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ランダムタイマンデュエル開幕宣言

「やぁ諸君。バトルロイヤル・シティの平和な生活は満喫しているかな。ただ、平和な生活ばかりでも刺激が足りないだろう?だから20時間後にランダムタイマンデュエルを開催することにした。君たちのうち半分は昏睡状態になってしまうということだ。まぁ、今のうちにチームを作って誰か生き残ることを祈るんだな。それでは。」

この突然の告知に街中は大混乱となった。

ショップのアイテムも取り合いとなりすぐに品切れとなった。

「これじゃああの覆面の思惑通りじゃないか……。街中で争いが起こってる。」

そうブツブツ呟きながら街道を歩いていると後ろから声をかけられた。

「へぇ、お前もあのゲームマスターの思惑通りそう思うかい?」そう言いながら歩いてきたのはサングラスを掛けて派手な服を着た女性だった。

「えっと……はい。」僕はおそるおそる彼女の質問に答える。

「そうか!なら、あたし達はチームだな!」

「え?」

 即座にチーム申請を送ってくる女性の行動力に驚きながらも僕は承認ボタンをタップする。

「あぁ、そういや名乗ってなかったな。あたしはメリッサ。出身国はアメリカで軍隊の爆薬とかを専門に扱ってたんだ。」

「僕は岸谷秀樹と言います。ヒデキと呼んでください。出身国は日本で高校生です。」

「ヒデキだな。ばっちし覚えた!んじゃ、お互い共倒れしないように頑張ろうな。もしどっちかが倒れたらこいつを使えばいいんだろう?」

 そう言ってメリッサは復活の十字架を手に持ちチラつかせる。

「そうだけどお互い死なないのが1番だ。ショップでもあと3日は買えない貴重品だからな。」

「そうだな!お互いに生きて帰って一緒にここから脱出しようぜ!何かあったらチャットで連絡してくれよな、健闘を祈ってるぞ!」

 そう言ってメリッサは元の道を引き返して行った。

「よし、これで万が一昏睡状態になっても大丈夫だな。少しは安心できるぞ……。」

 対戦の形式上チームのメンバーとマッチングし、共倒れすることはないと明記されていたのでメリッサと対戦で出会うことは無い。

 その後タイマンバトルが始まるまででも全員が怯えていて平和に時間が過ぎれば良かったのだがその後でメリッサから一通のチャットが届いていた。

「おい、全体の生存人数見たか?昏睡状態になっちまったやつが出てるぞ!」

「おいおい、マジかよ!今見てみる。原因が分かり次第またチャットしてくれ。」

 そう返信すると僕は全体生存人数を確認するアプリを起動し確認をしてみると確かにそこには『生存人数493/500 昏睡状態の人数7人』と書いてあった。

「もう7人も昏睡状態になってるじゃないか……。この事件の原因となってる人が早く捕まるといいな……。いや、捕まりはしないか。他のプレイヤーによって制裁が加えられることを祈っておこう。」

 しばらくしてまたメリッサからチャットが届いていた。「どうやらとあるチームがこの行為をしているようなんだがそれ以上の情報は情報屋からは手に入らなかった。」

「そうか、少なくとも7人も倒せるんだ。大人数の犯行の可能性が高いから中央のホログラム板の前で集合して2人で移動しよう。」と返信をして僕も集合場所へ向かう。

 無事にメリッサと合流を果たしてから定期的にアプリを確認したがそれ以降昏睡状態になった人数は増えることは無かった。

「メリッサ、近くにいるのにメールを送る必要はないんじゃないか?」突如増えた丸で囲まれて点滅している1の数字をメリッサに見せると彼女はきょとんとした顔で「ん?あたしは送ってないぞ……ってこっちにも届いてるな。」とメリッサが送ったわけでは無さそうだ。

 メッセージは運営の覆面から個人宛に送られたものだった。「やぁ、岸谷秀樹君。バトルロイヤル・シティ楽しんでいるかな。君の対戦相手が決まったので告知させてもらう。君の対戦相手はバルバロスという人だ。健闘を祈っているよ。」となんとも楽観的に書いてあるが内容は完全に殺し合いをこの人としますという物騒な内容のメッセージだ。

「メリッサは誰と対戦なんだ?」

「それが……あたしは運がいいみたいだ。昏睡状態になった人がいるせいで1人対戦できない人がいるらしいんだがそれがあたしらしいんだ!だからもしヒデキが倒れてもあたしが復活させられる。安心してくれ!」

「それは心強いな。頼んだぞ。」

 その後、メリッサから何個か僕が持っていなかったアイテムを譲り受けた後で2人で作戦会議をすることにした。

「相手の情報が欲しいならあたしが昏睡事件について調べる時に使った情報屋がいるんだ。そいつを頼ってみるか。」

 そう言うメリッサの後をついて行くとどんどんと路地の奥へと入っていく。

 周りには人気(ひとけ)がなく本当にここに情報屋がいるのかと疑ってしまうほどだった。

「ここだ。」そう言ってメリッサが立ち止まったのはとある下水の流れるマンホールの目の前だった。

「ここの地下にその情報屋はいる。まずは降りてみるとするか。」

 しかし、その後降りた先で僕達は衝撃的な光景を目撃することになる。

 

 

 



こんばんは。

ぽてぃです。

明日も19:00に次話を投稿いたします。

よろしければ励みになりますのでコメントなど応援をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 個人的にApexやコールオブデューティなどのバトルロワイヤルゲームが好きなので、とても楽しそうな展開に胸が踊りますね! 主人公がこの先どう生き残れるか、見物ですね! 主人公目線で楽しむも…
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