1話「異世界ゲートが開かれた」
1話1話がかなり短いです。サクサクと読めると思います(文章などに問題がなければですが(;^_^A アセアセ・・・)
まだまだ未熟者なので、気になったところ・ここもうちょい変えたほうがいいんじゃない? などアドバイス待っています。
もちろん感想も待っています(*^-^)
春の日差しが心地よい。
俺は芝生の上でスヤスヤと眠っていた。
「錬慈~! そろそろ行くわよ~!」
「りょうか~い」
俺の大好きな母さんに起こされ、起き上がる。
そろそろピクニックも終わりのようだ。
荷物はすべて片付けられ、父さんのワンボックスカーの前で二人とも俺を待っている。
俺は小走りで車へ向かった。
俺が車に乗り込むと二人とも乗って早速出発した。
「たまにはいいな~、ピクニックも」
「そうよね~。なかなかないわよね~、こういうの」
両親は前部座席、俺は真ん中の席の真ん中に座っている。
二人ともえらくご満悦のようだ。ニコニコしながら話している。その顔を見ると俺の顔も綻ぶ。
「そういえば錬慈、お前全然お弁当食べなかったじゃないか。ダメだぞ~、ちゃんとご飯食べないと。だからそんなひょろい体になるんだ」
「ほっといてくれよ。全く」
父さんが前を見たまま俺にしゃべりかけてくる。後ろ向いたら殴るけどね。
俺と違い、父さんはボディービルダーかと思うくらい筋骨隆々だ。
それに比べて俺は体はひょろひょろだし、顔もあまり良くない。
まあ、そのかわりといっちゃなんだが勉強は結構出来る。
「まあ、お父さん。錬慈もまだ12歳なんだし。まだまだこれからが成長期よ」
ちなみに母さんはモデルの富○愛かと思うくらい顔もスタイルもいい。なおかつ、ボインだ。
いまだになんで母さんがこんなやつを婿に選んだのか分からない。
……筋肉フェチ?
……そうでないと願っておこう。
車内はあれっきり無言の状態が続いた。みんな疲れたのだろう。そう思っていた。
しばらくそんな状態が続いた後、なんだか雲の色が怪しくなってきた。
「おい、母さん起きろ。なんか嫌な予感がする」
父さんの声で母さんはハッと目を覚ました。
父さんを見ると、さっきまでの眠たそうなアホ面とはうってかわって真剣な顔つきになっている。
こういうときの父さんの予感はよくあたる。だから今回もなにかがあるんだろう。心配だ。
「あら、ほんとね。雲が急に増えたわ。色も紫がかってるし……洗濯物大丈夫かしら」
そんなの心配してる場合じゃないだろ……
それより雲が紫色って嫌なことしか思いつかない。
死の雨が降るとか…………ってアホか俺。中二病か。
すると、雲の一部に真っ黒の穴のようなものが出来てきた。
「ん?」
その穴を注意深く見ていると、どんどんでかくなっていき、次第には空を多い尽くすほど大きくなった。
穴はブラックホールのような感じだ。
父さんはアクセル全快で車を走らせた。
「これはやばいな……」
父さんは運動してないのにありえない量の汗をかいていた。
そして、あの大きな真っ黒の穴から大量になにかが降ってきた。
「ちっ、もうこんなに降ってきやがった!」
それらは、民家、畑、川、道路いろんなところに落ちている。
俺はそのうちの道路に落ちたものを窓から見る。
「うわ……なんだこれ……」
下半身がない人骨が転がっていた。
ただ、右腕には筋肉がついており、左腕は機械のようだった。
それと血管はないのに左胸のあたりに心臓がある。
しかもちゃんと動いている……
俺は不気味で仕方が無かったが、父さんはそれに目もくれずに車を走らせた。
走っているとなにかが車の上に落ちてきた音がした。何回も何回もした。
父さんが「くそ!」としきりに叫んでいる。
俺はわけが分からず考えることを放棄していた。
「錬慈! さっさと後ろの荷物の中に隠れろ!」
父さんの大声で俺は急いで後ろのピクニックセットをかき分けてもぐった。
車にはさっきからあちこちでガンガンと車を殴る音が聞こえてくる。
俺は頭を抱えて、歯をガチガチと打ち鳴らし、震えていた。
もう何がなんだかわからない!
すると、突然激しい衝撃が車に加わった。なにかにぶつかったのだ。
なぜだ? 何があったんだ!?
俺は後部座席から恐る恐る顔を出した。
「父さん? 母さん?」
そこにはさっき見た骨が‘浮いていた!’ しかも今は右腕がない。
そしてなにかの肉を血だらけになりながら貪っていた。
考えたくない。あの肉は何なのか。あれはなんなのか。なにをしたのか!
でも考えてしまう。あの生物が父さんと母さんを食っているところを!
俺は自然と涙が溢れてきた。
涙を流し、呆然とその光景を見ているとそいつは肉を食べ終わった。
そして自分の無い右腕を見て力むと右腕が‘生えてきた’。
人骨は生えた右腕を見つめてニタニタと笑っている気がした。
激しい嫌悪感を抱いた。俺は我に返り、身を隠す。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
俺はパニック状態だった。
そして怖さがMAXを超えたあたりで、糸が切れるように意識が無くなった……
ぜひ感想などくださるとありがたいです(*^-^)