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ルカは「結、ごめんね」と言いながら結の頬にキスをする。
エマも「結、ごめんなさいね」と言いながら結の頬にキスをする。
結が両手の拳をギュッと握り、無言の圧力をかける。
それをみたルカとエマは下を向きながら慣れない正座をしてみせる。
「まだこういうスキンシップというか……色々と慣れていなくてすみません」と結も正座をしながら、ごめんなさいというように手を合わせる。
「あ、仲直りといえば!」とルカはエマを見ると、エマは「そうね、仲直りといえばホッペにキスよね」と返すが、ケイは透かさず二人の頭にチョップを入れる。それをみた結はクスクスと笑う。
「仲直りはホッペにキスではなく、ハグに決まってるでしょ!」
とケイは自分が正しいとばかりに得意げに言って見せるが、結はケイに冷たい笑みを浮かべる。
結の様子を見たルカとエマはケイの頭にダブルチョップをいれる。
結は三人の寸劇のようなやり取りを見て大笑いをする。他の三人もお互いの顔を見て笑いあう。
「うんうん。いいね! 兄弟姉妹と仲良しで父さんは嬉しいよ」
「うふふ。ステキな兄弟姉妹ね。母さんも嬉しいわ」
部屋のドアから結たちを見守る、ピーターと鈴。
「これは……もっと家族を増やさないとな、鈴」
「あらあら。ピーターったら」
ピーターと鈴はイチャイチャしながら抱き合いキスをする。
そんな二人をジト目でみつめる兄弟姉妹たち。
「そうだ、君たち早く出かける準備をしなさい」
「バカンスを楽しまなきゃね」
ピーターと鈴の足元には海で遊ぶぞ! とばかりに荷物がまとめられている。
はい! 説明が遅れました。ここは昨日に引き続き沖縄です。
ということで、家族旅行のはっじまっりでーっす!




