開く眼
藤井です
二週間もお休みさせてもらいすみません
案の定テストが二週間連続できてしまいました
俺は捨てられたんだよ 親の顔なんざ覚えてねぇ....
カワリ「この世界は、腐っています」
神が勝利した後も2人はカワリとの戦闘を続ける
乱「どこがどう腐ってるのかを教えてほしいね なるべく簡潔に」
恐「そだね どこが腐ってんのさ」
犯罪を犯す側の動機を聞く
それもSCCtとして大切なことだ
再発防止のためにも
カワリ「我々異能者のほうが能力を持たない者よりも優れてます ですが、我々異能者は未だに差別され距離を取られている」
かつて異能者が生まれるようになりこの世界に異能者が増えていった世では異能者は怪物、化け物、人外と言われ避けられ差別されてきた
それが原因で異能者による犯罪が増えたのも事実だ
それにより国連は更に結束を深め世界連合という形で再結成し世界で起こる異能者による犯罪の軽減に力を入れた
そしてかつて"英雄"と呼ばれる一人の男が世界中の犯罪を抑えたことで「異能者も悪いものだけではない」という認識が生まれ始め差別は徐々に解消されていった
しかしそうは言っても差別は簡単には消えない
カワリ「私とジャックはそれぞれ〝夢〟がありました しかし、〝異能者だから〟それだけの理由で我々の夢は達成できず 終わりました」
乱&恐「「........」」
カワリ「だからMAZETで変えるんです 世界を」
その手に持つ巨大な戦斧を振りかぶり接近する
乱「恐一!離れてろ!」
恐「合点承知!」
近距離戦闘の慣れてない銃使いの恐一は離れておくのが妥当だろう
振り下ろされた戦斧を側面から叩き軌道をそらす
カウンターとして胸に一撃食らわせるつもりがやはり能力で避けられてしまう
乱「んー...当たんねぇな」
カワリ「そろそろお亡くなりになってもらいたいのですが」
恐「やなこった!!!」
カワリに向かって弾を放つ
カワリ「無駄」
能力により躱される
入れ替え能力に対して拳銃なんてまぁ相性が悪い
恐「ちょこまか入れ替わりやがって〜」
乱「んー...条件がわかれば楽なんだけどな」
能力の中でも特殊系は条件や制限が必ずつく
無条件で入れ替わりはまず無い
乱(視界の外のものとも入れ替わってるから視界に頼った条件じゃないのか?それとも有効範囲が決まっているタイプ?)
カワリ「“罪滅ぼしの処刑”」
瞬時に入れ替わり、斧を振りかぶる
乱「考えてる暇ねぇなぁ!!」
斧の一撃を回避する
しかし、斧が地面に激突した衝撃で辺りに飛ぶ塵や砂と入れ替わり二撃目を構える
乱「躱してる途中でしょうがぁ!!」
カワリ「知りません」
攻撃
回避
入れ替わり
攻撃
回避
入れ替わり
攻撃
回避
入れ替わり
攻撃
回避
入れ替わり......
無限に続く攻撃の嵐
お互いの体力を削る
カワリ(こいつ、速い!私の攻撃速度が遅いのもあるだろうが掠りもしない!!避けられ続けて私の能力のタネがバレるのはマズい....なら!!)
乱(やべー...攻撃速度は大した事ないが体力ありすぎだろ!!威力もアホみたいにある!!おそらく俺が先に体力切れをする....なら!!)
カワリ&乱((短期決戦で勝負をつける!!))
