SCCt日本支部
どうも藤井譜雲です。
趣味で書いてるので投稿期間にばらつきが出てしまいます
すみません
「あー会議行きたくねー」
「まだ言ってる...」
乱斗と隼子は片名荒の一件の処理や資料作成でそこそこ疲労が溜まっていた。
すると後ろから大声で
「よー!乱斗!片名荒の一件では大活躍だったらしいじゃねえか!」
「ん?なんだ恐一か...」
「なんだって何だよ失敬だな」
乱斗に声をかけた黒髪、黒服、白ズボンを着た眼帯の男は神居 恐一。
日本支部で最も乱斗と中がいい男である。
「で、どうだったん?左腕」
「ん?ああ左腕はアイツのお陰で元気ピンピンよ」
「やっぱアイツなしじゃ危なかったか?」
「そうらしいわね」
会議室の扉が開く。
「遅いぞ乱斗」
「え...俺だけ?」
「お前は遅刻回数がメンバー最多だからな」
「えぇ...」
青みがかった白い整った髪に白のスーツと白ズボンの男は七海 神。真面目で日本支部参謀長を勤めている。
「てめぇは遅刻グセがなかなか直らねぇな」
「ホントだよ!少しは僕を見習っ.....」
「生太!てめぇの自慢はいいんだよ!」
「嫉妬は見苦しいよ治」
「だれがするか!!」
「五月蝿いぞ治、生太」
「そうだよ〜♪静かにすることを覚えな」
「感助、キッドさん...」
「乱斗...何度も言おうか?俺は感助じゃなくて感三郎だ」
「レロロ...うるさいなぁ......」
「幸、少しは周りに興味を持ちなさい」
「興味を持ったら強くなるわけじゃないでしょ?じゃ興味なくていいよね?隼子...レロ」
「殺り合いたいの?」
それぞれがそれぞれのことを話す。すると
ー全員、静かに着席しなさいー
「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」
サッと全員が着席する
ーよろしいー
パソコン越しの声が室内に響く。
ーこれより、SCCt日本支部の定期会議を始めるー
第二話 SCCt日本支部
ーまずはこれまでの犯罪の件数はどうだー
「日本支部参謀長、七海 神報告します」
神が起立し発言する
「今月の特能犯罪は例年に比べて少なく、184件ほどとなっています」
ーわかった。ありがとうー
「定期会議」は一ヶ月に一度 S階級隊員のみで行われる会議のことである。 SCCt の職員には階級があり、それぞれS,A,B,C,Dに分かれている。 もちろんこの会議に参加している乱斗と隼子もS階級だ。
ー次に、その犯罪によるSCCtの被害は如何ほどだ?ー
「日本支部医療班長、神谷 治」
「日本支部人員管理班長、神奈 生太」
「「報告します」」
ボサボサの黒髪に短ランと赤Tシャツ、黒ズボンといった見るからに不良の男と金色の手入れの行き届いた髪が肩まで伸び、しっかり手入れされたであろう真っ白に輝く白シャツ白ズボンの男が席を立つ。
「B階級隊員の医務室使用者数(同一人物除外)は748人、A階級隊員は129人、我々S階級は...1人....乱斗、てめえは怪我しねえ努力をしろ」
「ゴメンて」
「そうだよ乱斗!この僕、神奈 生太みたいに全任務で無傷の勝利を目指してみなよ!」
「てめえはこの話では論外だろ!!てか会議中だ少し黙ってろ!!」
「治、声量でいえばアナタのほうがうるさいわよ」
「あ"?やるか」
ー...もういいか?ー
支部長がパソコン越しに声を掛ける。
全員が黙る。
ー続きを...ー
「今月も辞める人はいなかったですよ。僕がかっこよすぎて辞め...」
ー...では民間人の被害については?ー
生太がめんどくさいことを話しかけていると支部長が話をさえぎる
「僕の話の途中ですよ支部長さーん」
「てめえは少し黙ってろ 流さん続けてくれ」
「僕!悲しい!」
生太をよそに話を進める。
「副支部長兼情報管理班長、キッド・L・マスター報告します」 「一般市民の重症者は63人、軽症者は32人、死者は....」
すると突然、会議室の扉が勢いよく開かれた。
