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(この学校の制服を着たジョンとジェリーと一緒にお弁当を食べている。
ジョンはガーリックシュリンプをジェリーはグレープフルーツを口まで運んでくれ、グレープフルーツのいい香りが広がっていく。
聴こえてくる音はクスクスと笑い声?)
パコンっ! パクンっ! アハハハ!
「結さん! 起きなさい!」
「ほへ?」
「そして指を離しなさい!」
「はひ?」
さて、何があったか説明しよう!
結は授業中爆睡をしていた。しかも大好きなジョンとジェリーの夢をみていた。そんな夢のせいなのかニヤニヤしながら時々、変な笑い声がしていた。先生もクラスメートたちも流石に寝ているのに気が付き、最初のうちは先生も放置していたがクラスメートがクスクスと笑い続けるため、結を起こすことになったのだ。
そして先生が結の名前を読んでもニヤニヤばかりするため、仕方がなく結のおデコをツンツンしてみると結はその先生の指をジョンとジェリーが口まで運んでくれた食べ物と間違いパクリと食べてしまった訳である。ちなみに名前を呼ばれてニヤニヤしていたのはジョンとジェリーに名前を呼ばれていると錯覚していたからである。
何もかもがヤバすぎる……主人公なのである。
「先生、すみません。少々お待ちくださいね」
「はい」
「結、お口をもっと大きく開けて、はい、あーん」とケイがやってきて、結の耳元でジョンの声真似をする。すると寝ぼけた結は嬉しそうに大きな口を開ける。
「あーん」
ケイは結の大きく開けた口の中にホノルルクッキーを放り込む。
「うふふ。ホノルルクッキーだ! おひひい!」
「結、まだ授業中だよ! お昼にクッキーをたくさんあげるから起きて」
「ふへ? 授業ちゅ? ……授業中!」
結はハッと目を覚まして起き上がり、すぐに状況を理解して頭を下げて謝り。授業が再開される。
そしてお昼の時間。
「さぁ! 今日のデザートはホノルルクッキーだよ」とケイはクラスメートたちにクッキーを配り始める。結の机の上には特別にということでホノルルクッキーの大きな箱が置かれている。
「結! あーんして」ともらったクッキーを結に食べさせようとする日和。
「姫、あーん」ともらったクッキーを結に食べさせようとする守。
「あら? 他のクラスの方がいらっしゃるわ」
「あら? 抜け駆けなんてどうなのかしら」
「あらあら? これをそう思うなんて、守さんたら頭に糖分が足りないんじゃないですの? クッキーをご自身で召し上がったらいかがかしら」
「あらあら? 日和さんはガリガリじゃないですの! そんなガリガリさんに結は守れないわ。結を守れるようにカラダに糖分を補充したらいいんじゃないかしら?」
日和と守は笑顔を見せながらも目は笑っておらず、バチバチと火花を散らしている。




