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蛙化現象

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

私は冴えない子でした。大人しい子でした。

だから良いところを作るために頑張りました。

でもその結果、何も良くなりませんでした。


今更なんなんだよ!! 何が『自分だけは良さを知っている』だよ!! 散々玩具にした癖に!!


という気持ちを持ってます。

だから信用出来ない。

大人しくて、冴えなくて、でもよく気遣ってくれる。そんなに子の魅力は自分だけが知っている。なんて話があるじゃない?

私は大人しくて、冴えなくて、分からないなりに必死に勉強や、気遣いを頑張って来た。けれども皆、皆、皆、私の事を好きになってくれなかった。体の良い玩具にしかしなかった。

だから今更そんな事を言われても、納得出来る訳ないじゃん。


あまり表に出す事はないが、彼女は自己肯定感は底辺である。だから褒めたとしても『またまた〜』なんて軽く躱すし、『君のこと心配になっちゃう!!』なんて冗談めかして帰ってくる。

自信がないのだと知った。自分に自信が全くないのだと。

だからふざける彼女を引き留めて、胸ぐらを掴んで、訴え掛けた。

「あのね、褒めた時、そうやって軽く受け流さないで欲しいんだ」

そう言うと、目を大きく見開いて、凄く悔しげな顔をした。其れからボロボロと涙を零した。

「私……貴方に褒めて貰える程、魅力的じゃない!!」

其れから暫く子供のように泣きわていた。

落ち着くまで背を摩り、漸く落ち着いてきたところで、彼女の闇に触れる事にした。

何故自信がないのかと。何故そこまで自分を卑下するのかと。何故はぐらかすのかと。其れはどうやら幼い頃に受けたトラウマが原因であるらしかった。

彼女はどうやら幼い頃、今と比較にならない程、大人しかったらしい。だからそんな自分を変えようと、人に好きになって貰おうと、一生懸命勉強し、気遣いを忘れない様に振舞ったらしい。

けれどもその結果、男子達から『ガリ勉』など妙なあだ名を付けられ、いじめられたそうだ。

其れから何年もたった後、『大人しくて、頑張り屋な子は俺だけが魅力を知っている』という話を聞いたらしい。

「そう思っていたならば、あの時、あの時、私に優しくしてよ!! 『良いね』って言ってよ!! 『魅力的だね』って……!! だったらこんなに苦しくなることもなかったのに!!

今更そんなこと言われても、信じらんない!! どうせ裏では見下しているんでしょ? 利用して捨てれば良いって!! 体の良い玩具って!!

信じたいのに……信じ……られないよ」

彼女の悲痛な絶叫を上げた後、またボロボロと泣き出した。

自己肯定感の引くさは、幼少期の傷なのだと知った。トラウマなのだ。

「……貴方が悪いわけじゃない。ごめんね。でも……」

「大丈夫だよ。大丈夫。」

其れからまた数週間後、また彼女は話をしてくれた。

彼女はトラウマを克服する為に、何度も何度も『褒められた』動画を脳裏に流した。其れを治す為に、少しでも自分が良いと思える様に。けれどもやはり治らない。

「耳ちっい」

「そんなこと言わないの」

私を好きなんて頭おかしい。

と思うことがままぁあります。

其れは読者様に対しても。

本当に私の小説が好きなのか、打算があるのか、その気持ちは何時も持ってます。

だから解析してみることにしました。


多分、こう思ってしまうのは、私の幼少期が原因。

今よりずっと大人しく子でした。

だから人に好かれる為に、これでも努力したんですよ。

人への気遣いとかね。

でもその結果、待っていたのはいじめでした。

目障りだったんだろうな。


其れを今更

『大人しくて、気遣いが出来る子は、自分だけが魅力を知っている』

なんて言われても、此方側としては

『お前、今更何言ってんの?』

という感じ。

あれだけの玩具にしてきて、今更『好きだった』なんて周りの総意で言われても、全く納得出来ないんです。

事実としてあるのは、『ウザイ』と言われたこと、『別に好きじゃない』と言われたことだけ。


だからきっと、自分を持ち上げて落とす為の、優しい嘘なんだろうな。としか思えないんですよ。

どうせ誰かの玩具にしかなれないんだから。


あのね、これ『失礼だから辞めてよ』『面倒くさい』ってコメント見ました。

そんなこと自分が一番分かってるけど、治せないんですよ。

条件反射と全く同じ。

殴られそうな時に目をつぶっちゃうのと同じ原理。


それ、貴方治せます? 私は無理なんですけど。


でもみみっちいんですよ。単純なんですよ

それが分かっていても、『こういう、大人しくて気遣いが出来る子、良いよね』って言われると、あの時のトラウマを埋めたくて縋ってしまう。


本当にクソだなぁと思って書いた話。

人と、というか、私の性の話。


生々しいでしょう? 拒絶したい筈なのに、何処かで求めている。

赤ちゃんが蜂蜜飲んじゃうのと同じ原理。


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