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Colorful♡Drops  作者: かなたつむぐ
★第一章☆colorful drops★【♯1 ふぁーすとキスは甘酸っぱいレモン味】
8/167

1-8

 結が家に帰ると引越し業者がアパートの階段を行き来していた。


 (ちょっと邪魔だな。どこかの家が引っ越すのかな?

 二階へ上がっていくと……あれは……。うち?????)


 結は大慌てで階段を駆け上がり

「お、お母さん? 引っ越すの? ま、まさか追い出されたの?」と母の肩を掴みユサユサと揺らす。

 

「あらあら。おかえりなさい! あのね。ずっと言いそびれちゃってたんだけど……。実はね。お母さん、再婚したの」

 母はポワ~と初恋が実りました! かのように言い、頬をピンク色にして両手で頬を包みモジモジとしている。


 (こんな恋する少女みたいな母ははじめましてだよ……)


「って! えええ!!!!!」

「というわけで、今日からその人の家に住むことになりました。うふふ」

 結母は顔を真っ赤に染め、両手で顔を隠す。


 (お母さんのなんか可愛すぎだよ! じゃなくて、何その展開はあああ!)


「なにそれ、聞いてないよ!!」

「まあまあ、とりあえず早速ここの住所にいってちょうだい」

 結はIDカードのようなものを渡される。


「これは?」

「これがないと家に入れないから、なくさずに大事にしてね」


「って? え? 急に言われても……」

「数時間後にはここには住めないのよ。これをもって、先に新居に行って手伝ってきて! 結、お願い」

 母は両手を合わせ、頭を少し傾けウインクをしてみせる。


 (母よ……さっきから可愛いのはいいんだけど、このドタバタはなんでしょう?)


「うーん。わかった」

 結は仕方がなくスマホを片手に住所が書かれた場所へと向かう。

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