「会議中すみません!先程、今起きている立てこもり事件の担当がS階級隊員の方々に移されました!」
「立てこもり?A、Bの奴らじゃできねえのか?」
「はい、犯人は複数人おり建物の構造も侵入には困難で...」
「なるほどその上、異能者だったので手が付けられないからS階級に回されたってわけですね」
「そうです」
神は頭の回転が早い。すぐに今の話も理解したようだ
「なら、SCCt日本支部最強(自称)の僕が行くべきだね!フフフ...」
「てめえは俺と一緒に資料の作成があるから却下だ」
「俺は武器の手入れが終わってないから難しいな...」
生太、治、感三郎がそう語ると乱斗がニヤリと笑う。
「じゃ、俺が行こうか」
「はぁ!?アナタは私と片名荒の一件の資料作成が...」
「あぁ、隼子頼むわ」
「はぁ!?」
「俺が同行するよ」
「サンキューな助かるぜ恐一」
「俺が日本支部で一番立てこもり事件の解決率が高いからな俺がいたほうがいいだろ?」
「ちょっと恐一!」
「なんだよ隼子嫉妬か?」
「んなわけ無いでしょ!」
自分のことをからかいまくる恐一に心底イラッとしたようだ。
「大丈夫大丈夫、帰ってきたらやってやるから!今は困ってる人優先だ!」
「はぁ...約束守るのよね?」
「任せろよ!」
そう言うと乱斗と恐一は会議室から出ていった。
「...あいつがペアだと疲れない?レロロ...」
「とてもね」
「戦闘式は似た者同士だからね...レロロ」
「なにか?」
「なんでもないレロ」
二人は現場に車で向かっていた。
「現場の庭野町につくのはあと数十分だな」
「そうだな、隼子には無茶言ったんじゃないか?」
「あいつはいい奴だよあいつとペアで良かった」
「ははっ妬けるね」
「きめぇよ」
二人が会話しているとSCCtの運転手が声をかけてきた。
「乱斗様、恐一様、そろそろ現場に到着します。任務の確認をいたしますか?」
「よろしく頼むよ」
「乱斗...もしかして忘れたのか?」
「.........」
(忘れたなこいつ)
「では...僭越ながら説明させてもらいます。非異能者の男児、空くんが詳細不明の異能犯罪組織に誘拐され、B階級隊員が救出しに向かったところ廃ショッピングモールに立てこもったそうです。奴らはそういう場での戦闘に慣れており、そこらの軍よりも強いそうでB階級やA階級では敵わずS階級に任務が回ったわけです。」
庭野町が見えてきた。二人は戦闘準備を始めた。
「やるか」 「あぁ」
車は庭野町へ向かう。
廃ショッピングモール「ラッキーモールズ」にそいつ等はいた。外にいる警察共がうるさい。
ーお前たちは完全に包囲されている!SCCtの方々が来る前に出てきてはどうだ!ー
外でぺちゃくちゃ能無し共が騒いでいる。SCCtじゃなくて警察共はやらないのか腰抜け。
「で、でもどうしますか最古さん...SCCtって俺達みたいなのを捕まえる組織ですよね?」
「.....大丈夫だ俺がいる」
「でも...」
「信じろ」
最古と呼ばれた男の近くにいた取り巻きが子供を縄で縛り付けていた。
「た...たすけ...」
「何いってんだガキィ!お前が俺達の闇取引を見つけて警察に通報しなければこんなことにはなかったんだろぉがよぉ!」
「やめろ そんなこと小物のすることだぞ?」
「ですが最古さん....」
「そもそも俺達の目的は.......」
外が騒がしくなる。誰かが扉のバリケードをこじ開けたようだ。
部下が走ってやってきた。
「最古さん!!扉のバリケードが突破されました!」
「知ってる。SCCtだな...待ってたぞ」
「よし...扉のバリケードは俺の解放でどうにかできたな」
「こういうときに便利だなお前の[解放]」
「それ以外のときは?」
「うーん...」
二人が入口から十数歩入っったところで会話をしていると五人の男が銃を構えてきた。
「いまいち♡」
「はっ気持ち悪い言い方」
二人は戦闘態勢に入る。男たちは一斉に発砲する。
「よっと」
[解放]......“空気爆弾”!!
