~skydiving~
* * *
そんなこんなで結は三人掛で海老反りを叩きこまれ、なんとかインストラクターさんから「それならきっと大丈夫!」(英語)とお墨付きをもらい、いざ空へ。
ピーター、ケイ、エマは一人で、鈴、ルカ、結はインストラクターさんとペアになり、プロペラ機に乗り込み空へ上がっていく。飛ぶ高さまで到着し、最後のアナウンスが流れる。
「お伝え忘れました。着地する時に失敗をしますと骨折の原因になりますので、着地する際はお足もとに十分お気を付けください」
(え? 今それを言うの?)
アナウンスが終わると同時に、ピーター、ケイ、エマは笑顔で手を振りながら順番に飛び降りていき、鈴は「いってきま~す」とルカは「空の散歩楽しもうね」と言いながら降りていく。
最後に結の番になり、飛ぶ体勢になったかと思うと「GO」とすぐに飛び降りはじめる。結は怖い時は目を閉じる癖があるが、空を飛ぶ機会なんてそうそうない! と思い目をガンガンに開き景色を見渡す。
飛び降りた瞬間に見えるのは地球が丸いという言葉通りの形で地平線が平らではなく円を描いていることに驚きと感動を覚える。降りた瞬間、零度以下の温度に驚いたかと思うと、クルクルと回転し高速で落ちて行く。地球は丸く海が美しくここでしか見えない景色を堪能していると、パラシュートが開きゆっくりと降下していく。
インストラクターさんは結の名前を呼びながら、歌を歌って緊張を解してくれる。先に降りたみんなが囲むように出迎えてくれ、ゆっくりを着地し空の旅を終える。
(空から見た景色は今まで見たことがない世界が広がっていた。映像でも見たことがあったけど、やっぱり実際に地球が丸いっていうのをみるのは違うんだなって思った。自分が見ている世界がいつも同じで狭くって。これをきっかけに色んな高さや角度から景色を見てみたいって思った。)




