1つのヒント
「ちっ……あたしがやられてなきゃ!」メリッサは自分がやられたことで黒ずくめを復活させてあげれなかったことを後悔しているようでずっと地面に拳を打ちつけている。
黒ずくめは完全にトドメを刺されてしまったようで微動だにしない。
「待って、みなさんこの仮チームチャットを見てください!」ユウジが見せてきた画面には黒ずくめからのメッセージが入っていた。
「見せろ!って、なんだよこれ……」メリッサがユウジから端末を取り上げて確認したメッセージ欄は謎に包まれていた。
送信者:=[[;wm
P W→Y
R W→R
「なんだよこのPとかRとかはよ……単語で示してくれ単語で!」メリッサは自身への責任感もあるようで情報整理ができずに混乱しているようだ。
「この矢印はおそらく関係性を示すもの……Wで関係性を表す文字って何かあったかなぁ――」ユウジの方は頭をフル回転させてこの謎の暗号を解こうとしている。
「とりあえずショップの更新があと6日後にあるからなんとかそこまでどこかで保護できればこれに関する話が聞けるはずだ。もう地下鉄駅はバレちゃったしあとはどこが候補になりそうかなぁ……。」
「ヒデキさん、それなら私の知り合いの集まる隠れ家に行きましょう……!あそこの場所は私達もチャットで教え合ったことはないのでバレていないはずです!」
「でもそこまで運ぶのはどうするんだ?あのデス・シンジケートとかいう奴らがこの街を監視してないとは思えねぇんだあたしは。」
「それもそうですね……。どうしましょうか。」
メリッサとユウジが相談している中で1つの案を思いついた。
「地下鉄を使うのはどうかな。ある程度長距離を移動できるし地上を移動して発見されるリスクがないしいいんじゃない?」
「それ、いいですね!」
「あたしも賛成だな。地上は正直移動する気にはなれない。とはいえ地下は追い込まれた時にどうするんだ?」
「そこは私のハッキングボムマークIIでどうにかします。」
地下鉄を使うには2日後に更新される地下鉄の利用チケットを買わなくてはならないのでそこまでは今まで通り地下鉄駅を拠点とすることにした。
2日後に無事にチケットを入手した僕達はユウジの案内のあった方向へ電車を勧め、襲撃もなく無事に到着することが出来た。
「みなさーん!ユウジです!戻りましたよー!」
到着したのは地下鉄駅から少し歩いたところにあるお店のバックルームから隠し扉を開けて入ったところにあるコードやら何やらが沢山伸びているところだった。
「おぉ、ユウジか……ってそいつら誰だ?」
「あっ、デンゲさん!お久しぶりです。外は大変なことになってますよ……。あと、この人達は僕とチームになった人達です。みんないい人たちですよ!」
「ほぅ、そうか。まぁとりあえず椅子持ってくるからそこ座れ。」
デンゲさんとユウジに呼ばれた人はとても厳しそうな人だった。
実際この後僕達は大変な依頼をデンジさんに頼まれる事になるとは知らなかった。
こんばんは!ぽてぃです!
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