乱斗は拳を構え、カワリは戦斧を振りかぶる
乱「『罰拳』砕型.....」
カワリ「“断罪.....」
拳と戦斧が放たれる
乱「“罰改岩砕”!!」
カワリ「ギロチン”!!」
乱斗の拳が戦斧よりも速く放たれる
しかし
[交換]
乱斗と位置を入れ替え、背後に回る
拳は空を切り戦斧が首へと降りかかる
恐「“直線狙撃”!!」
首に刃が届く前に衝撃弾を放つ
衝撃波が生まれる特殊な弾丸だ
その弾で戦斧の刃を弾き、乱斗の首へと向かっていた刃を弾き落とす
乱「いってぇぇええ!!俺にも当たってんぞ!衝撃弾!!」
恐「首が落ちるよりはいいだろ?」
乱「言い返せねぇ...」
2人はカワリから距離を取り、様子を見る
カワリは2人をじっと見つめる
カワリ「何故邪魔をする? 貴方らだって辛い目にあってきたのでしょう?異能者故に」
恐&乱「「......」」
カワリ「悪夢ならもう一度見せられるんだぞ?」
乱「何言って...」
カワリが斧を投擲する
二人の頭上に読んでいった斧は
[交換]
軽トラックと入れ替わり、二人の頭上に軽トラックが現れる
乱「『罰拳』砕型」
拳を構え、軽トラに放つ
乱「“罰改岩砕”!!」
軽トラは殴られ、砕かれ、吹き飛んだ
乱「ふぅ」
恐「お前人間やめてんな」
乱「お前の狙撃力も相当だぞ」
カワリ「“断罪ギロチン”」
振るわれた斧は首へ迫るも乱斗はそれを軽く弾く
乱「何度目だよ!バレバレだぜ!」
『罰拳』脚型....
乱「“罰改昇脚”!!」
蹴りの速度で唯一治と肩を並べる上段蹴りが炸裂する
カワリ「ぐっ......」
乱「顔面狙ったつもりなんだケド....ま、いっか」
低姿勢からの上段蹴りのため、ヒットした部分は胸であるが大きくダメージは入ったようだ
恐「このまま攻めるぞ!!」
乱「援護よろしく!!」
その途端、斧から怪しげな光が漏れる
乱&恐「「!!」」
カワリ「“再来する悪夢”」
特殊道具【悪夢の戦斧】
その武器は感覚系能力の[悪夢]の異能者によって作成された武器
能力[悪夢]は自身から放つ光を浴びた者に悪夢を見せる
斧の内部にはその[悪夢]の異能者が放つ光が込められており、任意で開閉し光を放つ点を調整することで自分以外の対象に悪夢を見せることが出来る
見せられる悪夢は濃密で現実時間の1秒で約二年分の悪夢を見せられる
2人はその光を浴びてしまった
恐一の眼の前には幼稚園が広がる
幼少期、通っていた幼稚園
「きゃああああ」
「化け物お!!」
「怖いよぉぉぉ」
できれば思い出したくないあの日
5才.....能力[恐眼]に覚醒した日
異形化したその右目は見たものに強制的に「恐怖」を与える
そのため、常に眼帯をつけてるものの強制的に発動するため独りになることが多かった
[悪夢]はこれでもかと見せてくる
10才....能力が暴発し、親が死んだ
その眼をまともに見た母と父は恐怖に駆られ自殺した
2人は非異能者だった
異能者は稀に非異能者の間にも生まれる
異能者ならある程度その眼に耐えられるが非異能者....しかもまともに眼を見たとなると自殺までの恐怖を与えてしまう
無だね
学校にもいかず
引き取った祖父母には避けられ、飯を食っては部屋で閉じこもった
16才....俺は家を追い出された
異能者...しかも人を殺せたことのある異能者を家においておくことはできないと
外を歩き、公園で寝て、自販機の下に落ちた小銭などをかき集める、そのお金で《一番安いおにぎりを買う
それだけで生きることはできた
苦しかった
自殺は考えなかった
死にたいとと思ったことがない訳じゃない
死にたいよりも世界が憎く、自身の能力を憎く感じた
永遠に右目を閉じながら歩く寝る歩く寝る
その繰り返しで人生に面白みなど何もなかった
非異能者を信じず、能力を憎み、世界を呪った
いっそ悪に堕ち、何もなかった人生に一つの出来事でも作ってしまおうか
異能者本人は誰が異能者か見ればだいたい分かる
異能者が持つエネルギー、「源力」を感じるから
だけど街を歩いても異能者なんて見当たらない時期があった
街を歩く権利すら与えてもらええない時期があったのだ
「お前の能力のせいで私は死んだ」
「お前さえいなければ俺は生きていた」
母と父の声が後ろから這う
「気持ち悪い」
「え、異能者?くんな化け物!」
「やーい人食いモンスター」
かつて聞いた台詞が背後でべっとりくっついている
俺が5,6歳の時の異能者に対する対応は基本そうだった
16才...10年も経てば流石に世間はマシにはなる
異能者が街を歩く姿をよく見るようになったが
変異形の異能者や俺みたいに体の一部が変質している異能者の姿はなかった
まぁ、それなのに外に出ている俺がおかしいんだけど
夢のそこに落ちていく感覚
深い沼に落ちるのが伝わる
知ってるよ
今俺が見てるのはカワリが見せてる幻影で悪夢だろ?
