僅か30分で書き上げた世界を救う勇者のお話。
「そうだ勇者、私と手を組めば世界を半ぶへぁら?!」
「トイレ、トイレ、トイレはぁ・・・まだかぁ!?」
赤いカラコンを入れた目を血走らせて、もはや真っ赤に染まった瞳で魔王を見据え、殴り飛ばす。
「ゆうしゃさま~、がんばれ~」
それを見て応援するのは先ほどの姫、のちに聖女とも呼ばれるオリコ
思えばここに来るまでに色々な事があった。
「お前は・・・負けるんじゃねえぞ」
そう言って森に消えていったイージス・・・
「ここは俺に任せて先に行け!!」
俺たちの進む道を切り開いてくれたレンジ・・・
みんなの思いを無駄にしないためにも、俺は奴を便座から引き摺り下ろすッ!!
魔王が座すは洋式の陶器
背後の垂れ幕は軍旗、お手洗いを示す男女のイラスト
遂にここまでたどり着いた。
目前の勝利を前に卒倒しそうになりながらも魔王を張り倒す。
ボディーブロー、ボディーブロー、執拗なまでのボディーブロー。
やばい、もう・・・限界が
- 負けないで、勇者様
「はっはっは、死ねえ勇者ぁ!!」
背後に迫る敵影。
そして。
ブボボ(`;ω;´)モワッ
「ぶへらぁっ!!
いったいどこにこんな力を?
申し訳ごさいません、大魔王様・・・」
やっちまった・・・
遂に魔王の支配に幕が降りる。
____
Ю)__)
「本当によろしかったのでしょうか?」
「ああ、俺にはもう必要のないものだからな。」
共に苦痛を味わい、ここまで来た彼女にはそこに座る権利がある。
何より一刻も早く、俺は替えの下着を手に入れねばならない!!
「・・・そうして何も言わずに行ってしまわれるのですね。
また、会えますか?」
「貴方が望んでくれるなら」
とてもすっきりと晴れ渡った空だ。
最後まで戦い抜いたんだ、悔いはない。
この戦いを無為にしないためにも、俺はまた戦うことになるかもしれない。
その時は替えの下着でも用意しておこう。
そうして澄んだ気持ちとスースーするズボンの感触を忘れないように、俺はコンビニまでの一歩を踏み出すのだった。
おわり
って、ここはどこなんだぁぁぁぁぁ!
おしり