能力を発動、衝撃波を利用し二人は高く跳ぶ。
「頼むぜ」
「分かってるよ」
恐一が懐から銃を2丁取り出す。
「“二丁拳銃・跳弾”」
空中で2つの銃を構える。
「“6弾発射”!!」
六発の弾丸が放たれる。
「...?なんだあの男どこに撃って...」
すると弾丸が跳ね返り一人一発ずつ男たちに当たった。
「ぐあ!!」
「大丈夫だ コレは特別な弾だ撃たれても死にはしねえよ すっげえ痛いだろうけど...」
「うへー やっぱお前は銃の扱いが上手いな」
「どうも」
すると恐一の背後からナイフを持った男が複数人現れた。
「『罰拳』乱型.....“罰改乱打”!」
数十の数の拳が男たちを襲う。
「ふぅ...恐一気をつけろよ?」
「はは、近接戦闘は俺よりもお前のほうが長けてるな」
「どうも」
「SCCtってのは生ぬるい仲良しこよしの集まりなのか?」
上の吹き抜け、二階から男が声をかけてきた。
「....誰だおまえ?」
「最古 念二だ よろしく」
「止神 乱斗だ よろしく」
「へぇ、応えるんだ」
「......」
「ねぇ、コレ応えちゃだめだったやつ?」
「さぁ?知らね」
二人はそんな気の抜けた会話をする。最古はその様子をただじっと見つめる。
「...俺の質問に応じた人間に発動する能力だったらどうしてた?」
最古が問う。
「そんな気もしたが、賭けたね お前の能力がそんなんじゃないってさ」
「へぇ...さてはお前、馬鹿だろ?」
「よく言われる」
「そうか、とりあえずガキはここだ取り返してみろよ」
縛られている空くんが見える。 ショッピングモール内のベンチが浮いた。
「とりあえず殺り合うか」
「好戦的だな!」
ベンチがこちら側に突っ込んでくる。早いわけではない...だけど量がかなりある。
「避けるよりも、こっちのほうが.....いい!」
蹴りで大量のベンチを破壊する。しかし、破壊されたベンチの破片が飛んでくる。
「おっとっと」
「破片のほうが鋭利な分やばかったりするな」
「恐一は大丈夫か?」
「なんとかな」
「まだまだ続くぞ?」
更に多くのベンチが飛んできた。乱斗はゆっくり見て躱す。
「成程な...」
(避けることはできるな、じゃあ俺に引っ張られてるわけじゃないのか)
「恐一!!」
乱斗に呼ばれ恐一は言いたいことを理解する。懐から銃を取り出し
「“一丁拳銃・衝撃弾”」
撃つ
「“直線狙撃”!!」
弾が最古のもとへ一直線に飛ぶ。しかし
「まじかよ」
「結構本気で撃ったんだけどなぁ」
弾が最古に当たる前に止まった。
(物は動き、こちら側からの攻撃は通らない...どういう能力だ?)
「コレはどうだ?SCCt」
天井の電灯がすべて壊され。ガラス片が降り注ぐ。
「“空気爆弾”!!」
ガラス片を衝撃波で弾く。
「んじゃこれはどうかな?最古さんよぉ!」
恐一が銃を構える
「“一丁拳銃”・跳弾...」
「“跳弾狙撃”!!」
壁、床、天井を銃弾が跳ね返り続ける。
「さて、いつ当たるか.....まじで?」
跳ね返る弾が止まった。弾は最古から3m離れた位置で止められていた。
「この程度で勝てるというのか?」
上から見下しているとあることに気づいた。
「あの男は...?」
その瞬間、最古の背後に乱斗が拳を構えていた。
「!?」
「『罰拳』砕型.....」
最古は防御の姿勢を取る。
「“罰改岩砕”!!」
骨を砕く勢いで放たれた拳は横から割り込んできたマットに阻まれた。
「...ちっ、守られちまったか」
(即行で守りの体制に入りやがった.....こいつ相当慣れてやがる)
「くそ...お前の拳はどうなってるんだ」
厚さ30㎝のマット越しでも骨が痛む。
今のをまともに喰らったらと思うと思うと最古はゾッとする。
「“二丁拳銃・跳弾”.....」
「!!」
「“12弾発射”!!」
12発の弾丸が最古のいる方向とは明後日の方向に弾が飛ぶ
(跳弾か...何が狙いだ?)
