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「遠くから見ていたけど、お前らってほんと面白いよな」
「大丈夫! マモの存在もすっごく面白いよ!」
ケイは腹ばいの状態でウインクをしながらサムズアップをする。
「大丈夫ってなんだよ! 存在が面白いってなんだよ! どうみたって、今のお前らの方が面白いと思うけど」
カシャ! カシャ! カシャ! 倒れたケイたちの写真を撮りまくる星。
「赤毛クソ野郎さん、すっごく邪魔ですー」
「はあ? 誰がクソ野郎だよ? すっげえ優しい紳士王子の間違いだろ? それより星は何やってるの?」
「マモ、またこっちのクラスに来て。暇よね」
「いやいや、星に言われたくないんだけど! お前も姫たちと違うクラスだよな。なんで写真を撮りまくってるわけ?」
「なんかこの構図? 絵? めちゃ萌え……。じゃない。楽しそうじゃない? だから記念にね」と星はウインクをして誤魔化そうとしている。
言い忘れていました。星は腐女子です。
なのでアクシデントとはいえ、妄想することで絵になりそうな男子を見ると手がかってに写真を撮り始めるという変な癖を持っています。ケイと光優は学校でも人気TOP3にはいるイケてる男子なわけですが、陽も実は隠れファンが存在しています。大抵の人は陽とコミュニケーションを取るのが難しいと判断し、あまり近寄っては来ませんがたまにみせる笑顔が女子たちの心を掴んじゃったりする訳です。
結のライバルは実はたくさんいたりします!
「ねえ、陽」
「ん」
「お前の腿、いい筋肉してるね」
「そう」
光陽と陽は星の写真が撮り終わる間、時間を潰そうと会話をするが……状態が状態なので会話が続かないでいる。
「えっと。星、そろそろいい?」
「おっけー」
光優と陽は立ち上がり、倒れたままのケイに片手ずづ手を差し伸べ立ち上がらせる。ケイは「ありがとう」と言って、お礼にと二人にハグをする。
「はうん! うんうん。いいね、いいね」
星は頬をピンク色に染めニヤニヤしながら三人の写真を撮っている。