だけど夢からは覚めない
深く精神にかかるタイプだ
意識はあるが暗い影の底にゆっくりと落ちている
「なんで生まれたの?」
「アンタのせいで儂の娘は死んだのよ!!」
「死ね!怪物!」
「もっと価値のある能力なら良かったのにね」
「生きてて可愛そうだ」
うるさい
影のそこでやかましく叫ぶナニカがどうしようもなくうるさい
光なんて今目に見えてるのに這い上がれない
影の引き込む力が強すぎる
特殊道具を視野に入れてない自分の負けだ
煮るなり焼くなり好きに.....
「いいな!その能力!誰か助ける時に使えんじゃん!!」
途端、影に向かって沈むのが止まる手で背中を押されるように光へ向かって浮上する
16才、ある日
いつものように公園で寝ようと思って寝場所を探していた時だった
男「もう誰でもいいから殺したいわぁ」
恐「は?」
男はナイフを振りかぶり俺に向かって振り下ろす
すんでのところでナイフは避けたが逃げ道をなくしていた
男「ごめんな オレ異能者でよぉ メチャクチャにいじめられてさ もう散々なんだ もう誰か殺したい殺意しか無いわけ」
またもや男がナイフを振りかぶる
逃げようと体を動かそうとするも
恐(動かな....)
能力[硬直]視界内の対象の筋肉を硬直させ、行動制限をする能力
男「死ね」
ナイフが振り下ろされる
その瞬間に別の男がその男に体当たりをして俺を守った
キッド「流!いける!?」
流「もちろん」
流と呼ばれた男がナイフ男に飛びかかる
その手には剣が握られている
男「くっ!」
ガキンと音がなってお互いの刃がぶつかる
キッド「よ、少年 だいじょうぶか?」
恐「ま、まぁ」
キッド「そうか、なら良かった! 流!今加勢する!」
帽子を被った男は銃を取り出し撃つ
麻酔弾
捕獲のために撃っているが中々当たらない
キッド「あーくそ!利き腕じゃない方はやっぱ使えねぇな!!」
その言葉を聞いておれそのおその男の左腕を見た
おそらくあのナイフ男からであろう刺し傷があった
俺を助けるために体当りした時に刺されたらしい
キッド「くっそ動きさえ止まればいけるのに... 流!お前の能力で動き止められねえか!?」
流「そしたら弾丸も止まるぞ?いいのか?」
キッド「くっそ!確かに!」
男「邪魔すんなぁ!!!!」
[硬直]
ナイフ男と戦闘していた男の動きが止まり、ナイフで刺された
キッド「流!!」
その時、体が勝手に動いた
自分を助けた人を助けるために体が動いた
能力発動----
[恐眼]!!!