12発の弾丸がまたもや壁や床、天井を縦横無尽に跳ね返り続けている。しかし、
「そんな跳弾、オレにとっては意味がない」
12発全ての弾が止められる
「「!!」」
二人はニヤリと笑った。
恐一が銃を構える
「“一丁拳銃・衝撃弾”.....」
最古は呆れた
「“直線狙撃”!!」
しかし、弾は止められる。
「いい加減考えろ、お前の弾はオレには届かない そもそもわざわざ技名唱えて撃ってる時点でお前らは....」
「何いってんだよ オレはバカ正直に技名唱えて撃つほど人間できてねえよ」
「!?」
弾は、丸かった。ガラス玉のような見た目で中に何かが......入ってる?
「それは何かにぶつかった瞬間に衝撃波を生む“衝撃弾”じゃねえ 発砲後数秒後にものすごい量の光を放って敵の目をくらませる....」
弾が、光る
「“閃光弾”!!」
「ちっ....まともに喰らっちまった....!」
目を開けても、そこには誰もいない
(隠れたか....)
二人は1階にあるフードコートエリアに隠れていた。乱斗が話し始める。
「今ので奴の能力についてだいぶ分かったな」
「あぁ」
「分かったこと①【物を操ること】アイツの能力では物を操ることができる。ベンチみたいなある程度のものは操れるっぽいな」
「お前が回避してもベンチがお前を追ってこずに普通に壁に激突したことから磁石みたいに引き付ける力ってわけじゃなさそうだな」
「そうっぽいな」
「分かったこと②は【物の動きを止めれる】ことだな。俺の弾が止められたことからそう見えるな。」
「でも俺の“罰改岩砕”や」
「“閃光弾”の放つ光は止められなかった...」
不意に来たものは止められないのか...?とも考えながらも二人の予想は一致していた。
「でもこれだけ情報があってやっとわかるもんなんだな」
「実践はわからないものだねえ」
「お前の12発の弾を止めたとき、あいつから一番遠くにあった弾の距離はあいつから約10 m離れている」
「あの能力にしては範囲が広い上に出力が高い」
「相当、殺り合ってきたのかそれほど訓練したのか...」
「なにはともあれ能力は分かった」
「後は対策をしてぶん殴ればいい!!」
「そうだな!」
「そのためにはお前の能力が必要不可欠だぜ?」
「任せろ準備はすでにできてら」
「見つけたぞ」
フードコートエリアの机が、椅子が、宙に浮かぶ。それが放たれる前に恐一が銃を構える。
「よいしょっと」
3発の弾丸が放たれる。
(なんだ?なんの弾だ?)
またしても弾を止められる。
しかし、最古の背後に乱斗が拳を構えていた。
「!?」
前には銃を構えた男、背後には拳を構えた男、しかし問題ない。
「2度はくどいぞ!!」
「!!」
乱斗は後方に吹き飛ばされた。
「へぇ俺を吹き飛ばせるくらいには鍛えてんだな」
「あ?」
机を乱斗の方へ飛ばし、椅子を恐一の方へ飛ばす。
(乱斗は恐一よりも身体能力が高く肉体強度もある...ならば机をそっちに飛ばすほうが合理的だろう)
「“空気爆弾”」
机を“空気爆弾”で弾く。
そうだろうな....と最古は呟く。
しかし、恐一はまともに喰らってしまっていた。
「......お前はトロいな」
「へへ...よく言われる」
「あっそ」
「俺を無視するんじゃねえぞ!!」
乱斗が後ろから蹴りを入れるも避けられた。
最古がナイフを取り出して乱斗に投げる。
「あっぶね!」
しかし避けたナイフは戻ってき、最古の手元に戻ってきた。
「何度でもやってやろう」
投げ、戻るその繰り返しを続けられる
「おおっと?あぶねえ...」
「休憩してる暇があるのか?」
投げナイフの嵐が続く。 縦横無尽にナイフが飛び、二人はそれを躱すので手一杯だった。
「案外弱いものだな、SCCtってのは」
「そうか?追い詰められてるのはお前だぞ?」
「なに?」
恐一の言葉に一瞬動揺した。
(こいつ...何を言っているんだ?)
