あけみ6
あけみ6
僕は救急搬送された、病院で目を覚ました。
近くに看護師さんと先生がいて、「かなり、高熱で、呼吸困難も起きていて、当分安静がひつようです」と言われた。
僕は、自分の事なんかより、あけみと赤ちゃんが気になり、その場から、点滴も外して、病院の先生や看護師さんに抑えられながら、みんなを吹っ飛ばして、病院を脱走した。
そして、あけみがいる病院についた。
僕は、走って、受付に行き、「あけみは、どこですか!あけみはどこですか!」と焦りながら伝えたら、すぐに受付が、病院を案内してくれた。
僕は、あけみの病室に向かうまで、嘘だよな、嘘だよなと自分に言い聞かせた。
あけみの病室に着くと、あけみの家族が、みんないた。
あけみは、安らかな顔で目を閉じていた。
僕は、信じられず、あけみに近づき「あけみ!寝てるだけだよな?あけは、本当に演技上手いんだから、びっくりさせたいだけなんだろ?」と話していたら、あけみの親さんが、泣き出していた。
僕は、続けて「あけみお前そんなに弱くないだろ!お前が死ぬわけないだろう!」と僕は涙が止まらなくなり、あけみを抱きしめながら、人生で初めてというぐらい、泣いた。
次から次へと零れてくる涙。。
僕は、その時にやっと、あけみが亡くなったんだと、実感がわいた。
そこからは、僕は、廃人化した。
あけみの葬儀の時も、ほぼ意識がなくて、あけみの火葬の時も涙が止まらなくなり、その場で泣き崩れて、あけみの両親が抱きしめてくれた。
そこから、僕は、生きる意味がなくなり、家に閉じこもっていた。会社には、前に救急車で運ばれた件もあったし、あけみが亡くなった話もした。そうすると会社からは、ゆっくり休むように言われて。行かない日々が始まった。
何日かご飯も食べない日々も続き、友人のともやは、あけみの事も全部話していたし、知っていた。それを見かねた、ともやは、僕を精神科に連れて行った。
そこから、僕は毎日薬を飲んでは寝ての、廃人の生活を送っていた。