ナイフ男は俺と眼を合わせた
恐「動くな」
膨大な恐怖に襲われた瞬間に「動くな」と強い命令口調で指図する
相手は恐怖でその命令に従ってしまう
キッド「!!」
ナイフ男は体が止まる
キッド「最高だぜ少年!!」
発砲
弾は真っすぐ飛び男に当たる
強めの麻酔弾だ
キッド「ふひゃー君のおかげで助かったよ」
流「醜態を晒しちゃったな 俺ら」
キッド「君の能力ってどんなの?自分の命令を強制させる感じ?」
恐「いや、俺の右目を見た人に恐怖を与えるだけの能力で....ヒドい能力ですよ」
そういった直後に彼は思いがけない言葉を放った
キッド「いいな!その能力!誰か助ける時に使えんじゃん!!」
今みたいにさ....とそういっている彼を見て思った
この能力を気味悪がらない人がいるなんて...と
これまでの人生で異能者にあったことがないわけじゃない
あってもこの能力は気味悪いと言われた
異能者の中でも醜悪な類の能力だった
恐怖を与えるなんてそもそのプラスな能力ではないのだから
キッド「君、親は?」
恐「俺の能力で恐怖のあまり自殺しちゃって....」
キッド「そっか....」
刺し傷のある腕に包帯を巻き彼はこう言葉を放った
キッド「SCCtこない?君の能力なら沢山の人を助けられそうだ」
恐「.....」
俺を認めた
俺を肯定した
SCCtに、俺は行った
乱「[解放]!!!!」
乱斗は恐一を悪夢から解き放つ
カワリ「!!」
乱「俺の能力なら悪夢なんて効果ねぇ!!悪夢から解き放ってやるよ!!」
恐一の夢が悪夢から別の夢に変わったのは[解放]のお陰だ
恐「ナイス乱斗!!」
乱「おう!!」
戦斧を見る限り、もう悪夢を呼ぶ光は残ってなさそうだ
乱「なら、より攻める!!!」
恐「“二丁拳銃・小爆弾”」
櫨の能力によって爆弾化した弾を装填する
恐「全弾発射!!!!」
すべての弾が跳弾する
恐「えーっとそうだアレ言わなきゃだめだった 爆ぜろ!!」
弾がすべて爆ぜる
爆風は一ミリも当たっていない
カワリ(....当てる気が...ない????)
そう、当てる気がないと思うほどの距離で弾は爆ぜた
まだ轟音が鳴り響く
土煙が上がる
カワリ(土煙!!目的は視界を遮ることか!!)
乱「『罰拳』弧型」
カワリから見て右側の位置
そこに乱斗がいた
しかし、気づかない
乱「“罰改弧殺”!!!!!」
カワリ「!!!!!」
素早い一閃が決まる
そこからラッシュを叩き込もうとするが、どこかの石ころと入れ替わりその場を離れる
土煙が晴れ、あたりを見渡すと少し遠いところにカワリはいた
カワリ「....くそ」
乱「俺達にあんな夢を見せたお前の罪は重いぜ 俺を捨てたクソ親父の顔なんて思い出させやがって....ぶっ飛ばしてやんよ」
カワリ「そんな出来事があったのにもかかわらず!!なぜ貴方は世界に復讐しない!!!!」
捜査権でカワリは猛スピードで乱斗に迫る
乱「なんでって....そりゃあ復讐なんかで後ろ向くより.....」
カワリ「“断罪ギロチン”!!!」
【悪夢の戦斧】が首へと迫る
刃に手を当て、その「刃速」を貰う
『罰拳』流型......
乱「前向いて笑ってたほうが!!!楽しいからに決まってらぁ!!!」
“罰改流水”!!
刃の持つ速度を受け流し、自分のものに変え、うねり、拳を走らせる
その一撃でカワリはふらつく
カワリ「はぁ、はぁ....」
乱「もう一発当てれば勝てるね どうする?まだ続ける?」
カワリ「続けても無駄だ...貴方を海底の石と入れ替え窒息させてやりましょう」
深さもあるが海底に急に飛ばされたら溺死か圧死してしまう
しかし
乱「何いってんだよお前の能力じゃできないだろ?」
カワリ「!?」
乱「さっきので分かったわ お前の能力さ、自分と目に映ったものにのみ発動できるんだろ」
カワリ「何を言っている 私は自分の後ろのものや視界外のものも入れ替えの対象にしたぞ」
その通りだ見えるはずない位置にある小石や遠くにある軽トラとの入れ替えをカワリは可能にしていた
乱「誰が視界内って言ったんだよ 俺は目に映ったものって言ったんだ それがもし液晶越しでも構わないんだろ?」
カワリ「!!!」
乱「そのモノクル....特殊道具だろ? おそらく内側が液晶画面みたいになってると俺は踏んだぜ.......図星のようだな」
カワリの顔から冷静さはなくなっていた
乱「俺が土煙に紛れてお前をぶん殴った時さ、お前がモノクルつけてる右面から殴ったんだよね そしたらお前は俺に気づかずぶん殴られた....つまりお前は俺をモノクル越しに見えてないと判断した デメリットしか無いものを付ける理由はねぇ ならなんで付けてる?答えは簡単!メリットがあるからだよな!」
そのメリットは....
