むかしのおはなし
二次じゃない奴なら処女作品です。
私達の住んでいる国にはこんな古い言伝えがあります。
私達の住んでいる国は水も無く、緑も無く、お日様の光も無い。あるのは、歌だけでした。しかし、そこに住んでいる人達はとても幸せでした。
そんな所に一人の旅人がやってきました。「なんて美しい歌なんだ」と。そして、その旅人は言いました。
「こんな素敵な歌を歌う君達に僕から素敵な贈り物を授けよう」と。
そして、そこに住む人達は素敵な贈り物を授かりました。1つは、恵まれた水を。1つは、明るい光を。一つは優しき恵みを。そこに住む人達は大変喜びました。
その人達はその旅人を「召喚士」と呼ぶようになりました。
そこに住む人達は、それまで以上に大変素晴らしい歌を歌うようになりました。
しかし、平和も長らくは続かなかったのです。
なんと、お外の世界からこの国の噂を聞いて怖い人達がやってきたのです。
その国の人達は、恐怖し、その人達の事を「勇者」と呼ぶようになりました。
毎日、酷い目に合わされてきた、その人達は、召喚士様に助けを求めるようになりました。
「どうか、助けてくださいませんか」と。
見かねた、召喚士様は言いました。「では、貴方達に魔法授けましょう」と。
そこに住んでいる人達は一生懸命勉強しました。一生懸命努力しました。
そして彼等は、覚えたのです。魔法を。勇者に対抗しうる力を。