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それでも世界は笑ってる  作者: 彩の一斉
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第9話 魔王

 朝に起きてしまったので、暫くゆっくりした。するとエルシアも起きた。


「今から何する?」


「うーん…ご飯にする」


「じゃあそうするか」


 それから静かに食事をしていると、周りから声が聞こえてきた。


「最近、魔王が生まれたんだってよ」


「魔王?何だそれは」


「ああ、何でも人類を滅ぼす為に魔獣を動かしてるんだってよ」


「魔獣を!それはまたえげつねえな」


 魔獣を動かす、そんな事が可能なのか?そんな奴がいたらあの時みたいに一瞬で人類なんか滅ぶんじゃ。


「そんなんどうすんだよ。人類終わりじゃ無いか」


「そこであの勇者様の出番よ!何と勇者は人類で唯一魔王を滅ぼす力を持っておるらしいぜ」


「それが本当なら凄いな勇者ってのは」


「本当にな」


 それは凄い。それなら人類は何とかなるのかな

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