けられたからって 差し入れ持ってきてくれてな、さぁ晩御飯にしよう!」
俺達は 無駄に人助けした訳じゃなかったみたいだ
神様は ちゃんと見ているんだなぁ!
「さぁ、出来たわよ!早く座って 龍」
「ああ、マインが作ったのか?」
「焼いただけよ」
うん、 美味しい鶏肉だ!
「まさか 鶏肉を持ってきてくれるなんて!」
ロイと マインが顔を見合せる!
「龍… これ、ワニよ!」
俺は 暫く 固まっていた!
翌日 マインは アロンの授業中だ
ロイも作業に夢中だし 俺と カロンはまた暇だ
すると 庭が 騒がしい
「やったわ!」
マインの声だ!俺とカロンは庭に向かった!
「あ、龍見て! アロンを捕まえたわ!」
アロンが グッタリしている お疲れ様でした
俺はアロンのマッサージをしてやる
今度は カロンが裏庭でスパルタ授業だ!
「アロン 疲れただろ?」
「ワフ」
ロイが 作業場から出て来た!
「何だ、もう次の段階か 早いな!」
「そうですね、アロンも疲れちゃって」
「うむ、武器も出来た!後は調整だけだ」
ロイは裏庭を見た、マインとカロンの模擬戦だ!
「やはり 威力は落とすか?」
何か感じたのか、武器の最終調整をしていた!
昼過ぎには 武器も出来上がり
俺とマインは ロイの家を出た
帰る頃には マインもアロンとカロンに慣れていた
「さぁ 行きましょ 龍」
「ああ、 パワードスーツも完成してるだろ」
マインは ニマニマした顔で 歩いていた
そんなにパワードスーツが楽しみなのか?
家に帰る途中に野菜を収穫し、川で魚を獲ってきた
「何か 新婚みたいだね 龍」
「ただの おつかいだろが!」
マインの機嫌が悪くなった、いつもの事だ
家に到着した 、俺は作業室に急ぐ
マインは 家の中をジロジロと見ていた
「KID パワードスーツ出来てる?」
「スミマセン、変更点が出た為 まだ出来ていません」
「そうか、なら俺のも改良してくれる?」
「ロイ様の武器ですね」
「頼むよ!」
「了解!!」
そして 俺はリビングに戻った
「あ、龍 お風呂入っちゃって」
マインが 風呂の用意をしてくれてあった!
気が利くねぇ~ マインは!
俺は 身体を洗ってたら
「お、お背中流しましょうか?」
「うわ!ちょ、マイン?」
何やってんだよ!
「洗って あ・げ・る!」
何ふざけてんだよ!
あっ、でもいいかも~
背中 先っぽが……… 当たってますが…
さて 風呂も入ったし 工作室へと向かう
「龍… 晩御飯 先に食べようよ!」
「…そうだな、まだ出来無いだろうし」
あれ?何だろ? マインの雰囲気が違うなぁ
今日の服は 露出も多目だ!
ついつい 目が胸の方に行く!
イカン 俺の悪い所が出てしまう!
食事が終わると 俺は工作室に行った!
KIDと パワードスーツの出来上がりと効果について話を聞く
俺のは すぐに完了するらしいが
マインのは まだ出来無い!
ヤバイな!
「龍… お茶が入ったわよ」
「あっ、 悪い まだKIDと……」
マインがお茶を 工作室まで持って来てくれた
階段を降りるマインの脚が 更にヤバイ!
「KID俺を気絶させてくれ!」
「何の為に?」
「俺を 守る為だ!」
「了解!!」
パシッ……!
俺は 気絶した……
その後 どうなったかは知らないが
俺の 悪い所は これで顔を出す事は無いだろう!
翌朝 目が覚めた!
ふぁ~、 よく寝たな!
ん? 何で裸なんだ?
「ん~、…」
え、?
俺は 隣を見た、
マインが裸で寝ている!!
俺は やってしまった!