刹那、ナイフではない「何か」が飛んできて恐一の眼帯の紐をちぎった。
「うーん.....我ながら.......」
眼帯で隠されてた目は異形そのものだった
「ドンピシャ♡」
「だから言い方がキモいっての」
その「目」を見た最古は今動いてしまえば首を切り裂き殺されてしまうという恐怖に襲われた。
「あーうんうんじゃあまず.......“止めろ”」
いままで喰らったことがないような莫大な恐怖が最古を襲う。
言うことに背いてしまえば.....死ぬ------------
ナイフ投げを無意識下にやめてしまった。
「!!」
「よいしょっ」
乱斗のアッパーカットが決まる
「おー...きれいに決めれたぜ」
「なぜ俺は攻撃を止めた....」
「目だよ」
「あ?」
「お前、恐一の右目を見たろ?」
「その先は俺に説明させろ」
「お、わかった」
「俺の能力は感覚系の[恐眼]、この目を見た者に莫大な恐怖を与える能力だ」
「!!」
「相手が強すぎてある程度の実力差があると効きが悪かったりするけどお前はモロに喰らっちまう程度だったてとこだね」
「なら最初から使えばよかっただろ」
「はぁ...乱斗前にも言ったろ?最初から取ってたら事故るし相手の前でいきなり取ったら警戒されるだろ?ま、ある程度強かったら最初から外していくけど.....」
「どうやって外した....」
「?」
「いつどうやって外したのか聞いてるんだよ!」
「最初だよここに入ってきたときに俺は“跳弾”を俺は6発撃った」
二人が入ってきた時のことを思い出す。
そうだ、こいつはたしかに撃っていた。
「最初に銃持って俺達を襲ってきたあんたの部下は何人いた?」
「何の話......」
あの時、こいつらに向かわせた部下の数は確か......
「!!」
「気づいたか」
「あの時のうち、一発は今のときのため!!」
「そ。あの時お前は5人の部下を俺達に向かわせた。でも俺は弾を6発撃ったそのうちの1発は後々眼帯の紐を千切るためだ。さっきも言ったが目の前でいきなり取ったら警戒されるだろ?たまたま何かが飛んできて紐が千切れましたよを演出したんだよ」
「....だからどうした?お前の目を見なければいいだけの話だし、何よりお前らは俺の能力をどうすることもできてねえ」
周りの机や椅子、さらには厨房に合ったナイフが浮かぶ。
「終わりだ!!」
最古が声を荒げて叫ぶ。しかし
「......とでも思ったのか?」
乱斗が手を掲げる
「なんだと?」
「俺達がここに隠れてる間、何してたと思う?」
「知るかよ」
「お前の能力についての考察と空くんを逃がしてたんだ」
「!?」
「俺がさっき二階にまで駆け上がっておまえに“罰改岩砕”を喰らわせた時があったろ?」
マットで防がれちまったけどな....と乱斗が呟く
「その時に空くんに触れてたんだよ」
「それがどうした?」
「勉強不足だな?俺の能力は触れた対象を解放するんだよ。ちなみに触れてから能力発動までの時間はかかってもいいんだぜ」
「!!くそがっ」
「分かったっぽいな、俺達が隠れたらお前は探すために空くんから離れるだろ?その時に[解放]ってね。もう外に逃げたんじゃないか? ところで....」
乱斗が再び能力を発動する。
建物が、揺れる
「お前の能力....物の運動を好きに操れる[念動力]だろ?」
「!!」
「世界で一番発現している能力だ ま、それに気づけなかった俺達も不甲斐ないね」
「.........」
「でも世界で一番発現している能力だからこそ、その能力について俺達は知っている。その能力は能力の有効範囲が決まっていること、無限じゃない。そして、操れるものには重量制限がある。だろ?」
建物がさらに揺れる。
「!!何をしたっ!」
「さっき隠れてる時に許可取ったし....なんなら避難してくれたっぽいしね 廃ショッピングセンターだから解体しても問題ないらしいぜ!」
「まさかっ!」
「建物内の空気って建物に閉じ込められてないか?」
能力発動------[解放]
「“建造崩壊”!!」
廃ショッピングモールが崩壊した。
