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第二十七話:秘策2

※続きです。

後日。私と琥珀は未玖さんと合流した。一緒に村へ向かうためだ。幸い今日は、時計店は定休日。高まる緊張を胸に私達は九条真琴が待つ地に向かったのだった。

「来たか」

村に着くと、九条は既に到着していた。彼には未玖さん一族、白河家から正式に書面を送ってもらっていた。内容は、九条家の悪事を告発するというもの。それを止めたければこの村に来るように伝えてもらった。自分の一族が、それも御三家の一族から告発されるとあらば九条家当主でもある彼は黙ってはいられないだろう。今後の一族の存続にも関わる事態だからだ。九条家の悪事が証明され、告発に賛同する者が現れれば、御三家としての立場も危うくなる。九条家を告発することは確かにできる。だが、汚いやり方も厭わない九条一族がどういう手段に出てくるか分からない以上、私も未玖さんも不用意な争いは避けたい。私達の目的はあくまで、この村の危機を救うことだ。

「私が出した書面はちゃんと読んでくれたようね」

「まさか白河家が水無瀬家と組むとは思っていなかったがな」

「あら。そんなに不思議かしら?私はあなた達一族を御三家にふさわしい真っ当な一族だなんて思ったこと、ただの一度もないわよ」

未玖さんがそういえば、九条は鋭い眼差しで彼女を睨みつけた。しかし、それに怯む未玖さんではない。

「今回のあなたの行動は御三家の一人としても、魔術師の一人としても、看過できないのよ。必ず止めるわ」

「水無瀬家になにか吹き込まれたのか?あるいは、絆されでもしたか?まぁ、どちらにせよ俺を敵に回したことを後悔するなよ」

「あなたの相手は私だけじゃないのよ」

未玖さんが結界の形を細く変えることで創ってくれた二本の剣を受け取り、私は九条と対峙する。

「ほぅ。ろくに術も使えない雑魚の分際で俺に勝負を挑むか」

「いったはずです。やってみなくては分からないと」

それだけ言うと、私は一気に間合いを詰めた。

即座に反応した九条は、沢山の紅蓮に燃える火の玉を操り、攻撃を仕掛けてきた。私はそれを両手に持った剣で振り払う。

防御に特化した未玖さんの結界を用いているこの剣は、九条の強力な攻撃にも引けを取らない。

「チッ!!」

私に攻撃を防がれるとは思っていなかったのか、九条は更なる攻撃を繰り出した。

鋭く尖った無数の水の塊が、刃のように私を襲う。それを先程と同じように剣で振り払う。しかし、途中で軌道を変えた攻撃が私を背後から襲った。だが、それにすぐさま反応した者がいる。琥珀だ。琥珀は私の後ろに回ると結界を張り、攻撃を防いだ。

「お前は正面の敵に集中しろ!!」

「了解!!頼んだよ、相棒!!」

私はそのまま九条に真正面から突っ込んだ。剣を振り上げたその一瞬、彼は僅かに後退した。その隙を見逃さなかった未玖さんが動く。結界の剣をいくつも創り出し、それを九条の周囲に円を描くように突き立て、動きを止める。

「千暁ちゃん今よ!!」

未玖さんの叫び声に頷き、私は上着のポケットからある物を取り出した。

※もう少し続きます。

次回更新は明日です。

Copyright(C)2023-音愛

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