~Dolphin rendezvous~
そんなこんなでイルカと触れ合う前にプールトラブルが発生いたしましたが……とりあえず足がつく場所でイルカが近寄ってきてくれ、頭を撫でる、合図で頬にキスをしてくれるという触れ合いを無事に終え、次は足がつかないプールで留まりイルカと泳ぐというプログラムに。
結自身も他の誰も結が泳げない理由には気が付いておらず、誰かが支えようとしても一緒に溺れてしまうため……結は大人しく足がつくプールで一人待機に。
「結、まさかこんなことになるなんて……」
「エマさん、気にしないでください! それよりせっかく来たのでみんなで楽しんでくださいね」
ちなみにこのアクティビティは『泳げない人でも気軽にできる!』
というのが売りだったりする訳だが、まさか泳ぎスキルがゼロではなくマイナスレベルの人がいるなんて誰もが想定外である。
結以外の皆はイルカが近寄ってきてくれ一緒に泳いだり、背に乗せてくれたりとイルカとの触れ合いを楽しんでいる。
トレーナーさんが結に同情し、イルカに指示をしてヒレで手を振ったり、バシャバシャと水しぶきをあげたり、歌を披露してくれるのだが……結は大好きなイルカと触れ合えないという悲しみからイルカが泳げない自分をバカにしているようにみえてしまい悲しみに暮れる。
結の中で描かれていたイルカの紳士像は見事に崩れて行った……。
まあ、これが現実だし真実でしょう。結は妄想し過ぎなのです、夢を見過ぎなのです。
(イルカさんと過ごす時間はあっという間だった。海に生きる生き物で好きなのがイルカさん……好きというより憧れているかな。そんな憧れの生き物が目の前にいること触れることが出来たという奇跡だけでもステキな思い出として心にしまっておこう。とりあえず泳ぐ練習と浮く練習を帰ったら頑張ろう。)