「くそっ滅茶苦茶な奴め....」
最古は自身に降りかかる全ての瓦礫を能力で止めていた。
「ちっ...重量制限ギリギリか....」
能力発動------[恐眼]
「!!」
恐一の目を見てしまった。
「詰みだな、最古?だったけ」
「重量制限ギリギリらしいな その瓦礫を攻撃に転用するなんてできないだろ?能力発動のためのエネルギー源....源力不足で」
「......」
「かといって別の物を操るために解除したらお前が押しつぶされる....どうだ?」
「やるならやれよ.....」
乱斗は能力発動を妨げる特殊な手錠を取り出した。
「大丈夫だ。捕まえた後、お前が瓦礫に潰される前に俺が撤去するぜ」
「お前らはどうやって生き残ったんだ?」
「『罰拳』舐めんな」
「.....部下は?」
「俺等が隠れてる時に待機してもらってたB階級隊員に外に運んでもらったよ」
「そうか」
「よし!じゃあ捕まえるぞ〜」
乱斗が手錠をかけようとすると最古が口を開いた
「ひとつ忠告しようMAZETが日本支部を狙ってるぞ」
「......おまえ、関係者か?」
「そいつ等から依頼されて戦力を削るために誘拐を装ってSCCtのS階級を呼び寄せたが...勝てる相手じゃなかったな」
「そうか 話はあとで たっっっっっっっぷり聞かせてもらうぜ」
「乱斗、小さいつの数多くないか?」
「別にいいだろ」
7/24 13:40 「異能誘拐」 及び 「異能犯罪団体構成」の罪 最古 念二 逮捕
基地に戻った乱斗が口を開く
「ふぁ〜今日はすっげぇ運動した気がするな」
「そだねー」
「返しが適当だな"狙撃手"さんよ」
「二つ名の方で呼ぶな"ゴリラ"」
「てめぇ....それ二つ名でもなんでもなくただの悪口じゃねえか」
「すまんね"革命家"さん♡」
「だから言い方キモいって」
♡つけて話すんじゃねえよ...と愚痴を漏らしながら机の上に置いてあったタピオカドリンクを飲む。
「うん、割と美味い」
「......なぁ乱斗」
「ん?」
「それ、隼子のじゃね?」
「......あ」
半分くらい飲まれたタピオカドリンクに水を入れいかにも飲んでないですよを演じる。
「ふぅーこれでオールオッケーだな」
「な・に・が・?」
後ろから殺気じみたなにかを感じる。隼子だ
「あのー......それはですね.....」
「言い訳無用!!ボッコボコにするからこっち来なさい乱斗!!恐一!!」
「え!?俺、関係なくない!?」
「逃げるぞ」
「え!?だから俺は関係なぁーーー......」
今日も基地は騒がしく、うるさくなった
「あいつらは黙ること知らねえのか?」
「さあね!僕みたいに静かぁぁにできないっぽいね!」
「うぜぇ...」
治と生太が口を開く
SCCtの仕事はまだまだ続く......
第二話 SCCt日本支部 完
第2話も読んでいただきありがとうございます.....!
まだまだ拙いと思いますが暖かく見守ってください!
ちょっとした設定開示です!
今回は階級について説明いたします!
階級
S・・・支部内の最高戦力であり単独任務が認められる階級。一国の軍(異能者のいない一般軍隊)には単独で勝てる実力を有する
A・・・支部内の高水準の戦力であり5人一組のチームで任務に出動される階級。警察総出(異能者のいない一般警察)でかかっても単独で勝てる程度の実力
B・・・普通基準の戦力であり10人一組のチームで任務に出動される階級。基本的に通報されたらまず出動する階級で実力はテロリスト(非異能者)を5人程度で制圧できるくらいの実力
C・・・最低戦力...そもそも戦力というよりS~Bの補助、後援を担当する。所属している異能者と非異能者の割合が8:2くらい
D・・・基地で事務作業したり、受付や基地の清掃などの仕事を任されている。SCCtには機密情報が多くあるため業者に派遣してもらうのではなく厳密な審査のもと清掃員や受付の任につけD階級という名目で職員として雇っている
てな感じで戦闘に出るのはB~の階級の人たちです。ちなみに支部には最低10人のS階級隊員がいないと支部を発足してもらえません。