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追加ミッション

「まぁとりあえずそこ座れ。話はそれからだ。」デンゲさんは僕達に丸いすを渡してきて座らせた。

 「デンゲさん、簡単に言うと……」

 「いや、いいユウジ。客の口から直々に聞きたい。」

 「あ、分かりました……。」

 ユウジが気を利かせて説明してくれようとしたがデンゲさんはそれを自ら断った。

 「そうだな……説明が上手そうなお前にしよう。」デンゲさんはそう言って僕の方を指差してきた。

 「あ、僕ですか……!?分かりました。」

 その後僕はデンゲさんに黒ずくめのこと、赤い帽子を被った人のことなどを全て話し、協力を求めることにした。

 「なるほど、んで用済みに組織からもされたその男を味方にするためにウチの隠れ家を使わせろってことだな?」

 「要はそう言うことになりますね……。」僕は威圧感に負けそうになりながらもデンゲさんの要約した質問に対する受け答えをする。

 「別に匿うのは構わないんだがこちらもそれ相応のお願いってものをさせてもらうがいいな?」

 「協力してもらう以上そこに関しては問題ありません。」

 「私もいいぜ。」

 「二人とも、デンゲさんの依頼は……」

 「約1名以外は了承ということでもしそのデスなんとかってやつが来てもここには居ないと――」 

 「わ、私も大丈夫です!それだけは勘弁してください!」

 「よし、三人とも了承だな。」

 ユウジに関しては渋々以外の何でもないがメリッサのようにやられるよりはマシと判断したのだろうがそれでもめんどくさいと思うほどのお願いとはどのようなものなのだろうか。

 「あー、お願いに関してだが……そうだな、最近街に巨大メカがイベントで動き回ってるだってな?あれの砲台を一個奪ってきて欲しい。」

 「「「は?」」」全員が一斉にその声を上げ困惑しているように見えた。

 「砲台を取るってどうやんのさ!あたし以外おもちゃみたいな見た目の武器しか持ってないんだぞ!?」

 「そこの点については問題ない。この隠れ家の地下にある武器庫から好きな武器を1つ貸してあげるつもりだからね。こっちだよ。」

 デンゲさんがこの街では1回も見たことのなかったエレベーターの下へ降りるボタンを押すとこの街に来る前に見たようなエレベーターの箱が降りてきて扉が開く。

 「おぉ!この街にもエレベーターってあったんだな!」メリッサは久しぶりのエレベーターに何故か喜んでいるようだ。

 「元からあったわけではないです。デンゲさんが有り物や廃材を使って作った物なんです。」ユウジは得意げに地下階に着くまでこのエレベーターが完成するまでの経緯を教えてくれた。

 作っている途中で地下鉄の線路にぶつかりそうになったこと、一度覆面にエレベーターを作ろうとしているのがバレそうになったこと、ロボットの素材を回収しようと近づいたらシャットダウンしているだけで昏睡状態になりそうになったこと。

 「まぁ、これ以外にも色々あるらしいけど……。うん。」デンゲさんに睨みつけられているユウジは流石にこれ以上話すのはまずいと判断して話すのをやめ、走行している間にエレバーターは停止し、地下に着いた。

 「ここの通路はは上とは違って電気が通っていない。エレベーターの横の壁に置いてある懐中電灯を各自持って進んでくれ。」

 デンジさんの研究室は自分達で作るというのがモットーに近いようで懐中電灯も廃材などを使った手作りのようだ。

 懐中電灯の灯りを頼りに通路を進んでいくと一個の大きな金属扉が現れる。

 「この扉を見てピンと来るやつは――いねぇか。元々ここには地下鉄の車庫があったらしいんだ。この金属扉がその証拠だな。」デンジさんがそう言ってボタンを押して開けた扉の中の部屋は確かに車庫のような形をしており、床もレールが敷いてあった跡なのか細いへこみが2本走っている。

 「この部屋の中の棚とか壁に置いてある武器だったら何だって借りってっていいぞ。ただし1つだけな。」

 僕とユウジは棚や壁に置いてある色々な武器を一緒に見て回ったがその中に1つだけ銃が引っ掛けられていないフックが壁にあった。

 「これ、二丁拳銃が置いてあったみたいです。」ユウジが下に画鋲で刺してあるメモを見て呟く。

 「二丁拳銃……。ユウジ、これまさか!」

 僕とユウジは急いでメリッサとデンゲさんを呼びに行き、この置かれていない二丁拳銃に着いて尋ねた。

 「あぁ、それか。それはここに昔所属してたメガネをかけたガリガリの中年男性が借りたまま帰ってこなかったんだ。あいつはガトリングなんかもパクって行ったからなぁ。ただエンジニアとしての腕はこん中じゃあピカイチだった。もしまたあいつに会えるならもう一度ここで手伝ってくれないか聞きたいんだがねぇ……。」

 「なるほど……。そんな人がいたんですね。」と僕は思い当たる人が一人いるがあえて口に出さないでおく。

 メリッサとユウジにもアイコンタクトや身振り手振りで何とか言わないように誘導することができた。

 「ちなみに、その人は何て言う名前だったんですか?今後もし会ったときにその話をしてあげたいので。」

 「あぁ、名前くらいならあいつも言っても怒らないだろう。あいつの名前はルフレッドと言った。出身国はアメリカで……おっとこれ以上は話すとあいつから色々言われそうだしやめておこう。」

 ルフレッド。それが黒ずくめの名前であり、彼が親から授かった名前であった。

投稿遅れてすみません!

ぽてぃです。

明日こそは19:00に間に合わせます。

お許しください。

感想、評価お待ちしております。

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