乱「ココの監視カメラの映像をそのモノクルに映してたり? だって誰かがココの監視カメラハッキングしたってスタッフさん騒いでたぜ?」
その通りだ
特殊道具【写し鏡】
モノクルや眼鏡の内側につけれる鏡で[中継]の能力で創られている
[中継]は自身の所有物がとらえた物事を自身に中継配信する能力
例えば自身の鍵に[中継]を使えば鍵に起きてる物事を五感で感じ取ることが出来る
鍵が熱い場所にあれば熱く、鍵がギュウギュウな場所にあれば自身もギュウギュウに感じるというものだ
【写し鏡】は自身がハックし、我が物にした映像を[中継]の効果で【写し鏡】に映す事ができる
そして、[交換]は目に映るものなら鏡越しでも液晶越しでもいいのだ
写真や絵、動画などと言った過去の風景との入れ替えはできないが生配信の液晶越しや鏡越しなら入れ替わることが出来る
館内の監視カメラをハックし、すべての動画をモノクルに映すことで監視カメラに映す全ての範囲が入れ替わりの対象になるようにしたのだ
乱「まぁ、それはどうでもいいからサッサとぶっ飛ばしてやんよ」
それは“罰改岩砕”の構え
仕留めるつもりだ
カワリ(くそっ!【写し鏡】発動!!)
【写し鏡】を発動し[交換]で“罰改岩砕”から逃れる寸法だった
しかし
カワリ「なっ!?」
NOT FOUND -UNCONNECTING-
映像が全て消えていた
乱斗の通信機が鳴る
ー 映像のハッキングに成功 スタッフ方に使用権利を移しました ー
乱「ナイスだ!神!!」
カワリ(七海 神だと!?ジャックはどうした!?相性有利のハズ!まさかジャックが負けたのか!?)
だが映像が一つだけ生き残っていた
ハックしかえせなかった映像が一つあった
カワリ(入口玄関前のカメラ映像!!そこに一旦逃げて体勢を立て直........)
映像に映るは恐れるべき眼
恐「ドンマイ」
[恐眼]!!!!!
いきなり訪れた恐怖
カワリの体が恐怖で硬直する
カワリ「しまっ.....」
乱「“罰改岩砕”!!!!!!!!」
すべてを砕く拳が戦斧を砕き、カワリへと拳を届かせる
カワリは白目をむき、倒れた
乱「ふいー!一件落着!!」
ジャックとカワリは縛られてそこに座らされていた
腕には能力不使用の手錠が書けられている
神「強敵でしたね」
恐「だーっ!!悪夢見せやがって!!」
二人を拘束した後、護送用の車を待つ3人
乱斗が口を開く
乱「今度こそプールいかね?」
神「真面目に」
きっぱり断られてしまった
恐一が口を挟む
恐「結局、違法薬物の受け渡しの任務は....?」
乱「あ」
神「そういえば...」
2人の乱入で忘れていたが今回の任務はそっちだ
乱「だー!まだ任務残ってんのかよー!!!」
恐「しかたねーよ」
?「いや、んなもんやらなくていいぜ」
乱&恐&神「「「!!??」」」
そこには屈強な男が立っていた
迷彩柄のズボンに白いTシャツ
そこに迷彩柄のジャケットを羽織っていた
なにより、今ここにいる全員を殺せるという覇気があった
ジャック「グ...グレイさん....!!!」
神「グレイ...!?」
目を覚ましたジャックとカワリが青ざめる
グレイ「ジャックにカワリ....随分と無様じゃねぇか」
カワリ「.....」
恐「おい神!!誰だよグレイって!!」
神がグレイについて知ってそうな対応をしたため恐一は質問する
神「MAZETの幹部にして懸賞金のかけられる程の極悪人!!"総大将"グレイ=G=ショット!!」
乱「幹部!?」
グレイ「おう、俺がそのグレイだ よろしくな」
神「何をしに来た」
何のために来たのかよく分からない
まさか自分たちを殲滅するため?と神は思考する
グレイ「俺はただテメーらに説明しに来たんだよ おつかいのついでにな」
おつかい?
