表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Colorful♡Drops  作者: かなたつむぐ
★第一章☆colorful drops★【♯1 ふぁーすとキスは甘酸っぱいレモン味】
9/167

1-9

 引っ越し先は、海は見えるが海岸からは少し離れている大きな家々が建ち並ぶエリア。ゲートがあり、警備員さんが常駐している住民しか入れないエリア。


 (日本にこんなところがあるなんて)


 このエリアは電線が地下に埋められ、道路脇には桜並木か銀杏の木がトンネルのように囲んでいる。

 ジャンプしても中を見ることが出来ないくらいの高さのある塀の家、建物より大きな庭がある家、何台も車が置けそうな車庫がある家、プールやバスケットのゴールやアスレチックが置かれている家などが並ぶ。いわゆる豪邸といわれる家々が立ち並ぶ場所。


 結はアパート暮らししかしたことがなく、自分の部屋を持ったことがないため、口がパカーンとアホのように開け、キョロキョロと色んな家をチラリと覗く。


 (住所は……ここらへんかな?)


 スマホのナビに案内され新居周辺に辿り着き、母から送られてきた新居の写真を確認する。


 (あ、あれかな?)

 

 大きな庭に大きな二階建ての家。

 家は白をベースにした外装でライトアップがされている。


 (とりあえず、インターホンを押してみよう。)


 インターホンを押すとメロディが流れてくる。

 

 (ん? ピンポーンじゃないの?)


「はい?」と男の人の声が聞こえてくる。


 (お母さんの再婚相手さん? なんかドキドキしてきた!)


「えっと、今日からお世話になります。佐藤です」

「あ~はい! 待っていたよ! ゲートを開けてドアのところまで来てくれる?」


「はい、わかりました」


 門を開け、玄関に向かっているとジャグジーとプールらしきものが見えてくる。

 

 こんな豪邸もプールもドラマや映画などでしかみたことがない。

 夢でも見ているのかと思い、結は自分の頬を抓ってみると痛みを感じる。

 

 (うん。やっぱりこれは現実なんだ……)


 ドアの前に着き待っていると、ドタドタと走ってくる音が聞こえ、ドアを勢いよくあける住人。大きなドアの迫力で驚き、尻もちをつく結。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