~Snorkeling~
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そんなこんなで結はルカにサポートされながら、ピーターと鈴はラブラブ仲良く、ケイは一人を楽しもうとするが甘えモードのエマがケイがいく場所いく場所に着いて行き、結局は二人でシュノーケリングを楽しんでいる。
(海という自然の世界は水族館でみる景色とは違っていて、光源や高低差で色が変わって見え、魚の色も大きさも泳ぐスピードまでもが今まで見たことのないものに見えた。それは場所が違うからだけなのか自分がこの場所にいることで感じる世界なのかわからないけど、とにかくはじめましてがいっぱいで目に映る景色たちを夢中で追いかけた。)
ルカは泳ぎだけでなく魚の勉強もしてきていた。
魚をみつけると名前やちょっとした小話を添える。そしてその場に合わせて小さな物語を考えセリフやナレーションをつける。結が海を怖がらないように楽しめるようにと考えた方法だ。
「結、楽しい?」とルカは少し不安そうに話しかける。
「うん。楽しいよ! ずっと海が怖かったけど、ルカくんのおかげで怖くないってわかった」と結はニコッと笑う。
「あのね。俺もずっと泳げなくて、でも泳げなくていいと思ってた。けど、結も泳げないって聞いて……その時なんとなく俺が泳げたらって思ったんだよね。海が好きなのに泳げないってもったいないじゃない。海が好きな結に海の世界をどうしてもみせたくってさ。だから楽しいって言ってもらえて嬉しいよ」
ルカは、はにかんだ笑顔を見せる。
(そっか……。ルカくんは私のために……。)
「海にこんな素敵な世界が広がっているってわかって、更に海が好きになったよ。ありがとう」
「こちらこそ、楽しい時間をありがとう、結」
ルカと結はトンっとおでことおでこを合わせ、微笑み合う。
(海で見た景色は想像していたよりファンタジーでカラフルな世界が広がっていた。海の世界ももちろん映像でも見たことがあったけど、海やサンゴ礁や魚が色鮮やかで、海の温度もあったかく砂の感触もなんとなく柔らかい感じがした。でもこれはきっとこの場所でしか感じること、ここでしか見ることが出来ない景色だから……色んな海に行ってみたいって思った。あと、苦手って思って立ち止まるんじゃなくて挑戦してみるのも大事って知ることが出来た。苦手の先にある世界をみてみたい! そんなことを思った。)