おつかいの内容を知りたいが教えてくれるはずもない
グレイ「違法薬物の取引.....アレは嘘だ 俺達の流したデマだ 意味不明だっただろ?その程度の任務にS 階級が3人も必要なんて」
つまりは、そういう名目でS 階級を3人集めて袋叩きにしSCCtの戦力を削るつもりだったという
グレイ「部下が無能だと嫌だよな テメーらみてぇな奴らも殺せねぇとか 相性まで選んで出撃させたはずなんだがな」
ジャックとカワリは言い返せない
グレイ「てことで俺のおつかいは無能のテメーらを処分することだ」
神「!!」
銃撃音が鳴る
カワリとジャックに銃弾が被弾する
ジャック「がぁぁぁ!!!」
カワリ「ぐっぐあ!!」
グレイ「....なんで守った?ナナミ・ジン」
水を分厚く、銃弾が抵抗をより受け、致命傷には至らないように失速させる
神「さっきまでは敵でも今はただのグレイからの被害者ですから」
グレイ「かっこいいな なら一一」
グレイの両腕がガトリングに変化する
乱「はぁ!?」
グレイ「これでも守れるってのか? “殺戮跳弾嵐”」
全てのガトリングが発射する跳弾し縦横無尽に辺りを銃弾が駆け走る
神が水を操りある程度の弾丸の動きを止めるも、弾の数が多すぎる
やがて、全ての弾丸が一点に向かい飛ぶ
カワリとジャックの.....脳に向かって
乱「しまっ.....」
神「守りきれな....」
その弾は2人の頭骨を打ち抜き、死へ追いやる
ことはなかった
弾は謎の大きな壁の様な生物にぶつかり、二人を殺すことはなかった
キッド「No. 04.....“守護獣” 俺の仲間を殺そうとするやつとソイツらが守りたいやつを殺そうとするやつは許さねぇぜ?MAZETの幹部さんよぉ....」
乱&恐「「キッドさん!!」」
グレイ「ちっ.....日本支部の副支部長....か....」
日本支部副支部長キッド=L=マスターが立ちはだかった
第8話 開く眼 完
第八話お読みいただきありがとうございます
今回は、神居 恐一のプロフィールを載せます
神居 恐一18歳
・身長 163cm
・体重 67kg
・誕生日 6月6日
・出身 日本
・所属 日本
・好物 コンビニの安いおにぎり(なれた味が好み)
・嫌いな物 辛いカレー(俺、辛いのだめだもん)
・好きな花 ハス
・好きな動物 虎
・好きな色 青
・能力 感覚系 [恐眼]
自身の眼を見た対象に莫大な恐怖を与える能力。感覚系の中でも異質で、変異系と感覚系の特徴を併せ持つ極めてレアな能力。ちなみに変異系は肉体の一部が変異してしまうだけで終わり、自分以外の対象に何も影響を及ぼさない ([恐眼]は他人に恐怖を与えてるため変異系に分類されない)相手に恐怖を与えながら命令することによって相手に強制的に行動を取らせることが出来るが、相手の精神力次第では効きが悪い
・戦闘 射撃
キッドから特訓してもらった射撃。もともと銃の才能があり、練習したらキッドよりも銃がうまくなった。恐一自身は両利きである。ちなみに世界中の射撃屋台でブラックリストにのる実力を持つ。弾の殆どは実弾ではなく特殊道具の弾